スオメンリンナ海上要塞で博物館めぐり:潜水艦「ヴェシッコ」、軍事博物館マネーシ

公開日:2019年6月14日  関連分類:

 

ヘルシンキ南岸から直線距離僅か1000メートル離れる海上要塞である世界遺産スオメンリンナには6つもの博物館が島のあっちこっちに点在しています。

 

ちょうど先日の2019年6月6日にスオメンリンナ博物館の日があり、全ての博物館は入場無料だったため、筆者はスオメンリンナにある全ての博物館を回ってきました。

 

 

スオメンリンナにある博物館は下記の6つとなります。

 

今回は軍事関連の潜水艦「ヴェシッコ」と軍事博物館マネーシの二つの博物館をご紹介します!

 

 

※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー

せっかくフィンランドに旅行に来たのだから、首都ヘルシンキ以外も訪問したいという方におすすめのページです!ヘルシンキから行ける日帰りオプションツアーや、日帰りで訪れるこ…...続きを読む

 

 

 

 

潜水艦「ヴェシッコ」(Submarine Vesikko)

潜水艦ヴェシッコは1930~1940年代二次世界大戦の中で実際に活躍した潜水艦です。

潜水艦ヴェシッコはドイツのためにフィンランドのトゥルクで建造され、1933年に完成した潜水艦です。1936年にフィンランドが潜水艦ヴェシッコを買い戻し、本来のドイツ番号CV-707からフィンランド語の名前ヴェシッコに名前を変更しました。

 

 

※魚雷室です。何とすぐ横にベッドがあります!

 

 

当時フィンランドは4隻の潜水艦を所有し、フィンランドとロシアの冬戦争及び継続戦争の中でフィンランド湾における運送護衛、安全保障、パトロールなどの任務に努めていました。

 

戦後、フィンランドは敗戦国として軍隊が解体され、潜水艦ヴェシッコを除く他の3隻の潜水艦は解体されたが、潜水艦ヴェシッコは博物館として残され、大規模な改修を経て1973年からスオメンリンナで戦争博物館の一部として一般公開されました。

 

 

 

 

潜水艦の中で当時実際のデックを見ることができ、魚雷室、操縦指揮室、エンジンルームと寝室などを当時のままの状態で体験することができます。

 

とても狭い場所に20名もの軍人が働くことを考えるとなかなか厳しい環境とも想像できますね。

しかもエンジンルームのすぐ横に寝室があり、エンジンを止めない限り恐らくスタッフは一睡もできないでしょう。

 

艦内はスペースが小さいので、約15分程度で観覧できます。

 

 

 

 

  • 営業時間:夏季のみ、9月30日まで:毎日11:00~18:00
  • 入場料金:大人7ユーロ、学生や子供4ユーロ、7歳以下無料
  • オフィシャルサイト:Submarine Vesikko
  • 住所:Suomenlinna, 00190 Helsinki
  • 地図

 

 

 

 

 

 

 

軍事博物館マネーシ(Military Museum’s Manege)

軍事博物館マネーシは潜水艦ヴェッシッコと同じようにフィンランド軍事博物館の一部施設です。

 

現在スオメンリンナにある軍事博物館マネーシはフィンランド近代100年間の戦争について紹介展示をされています。

その展示の名前も「フィンランド国防:戦争と平和の100年」(Finnish Defence Forces – 100 Years at War and Peace)です。

 

 

 

 

展示の中で主にこの100年に渡ってフィンランドで起きた主要戦争の4つ:フィンランド独立内戦、ロシアとの冬戦争、継続戦争とドイツとのラップランド戦争が紹介されています。

 

それぞれの戦争の主要な戦い、戦況、当時兵士の装備、戦車、防御施設、写真などが展示され、当時戦争の状況を想像することができます。

 

 

 

 

小国フィンランドでありながら大国のロシアとドイツと戦い、国の存在と独立を維持できたことは恐らくフィンランド人の心の中に永遠に残る誇りでしょう。

 

 

 

 

  • 営業時間:毎日11:00~18:00
  • 入場料金:大人7ユーロ、学生や子供4ユーロ、7歳以下無料
  • オフィシャルサイト:Military Museum’s Manege
  • 住所:Iso Mustasaari c 77, 00190 Helsinki
  • 地図

 

 

 

 

 

 

 

参考記事

ヘルシンキにあるフィンランドの有名な世界遺産の一つであるスオメンリンナはスウェーデン人が建てた「海上要塞」です。歴史景観はもちろん、ヘルシンキからフェリーで行くので、…...続きを読む

世界遺産海上要塞のスオメンリンナはお城を見て散策するだけではありません。島には6つの博物館もあります。スオメンリンナの発展、歴史、沿革からフィンランドの軍事、フィンラ…...続きを読む

スオメンリンナにはレストランやカフェもたくさんあります。ディナーは少し高めですがランチは気軽に楽しめます。観光で歩き疲れた時など少し休憩するのにもちょうどいいですね。…...続きを読む

 

 

参考:Military Museum Submarine Vesikko

参考:Finnish Defence Forces – 100 Years at War and Peace

 

 

関連記事

フィンランドの陶磁器製品もしくはガラス製品に興味ある方におすすめのデザイン博物館のアラビア分館をご紹介します。なんと入場料は無料です。アラビアブランドの発展及び年代別…...続きを読む
5月中旬から9月中旬までしか営業していないセウラサーリ野外博物館。建物の歴史と共に、中がどんな風になっているのか紹介しています。建物以外にも昔の機械を織物をしている様子…...続きを読む
ムーミンを愛する人々にこれは絶対に見逃せない「ムーミン博物館」のご紹介です。2016年10月30日を持って閉館しましたが、2017年6月17日に「ムーミン美術館」としてフィンランド…...続きを読む
  ヘルシンキ最新の現代美術館と言えばヘルシンキ中央駅から徒歩わずか3分の「Amos Rex」でしょう。   Amos Rex(アモス・レックス)はカンッピエリアにあり、ちょう…...続きを読む
ヘルシンキ中央駅から近いトラム(路面電車)博物館は無料です!博物館に行ってもフィンランド語ができないと嘆くあなたにここでヘルシンキのトラムの歴史の流れを先にお教えいた…...続きを読む
博物館好き、美術館好きであれば絶対見逃せない「ミュージアム・ウィーク・カード」!フィンランド全土250箇所以上、ヘルシンキ内では40箇所以上の博物館、美術館が入場無料なり…...続きを読む

お薦めの北欧スポンジワイプ

是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら