フィンランドは北欧小国ですが、実に環境に対する意識はとても高いです。
それは日常生活の中だけではなく、観光各所にも半永久的に持続運営が可能なスタイルが応用、実用されています。
その中でも人気の観光地であるAmos Rexミュージアム、サウナのLöylyそしてスオメンリンナがどのような持続可能な特徴があるのかをヘルシンキ観光局のMy Helsinkiの情報を参考にその秘密を明らかにしていきます。
またこれまでにフィンランドでの環境問題や、気候変動などの取り組みも紹介しているのでこれらの記事もご参考ください。
- フィンランドにある環境問題が車、お肉とヒーター!?
- フィンランドのエネルギーと電力実態:発電の45%は再生エネルギー、79%は二酸化炭素を増やさない 5分でわかるフィンランド
- ヘルシンキデザインウィーク(Helsinki Design Week)2019年9月5日〜15日開催
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
「カーボンフットプリント」の意味は知っていますか?
直訳すると「炭素の足跡」になりますが、Carbon Foot Print(カーボンフットプリント)の意味について以下Wikipediaより引用しています。
-
個人や団体、企業などが生活・活動していく上で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの出所を調べて把握すること。炭素の足跡。
-
1.を企業が自社の商品に表示する制度。別名カーボンラベリング(Carbon labellng)、二酸化炭素 (CO2) の可視化。
カーボンフットプリントが提唱されたことで、欧米を中心に、個人がそれぞれ生活の中で排出している温室効果ガスについて、生活のどの部分でどれだけのガスがどのように出されているかということを把握し、できる所から温室効果ガスの排出量を減らしていこうという活動が活発化した。やがて、これを企業に当てはめて商品に表示する試みも始まった。カーボンフットプリントの算出には、ライフサイクルアセスメントの手法が用いられるのが一般的である。
質問に答えていくと、自分のカーボンフットプリントが計算されるオンラインサイトがイギリスのWWFにあります。質問は英語になりますが興味のある方は試してみてください。
カーボンフットプリントという言葉だけを聞くとピンとこないかもしれませんが、自分がどのくらい排出しているか知ることですこし身近に感じることができるかもしれませんね。
エコ電気が使用されているAmos Rex
※My Helsinkiより引用
Amos Rexミュージアムは2018年にオープンし、人気の高いミュージアムでもあります。
特にカーボンフットプリントの削減の面では、エネルギー消費とヒーティングに工夫がされています。
マーケティング・コミュニケーションズ担当のTimo Riitamaaさんによると、「ミュージアムはある程度の湿気と温度を保つ必要があります。またそれらは訪問者が多いときでも一定に保たれる必要があり、一般の公共的な場とは異なるエネルギーが必要です。」
Amos Rexではエネルギーの消費を押せるために、Ekosähkö社の再生可能エネルギーを使用しています。
またミュージアムを訪問する方に対しても、出来るだけ公共交通機関を利用するように呼びかけており、車でのアクセスについてはウェブサイトでも記載されていません。
実際にヘルシンキ中央駅からミュージアムまでは徒歩5分ほどたどり着けますし、中央駅までバスやトラムなどの公共交通機関もとても便利です。
エコロジーに特化した木製のLöyly
ヘルシンキ市南海岸のHerensaariに建てられたLöylyはサウナとレストランがある施設で、建築当初から環境について配慮されています。
建物はFSC認証獲得しているパインが使用されており、また内装のインテリアのスペースは樺の木(バーチ)の通常は使われない部分が再利用されています。
レストランサービス長のJessina Koskiはサ「当初からサステイナビリティー(持続可能性)は建築家、設立者にとってとても大事なものになっている」と語ります。
サウナ施設では水や木を多く消費しますが、サウナマスターがどのくらいの量の木を燃やす必要があるのか管理しており、シャワーは最小限の水が出るよう自動的に蛇口がなっているそうです。
またレストランメニューはオーガニック、ローカルフードが中心で必ず1つはヴィーガンのメニューが提供されています。またサーモンスープ1つに対して、50セントがWWFの募金に当てられています。
またフィンランドではResQと呼ばれる、レストランやカフェなどで残った料理を低価格で購入できる廃棄削減アプリが普及しており、ResQへの参加も検討されているそうです。
レストランではすでにプラスチック製のストローの使用を止めており、コーヒーのマグカップも使い捨てではなく自分専用のマグカップを使用するよう促す予定です。
サウナだけでなくレストランに行く機会があれば、どのような食材が使用されているのか、その他環境に対する工夫など見てみるといつもと少し変わった訪問になるのではないでしょうか?
またLöyly(ロウリュ)について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
文化遺産を持続的に育成するスオメンリンナ
ユネスコ世界遺産でもあり、とても人気の観光地でもあるスオメンリンナですが800人ほどの居住地でもあります。
ユネスコは世界遺産に対して「Sustainable TourismToolkit」とよばれるストラテジーや実践的なガイダンスを設けており、2015年よりスオメンリンナ管理機関と出資者の間で持続可能なツーリズムストラテジーを作成しスオメンリンナの保存、開発に取り組んでいます。
ボランティア活動も行われており、スオメンリンナミュージアムデーでは訪問者の案内の役割も担っています。
スオメンリンナではエコフレンドリーな電力が使用されており、公共交通機関で訪れる人々は徒歩で要塞を巡ることが可能です。
このように、ヘルシンキ市内の観光地でも環境に意識し、できるだけ永久持続可能なスタイル(サステナビリティ)を貫いています。
読者のあなたも生活の中でより環境保護や二酸化炭素の排出量に意識してみませんか?
参考記事:Plenty to see with a small carbon footprint
関連記事
お薦めの北欧スポンジワイプ
是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)