先日2019年9月23日にニューヨークで開催された国連気候アクションサミットで、フィンランド大統領Sauli Niinistöはフィンランドが世界で初めて二酸化炭素の新規排出量をゼロにする国を目指すと話されました。
「たとえ明日にでも二酸化炭素の新規排出量をゼロにできても、今後の数十年間の間に今まで我々が起こした気候変動によって変わった環境の中で生きていかなければいけません」
「地球温暖化の問題はもう逃げて通れる道ではなくなりました。今から具体的な目標を設定し、達成しなければいけません」
とフィンランド大統領のSauli Niinistöが述べました。
個人に対する教育や個人レベルの行動で対処できる問題ではない
地球温暖化問題や二酸化炭素の排出量問題に対し、我々は大体「どこかの誰が何とかやってくれるだろう」と考えていませんか?
「我々のやっていることは足りないです」
「我々はこの事実をよくわかっています」
「しかも、今でも解決するために残された貴重な時間がどんどん消えていくのです」
「何も変わらなければ、30年後誰も地球で生きることができなくなるでしょう」
とフィンランドの環境活動家のRiina Pursiainenが言いました。
地球温暖化問題はもはや個人レベルで何とかできることではなくなってきました。
「地球温暖化問題に対処するため、財務省の機能が鍵を握っています。税金の徴収と予算の使い方です。すべての政策を新規二酸化炭素排出量ゼロに合わせて調整しなければいけません」
とフィンランド大統領のSauli Niinistöが意見を述べました。
筆者も同感です。
個人レベルで様々なことをやって二酸化炭素の排出量を減らすのも大事ですが、中央政府が政策をもとに、二酸化炭素の排出量を強力にコントロールしなければ、意味がありません。
地球は変わらず壊滅の方向に進むだけです。
ガソリンを使う車、化石燃料を使う発電所、森の伐採など地球温暖化を引き起こす様々なことに高い税金を課し、その税収を再生エネルギーに使わないといけないでしょう。
電気自動車、太陽光パネル、風力発電、森林保護(土地を購入し、開発を禁止)などのことに、ばく大なお金が必要です。
二酸化炭素を排出する商品やサービスに高い税金を課し、地球環境保護にお金を回さないと地球は救えないと筆者は思います。
「消費者に選択肢を与える場合ではないです。オゾンに悪いCFCsを使う冷蔵庫は安い。CFCsを使わない冷蔵庫は環境にいいけど高い。このように消費者に選択可能な環境を作る場合ではないです。そもそもオゾンに悪いCFCsを使う冷蔵庫は作るべきではないです。禁止すべきです」
とフィンランドの環境活動家のRiina Pursiainenが言いました。
個人レベルでは未来を守るために「お金」を用意しよう
筆者の持論ですが、地球環境を守るためにお金を用意しましょう!
地球を救うために、Sauli Niinistö大統領が伝えたように、税金と国の予算をうまく使う必要があります。
となると、安いガソリン自動車は高い電気自動車に切り替わらないといけません。
お金はかかります。
肉や野菜を運送するためにも電気自動車を使います。
運送コストが高まり、食料品の値段も上がります。
市営バスも電気自動車に切り替えるため、お金がかかります。
発電にコストの低い化石燃料発電所を停止させないといけません。
コストの高い再生エネルギー発電に切り替える必要があります。
自宅の光熱費は上がります。
レストランの光熱費は上がります。
学校の光熱費は上がります。
結果的に化石燃料を使う運送手段、商品、サービスに高い税金を取らないといけません。
生活費も格段に上がります。
その時に、あなたはまたこのような地球環境保護に熱心な政治家に票を入れるでしょうか。
もしくは、「そこまでやらなくても大丈夫だよ」という政治家に票を入れるでしょうか。
難しい質問でしょう。
そうなんです。
我々の未来はまさにとても難しい状況に直面しています。
ヘルシンキでも先週に小学生、中学生、高校生が中心に、フィンランド国会の前でデモが行われました。
学校の先生も賛同し、一緒にデモに参加していました。
子供たちは自分の未来を救うためです。
「我々フィンランドは2035年に新規二酸化炭素排出量ゼロを目指し、世界最初の新規二酸化炭素排出量ゼロ国になります」
とフィンランド大統領Sauli Niinistöが宣言しました。
しかし、現在フィンランド政府はまだ政策の変更案を提示していません。
今後フィンランド政府はどのように地球温暖化問題や二酸化炭素排出量の規制に打って出るかが期待したいですね。
参考:YLE After climate summit, Niinistö to address General Assembly
参考:YLE Finland wants to be carbon neutral by 2035. But how will it get there?
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