ヘルシンキ南岸から直線距離僅か1000メートル離れる海上要塞である世界遺産スオメンリンナには6つもの博物館が島のあっちこっちに点在しています。
ちょうど先日の2019年6月6日にスオメンリンナ博物館の日があり、全ての博物館は入場無料だったため、筆者はスオメンリンナにある全ての博物館を回ってきました。
スオメンリンナにある博物館は下記の6つとなります。
- スオメンリンナ博物館
- エーレンスヴァルド博物館
- 潜水艦「ヴェシッコ」
- 軍事博物館マネーシ
- スオメンリンナおもちゃ博物館
- 税関博物館
今回は軍事関連の潜水艦「ヴェシッコ」と軍事博物館マネーシの二つの博物館をご紹介します!
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
潜水艦「ヴェシッコ」(Submarine Vesikko)
潜水艦ヴェシッコは1930~1940年代二次世界大戦の中で実際に活躍した潜水艦です。
潜水艦ヴェシッコはドイツのためにフィンランドのトゥルクで建造され、1933年に完成した潜水艦です。1936年にフィンランドが潜水艦ヴェシッコを買い戻し、本来のドイツ番号CV-707からフィンランド語の名前ヴェシッコに名前を変更しました。
※魚雷室です。何とすぐ横にベッドがあります!
当時フィンランドは4隻の潜水艦を所有し、フィンランドとロシアの冬戦争及び継続戦争の中でフィンランド湾における運送護衛、安全保障、パトロールなどの任務に努めていました。
戦後、フィンランドは敗戦国として軍隊が解体され、潜水艦ヴェシッコを除く他の3隻の潜水艦は解体されたが、潜水艦ヴェシッコは博物館として残され、大規模な改修を経て1973年からスオメンリンナで戦争博物館の一部として一般公開されました。
潜水艦の中で当時実際のデックを見ることができ、魚雷室、操縦指揮室、エンジンルームと寝室などを当時のままの状態で体験することができます。
とても狭い場所に20名もの軍人が働くことを考えるとなかなか厳しい環境とも想像できますね。
しかもエンジンルームのすぐ横に寝室があり、エンジンを止めない限り恐らくスタッフは一睡もできないでしょう。
艦内はスペースが小さいので、約15分程度で観覧できます。
- 営業時間:夏季のみ、9月30日まで:毎日11:00~18:00
- 入場料金:大人7ユーロ、学生や子供4ユーロ、7歳以下無料
- オフィシャルサイト:Submarine Vesikko
- 住所:Suomenlinna, 00190 Helsinki
- 地図
軍事博物館マネーシ(Military Museum’s Manege)
軍事博物館マネーシは潜水艦ヴェッシッコと同じようにフィンランド軍事博物館の一部施設です。
現在スオメンリンナにある軍事博物館マネーシはフィンランド近代100年間の戦争について紹介展示をされています。
その展示の名前も「フィンランド国防:戦争と平和の100年」(Finnish Defence Forces – 100 Years at War and Peace)です。
展示の中で主にこの100年に渡ってフィンランドで起きた主要戦争の4つ:フィンランド独立内戦、ロシアとの冬戦争、継続戦争とドイツとのラップランド戦争が紹介されています。
それぞれの戦争の主要な戦い、戦況、当時兵士の装備、戦車、防御施設、写真などが展示され、当時戦争の状況を想像することができます。
小国フィンランドでありながら大国のロシアとドイツと戦い、国の存在と独立を維持できたことは恐らくフィンランド人の心の中に永遠に残る誇りでしょう。
- 営業時間:毎日11:00~18:00
- 入場料金:大人7ユーロ、学生や子供4ユーロ、7歳以下無料
- オフィシャルサイト:Military Museum’s Manege
- 住所:Iso Mustasaari c 77, 00190 Helsinki
- 地図
参考記事
参考:Military Museum Submarine Vesikko
参考:Finnish Defence Forces – 100 Years at War and Peace
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
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