5分で読むムーミン小説:ムーミンパパ海へいく(3)

公開日:2018年4月16日  更新日:2019年11月30日  関連分類:

ムーミンパパは灯台への道に手すりを作り、小さいベッド二つも作り、海辺から樽を拾ってきました。

その後ずっと灯台の上の部屋で明かりがつくように何かをやっていましたが、どうしても明かりがつきませんでした。

ガスの接続をどうすればいいかわからず、ムーミンパパはイライラしていました。

 

その夜、ムーミンパパはとても怖い夢を見ました。

ランプに火をつけるために長い螺旋階段を登ったら灯台が揺れ始め、鳥たちが窓にぶつけてきて、最後に灯台が海に沈みました。

 

悪夢から目が覚めたムーミンパパにムーミンママは優しくサンドイッチを作ってくれました。

 

商品ページ:ムーミン マグ カップ : ムーミン一家とクリップダッスとトゥーティッキの航海 2014年 夏限定 / Arabia / フィンランド 北欧

 

ムーミンとリトルミイの初めての島探検

ムーミンリトルミイは日なたに腹ばいになって茂みを覗き込んでいました。

茂みの背が低くて木々は身を守るためにくっつき合って生えていました。

 

その後、リトルミイは漁師さんを見に行き、ムーミンは茂みに入ろうとしました。

怖がっていたが、ムーミンは茂みの中に進み、最後に茂みの真ん中にある小さな空き地に出ました。

 

ムーミンが見つけた自分だけの楽園

海の音が聞こえ、太陽の暖かさとまぶしさを感じました。

それはごく小さな空き地でやっとベッドを二つ並べられるほどの大きさでした。

頭の上には白樺の葉がさらさらと波打って、薄緑の屋根となり、その屋根を透かして青空が見えました。

 

ムーミンは大満足で、草の上に座って目を閉じました。

安全な隠れ場所を持つことは、彼の大まじめな願いの日とるでした。

 

その時、何かがしっぽに噛みつきました。

見てみると草の中にありの大群がありました。

 

ムーミンはすごくがっかりしました。

 

ムーミンはムーミンパパやムーミンママに相談してみたが、ムーミンパパは防波堤作りに忙しく、ムーミンママからも満足した答えを得られなかったので、自分用のエレベーターを作っているリトルミイに声をかけました。

そうしたら、すぐにリトルミイに気づかれ、茂みの中にいい空き地を見つけたが、アリがたくさんあったと。

リトルミイはアリの問題を解決してあげる代わりにエレベーターの世話をしてもらう条件をムーミンと取り交わしました。

 

 

ムーミンパパが見つけた黒くて深くて神秘な黒池

ムーミンパパは帰り道の途中にとても神秘的な池を見つけました。

水は静かで黒く、形は大きいな目見たいでした。

 

ムーミンパパは灯台に戻り、家族を連れてきて黒池を見せました。

これからこの黒池をもっと詳しく調査しようと言い出しました。

 

家に戻ったムーミンパパは灯台のランプを付けに上に上がりましたが、付けられずに降りてきました。

家族のみんなもそのようなことをよく知っていました。

 

その後、ムーミンパパは言い出しました。

「今夜は網を仕掛けようね。日の入りの前に網を海に沈まないといけない。これから島で生活するから本当は毎晩仕掛けないといけないんだ。」

ムーミンパパはムーミンと一緒にボートを漕ぎだして三つの網を仕掛けました。

 

ムーミンが初めて見る美しいうみうま

夜に目が覚めたムーミンは遠くから急ぎ足のギャロップで水の中をバシャバシャわたっている音を聞きました。

彼はカンテラを持って灯台を出て海辺へ行きました。

 

その時に2頭のうみうまは頭を高くもたげ、鬣をなびかせて、尾を長い光の波のようにひきながら、浜辺を行ったり来たりしてはねていました。

なんとも言えない美しい眺めでした。

 

※写真出典書籍:『ムーミンパパ海へいく』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

うみうまを見ているムーミンは奇妙に自分が美しくなって飛べそうな気持になりました。

「きみたちはきれいだね。本当にきれいだね。ぼくを置いてきぼりにしないでよ!」

 

離れてしまったうみうまを呼び戻そうとカンテラに火をつけ、揺らしました。

そうしたら、周りが寒くなり、朝になったから寒くなったと思うと、モランが姿を現しました。

 

モランの目はカンテラの光をじっと見ていましたが、二人は無言のままじっと立っていました。

いつになったかわからないが、ムーミンはカンテラを持ってゆっくり下がり、カンテラの日を消して灯台に戻りました。

 

 

ムーミン一家に襲う予想外の嵐と予想外の不漁

朝になり、ムーミン一家は目が覚めました。

灯台は強い風と雨に包まれました。

 

「あみ!」

とムーミンパパは仕掛けていた網を思い出したが、風雨が強いので、夕方まで待つことにしました。

 

ムーミンパパは灯台のてっぺんに上がり、ランプのねじを緩めて締めたりするが、ランプは全くつきませんでした

壁にある灯台守りが書き残した詩を読んだりして、やはり漁師に灯台守りのことをもっと聞かないといけない気がしてきました。

 

夕方になり風雨が少し弱まったところにムーミンパパはムーミンと一緒に網を上げるに出かけていきました。

 

※写真出典書籍:『ムーミンパパ海へいく』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

雨も風もまだある状況の網揚げは大変でした。

しかも、魚が全く引っかからず、おまけに網は大量の海草に絡まれていました。

 

灯台に戻ったムーミンパパはすごくがっかりしました。

ランプは付かず、漁も全くダメでした。

 

続く。

 

※参考書籍:『ムーミンパパ海へいく』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

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