「ヘルシンキカード」(Helsinki Card)というものはご存知でしょうか?
一言で言いますと、ヘルシンキカードは「ヘルシンキ観光用のパッケージカード」(周遊券みたい)です。
ヘルシンキにおいて様々な有料施設もしくは観光サービスが無料になったり、割引がきくカードです。
ヘルシンキカードの種類と値段は?
ヘルシンキカードは基本的にどの種類も内容が同じです。
違うのは、「交通」が含まれるかどうかと「使用日数」です。
交通部分は3種類です。
- HELSINKI CARD MOBILE: 市営交通が含まれない
- HELSINKI CARD CITY: ヘルシンキ市の市営交通が含まれる(ABゾーン)
- HELSINKI CARD REGION: 空港⇔ヘルシンキとヘルシンキ市の市営交通が含まれる(ABCゾーン)
※ヘルシンキの交通システムは「ゾーン」で分けられています。市中心部はAゾーンで、その外側がBゾーン(マリメッコアウトレットがBゾーンにあります)、そのさらに外側がCゾーン(空港やヌークシオ国立公園がCゾーンにあります)です。
日数は1日券、2日券と3日券の3種類があります。
大人の値段で価格は下記の通りです。
※子供料金は約半額となります。
(ユーロ) | 1日券 | 2日券 | 3日券 |
市営交通含まれず HELSINKI CARD MOBILE |
44 | 52 | 59 |
ヘルシンキ市営交通含む(ABゾーン) HELSINKI CARD CITY |
51 | 63 | 74 |
空港⇔ヘルシンキ市営交通含む(ABCゾーン) HELSINKI CARD REGION |
55 | 69 | 82 |
交通部分に関し、ヘルシンキ市営交通には電車、バス、トラム、スオメンリンナへのフェリーが含まれます。
市営交通が含まれなくても、市中心部を循環で走る「HOP ON HOP OFF」観光バスに乗ることができます。
ヘルシンキ市内の観光スポットの多くは徒歩圏内にあるので、市営交通が含まれなくてもほとんどの観光地に徒歩で行けます。
体力に不安のある方は「ヘルシンキ市営交通」が含まれるヘルシンキカードを購入しましょう!
トラムで2~3駅も乗れるとかなり楽になれます。
ヘルシンキの観光スポットはほとんど徒歩圏内ですが、マリメッコアウトレットは徒歩で行けないので地下鉄(ABゾーン)で行きます。
また、ヌークシオ国立公園へは少し遠いので、ABCゾーンのチケットが必要です。
参考記事
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
ヘルシンキカードって何ができるの?何がお得?
一言で言えば、観光パッケージとなっているヘルシンキカードを持っていれば様々な施設の入場料が無料もしくは割引きになります!
(1)ヘルシンキ市内交通、循環観光バス
- ヘルシンキ市内の公共交通機関の使い放題付(HELSINKI CARD CITYとHELSINKI CARD REGION)
- 循環観光バス乗り放題(City Sightseeing Hop On Hop Off Bus Tour、2020年は4月9日~10月25日まで運行):30ユーロ → 無料
循環観光バス(City Sightseeing Hop On Hop Off Bus Tour)は市内の観光名所18か所を回り、それぞれの場所で自由に下車、乗車できます。
30分毎にバスが出発します。
ヘルシンキ中央駅、石の教会、マーケットスクエア、ロユリュ公衆サウナ、カフェウルスラ(映画かもめ食堂ロケ地)、ヘルシンキ大聖堂などがルートに含まれます。
ルート地図はHop-On Hop-Off Helsinkiをご確認ください。
また、ヘルシンキカードでは「Panorama Sightseeing Bus Tour」(通常32ユーロ)の観光バスに無料で乗車することもできます。
ただし、こちらの観光バスはずっとバスに乗って市内観光する形になり、頻繁に乗車下車できません。
(2)博物館、美術館、水族館など
- フィンランド国立博物館(National Museum of Finland):14ユーロ → 無料
- セウラサーリ野外博物館(Seurasaari Open-Air Museum):10ユーロ → 無料
- 石の教会(Temppeliaukio Church ):3ユーロ → 無料
- Kiasmaヘルシンキ現代美術館(Museum of Contemporary Art Kiasma):15ユーロ → 無料
- デザイン博物館(Design Museum):12ユーロ → 無料
- シーライフヘルシンキ(SEALIFE Helsinki、水族館):18.5ユーロ → 9ユーロ
- Amos Rex:15ユーロ → 無料
- アテネウム美術館(Ateneum Art Museum):17ユーロ → 無料
- HAMヘルシンキ美術館(HAM Helsinki Art Museum):12ユーロ → 無料
- アラビアデザイン博物館(Design Museum Arabia):4ユーロ → 無料
- フヴィトラスク(Hvitträsk):9ユーロ → 無料
- ジュアリーと建築がポイントの施設
- ウェーゲー展示センター(Exhibition Centre WeeGee):12ユーロ → 無料
- 4つの博物館が含まれています:エスポー現代美術館、エスポー市立博物館、フィンランドおもちゃ博物館、フィンランド時計博物館
- フィンランド写真博物館(The Finnish Museum of Photography):10ユーロ → 無料
- ホテルとレストラン博物館(Hotel and Restaurant Museum):8ユーロ → 無料
- マンネルヘイム博物館(Mannerheim Museum):12ユーロ → 無料
- フィンランド建築博物館(Museum of Finnish Architecture):10ユーロ → 無料
- テクノロジー博物館(Museum of Technology):10ユーロ → 無料
- 演劇博物館(Theatre Museum):10ユーロ → 無料
- シンベリコフ美術館(Sinebrychoff Art Museum):15ユーロ → 無料
- タンミニエミ(Tamminiemi、旧大統領官邸):10ユーロ → 無料
- ハルティアフィンランド自然センター(Finnish Nature Centre Haltia):13ユーロ → 無料
- アールトハウス:18ユーロ→16ユーロ
- ヴァンター航空博物館:10ユーロ→5.5ユーロ (アクセスにはRegionチケットが必要)
世界遺産スオメンリンナ海上要塞
- ガイドツアー:11ユーロ → 無料
- スオメンリンナ博物館(Suomenlinna-museo):8ユーロ → 無料
- エーレンスヴァルド博物館(Ehrensvärd-museo):5ユーロ → 無料
- 軍事博物館:潜水艦「ヴェシッコ」(Sukellusvene Vesikko):7ユーロ → 無料
- 軍事博物館:展示館(Sotamuseon Maneesi):7ユーロ → 無料
- おもちゃ博物館(Suomenlinna Toy Museum):6ユーロ → 4ユーロ
※スオメンリンナにある博物館はどれも小さくてすぐ回れるので、是非回ってみてください!
スオメンリンナについては下記の記事をご参照ください。
- スオメンリンナ要塞 概要 アクセス 歴史 ガイドツアー:ベスト観光プラン(一)
- スオメンリンナ要塞 博物館巡り 各博物館を紹介!:ベスト観光プラン(二)
- スオメンリンナ要塞 レストランとカフェを楽しむ!:ベスト観光プラン(三)
アクティビティ、ショーなど
- ヘルシンキ沿岸遊覧船(Beautiful Canal Route Cruise):25ユーロ → 無料(5月~9月のみ運行)(詳細はこちらです)
- ヘルシンキ4Dシアター(Flytour Helsinki):12ユーロ → 9.5ユーロ
- スカイフィールヘルシンキ(SkyWheel Helsinki、観覧車):13ユーロ → 11ユーロ
- コルケアサーリ動物園(Korkeasaari Zoo):16ユーロ→14ユーロ
- ヘウレカ科学センター(Heureka Science Centre):22ユーロ→17.6ユーロ
(3)交通系サービスの割引
- 空港バスFinnair City Bus:6.9ユーロ→4.4ユーロ
- Tallink Silja Lineのタリン往復日帰り乗船券:2割引
(4)ショッピング割引
- Kankurin Tupa(土産屋):通常価格より10%引き
- ムーミンショップ:通常価格より10%引き(空港、Forum、Itäkeskusの3店舗で利用可能)
- Anne’s shop(土産屋):50ユーロ以上購入で10%引き(雑誌、切手は対象外)
ヘルシンキカードは買うべきなのか?
あくまでもヘルシンキ在住の筆者個人の観点から分析しますので、参考程度に読んで頂ければ幸いです。
ずばり、ヘルシンキカードに含まれている内容の中で、観光客や旅行者にとって最も価値が高いのは「市街地循環バス」「ヘルシンキ沿岸遊覧船」と「大量の博物館、美術館」です。
とりあえず市街地循環観光バス(30ユーロ→無料)とヘルシンキ沿岸遊覧船(25ユーロ→無料)にさえ乗れば、ほぼ元は取れます。
市街地循環観光バスをうまく利用すれば市内公共交通機関を利用せずに済むことができ、交通費の出費をかなり抑えることができます。
しかし、値段と期間について、1日用カードで44ユーロ、2日間用カードで52ユーロ、3日間用カードで59ユーロです。
もしヘルシンキカードの購入を検討されているなら、ぜひ下記筆者の考え方をご参考ください。
(ポイント1)最低でも2日間カードを買わないと割に合わないでしょう
1日のみの場合、遊覧船と博物館2箇所行けば、ヘルシンキカードの費用の元は取れるかもしれませんが、市内移動に便利な乗り放題循環バスが1日しか使えないのがもったいないですよね。
(ポイント2)博物館好き、美術館好きでなければ2日間用カードで十分。博物館好き、美術館好きであれば3日間用カードがお薦め
二日間のモデルプランとして、ヘルシンキ沿岸遊覧船、市内博物館や美術館2箇所と翌日はスオメンリンナ(無料になる博物館は全て見学)で移動は循環観光バス。
これでざっくり120ユーロの費用が52ユーロで済むのでかなりお得になります。
三日間のモデルプランは上記二日間プランに他の博物館や美術館を追加する形になります。
三日目に4施設も回れたら、ざっくり160ユーロの費用が59ユーロで済みますね。
※博物館、美術館のお薦めはこれらです:フィンランド国立博物館(フィンランド全般)、アテネウム美術館(絵画最強)、Kiasmaヘルシンキ現代美術館(最新技術のアート)、デザイン博物館(北欧デザイン)、セウラサーリ野外博物館(フィンランド伝統建築)。
(ポイント3)5~9月期間中に使うほうがお得
ヘルシンキ沿岸遊覧船はこの時期にしか運航しませんし、スオメンリンナのいくつかの博物館も冬期間に営業しませんので、ヘルシンキカードは夏期間のほうが断然お得に利用できます!
ヘルシンキカードはどこで買えるの?
購入はすべてネットで、下記のリンクから公式サイトより購入できます。
購入後、カードのもらい方は下記の2種類。
- 国際郵便(送料18ユーロ)
- ヘルシンキ受け取り(送料無料)
- スマホへダウンロード(市営交通含まれないHELSINKI CARD MOBILEのみ)
スマホへダウンロードして終わるHELSINKI CARD MOBILEが最も便利です。
ヘルシンキで受け取る場合、下記の場所で受け取ることになります。
- Helsinki-Vantaa Airport Airpro Travel Service
住所:Airpro Travel Service、ターミナル2のグランドフロア(P-floor)、到着ロビー2Aのエスカレーター下。
営業時間:24時間 - Hotel Holiday Inn Helsinki City Centre
住所:Elielinaukio 5、ヘルシンキ中央駅西側横。
営業時間:24時間 - Department store Stockmann Helsinki
住所:Stockmann, Aleksanterinkatu 52, 8階サービスポイント
営業時間:月~金 9:00-21:00, 土曜 9:00-19:00, 日曜 11:00-18:00 - Panorama Sightseeing and Urban Helsinki Sightseeing departure point
住所:Esplanade Park, Fabianinkatu (カッペリレストラン横)
毎日10:40-11:00もしくは13:10-13:30、出発20分前にバス発車地で受け取れます
定休日:12月6日、12月24~26日
※注意:ヘルシンキカードの1日券、2日券、3日券は24時間使い放題、48時間使い放題、72時間使い放題というふうに使います。初めて使った時間から24時間、48時間、72時間ということです。買った日からカウントするわけではありません。
まとめ:是非たくさんお得してヘルシンキを存分に楽しんでください
いかがでしょうか。
ヘルシンキ沿岸遊覧船には是非乗ってみてほしいと思いますが、ヘルシンキカードを使うと観光の他の部分は博物館や美術館中心の利用になりそうですね。
博物館や美術館がすごく好きでもないのに、元を取るため無理してたくさんの博物館や美術館を回っていくと本末転倒になってしまいますのでご注意くださいね。
是非ヘルシンキをたっぷり楽しみましょう!!
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)