ムーミン屋敷とはどんな場所?どんな建物?

公開日:2018年5月3日  更新日: 2020年01月04日 関連分類:

ムーミンオルゴール:ムーミン谷 / ARCTIC HALL / フィンランド 北欧

ムーミン屋敷はムーミンの物語の原作者トーベ・ヤンソンが描いたムーミン一家の家で、ムーミンたちが住んで生活する場所です。

 

それはどのような家でどのような雰囲気が感じられるでしょうか。

ムーミンたちはそこでどのような生活をしているでしょうか。

 

 

ムーミンパパが夢見た自分が建てた自分の家

ムーミン小説『ムーミンパパの思い出』一作の中、ムーミンパパがヘムレンおばあさんの捨て子ホームから出て行ったごろ、ムーミンパパはある小川が流れ、緑の溢れる空き地に着き、そこに自分の家を建てようという夢を見ていました。

 

 

この時、ムーミンパパは既にムーミン屋敷の原型を考案していました。

 

「背が高く、幅は狭く、バルコニーや階段や塔が付いています。二階に小さな部屋を三つとなんにでも使える納戸。一回は大きいな品の良い広間一間としました。ガラス張りのベランダを作り、そこに揺り椅子を置きます。とんがり屋根はたまねぎ形の美しい球で飾ります。広間に大きいなタイルストーブを置きます。」

 

しかし、様々な理由によってムーミンパパはその場所に自分の家を建てることをやめました。

※その理由とは?→5分で読むムーミン小説:ムーミンパパの思い出(1)

 

 

※下記の絵に描かれたのはムーミンパパが若いごろに家を建てようと思った場所で、ムーミンパパはそこで家の設計を考えていました。

※写真は書籍より撮影して引用。参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

 

ムーミン屋敷の原型は船の一部!?

ムーミンの小説の中では詳しく説明されず、読者の想像に任されていますが、実にムーミン屋敷の原型は船の一部かもしれません!

 

 

ムーミンパパの思い出』一作の中で、ムーミンパパの友人フレドリクソンは航海をやめ、王様の発明家になると決めた時に、航海した船であるオーケストラ号の操縦室を海辺の岩に残し、ムーミンパパへのプレゼントとしました。

 

その後、ムーミンパパは操縦室が低すぎると思い、残された道具と海岸に打ち上げられた板切れを利用して操縦室を2階建てに修繕しました。

もしかしたら、この2階建てになった操縦室がムーミン屋敷の前身かもしれませんね。

 

 

※写真は書籍より撮影して引用。参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

 

洪水によってある谷に流されたムーミン屋敷

小さなトロールと大きいな洪水』一作の最後、ムーミン一家が辿り着いたとても綺麗な谷(その後、ムーミン谷となる)にムーミンパパが建てた家が流されてきたことがわかりました。

 

絵を見ると、谷に流されてきた家は2階建ての操縦室とはとても似ていますね。

この家がその後の小説の中で登場するムーミン屋敷となりました。

 

 

 

 

ムーミン屋敷の間取り

ムーミン屋敷の一階はリビングルームとキッチンで、二階はムーミンパパとムーミンママの部屋です。

ムーミンパパの書斎兼仕事部屋もあり、他にムーミンの部屋やお客様用の部屋があります。

 

 

ムーミンは自分の部屋やリビングルーム以外に自分の部屋からも縄梯子を使って出入りします。

 

ムーミンパパは大体仕事部屋、リビングルームやベランダにいます。

 

キッチンは言うまでもなくムーミンママの場所ですね。

 

 

商品ページ:幻の ムーミン シート: ムーミン とリトルミィ / ヴィンテージ品 / フィンランド 北欧

 

 

来客の誰でも受け入れるムーミン屋敷

ムーミン屋敷に住むムーミン一家はムーミン屋敷を誰も歓迎し、誰も受け入れる場所としました。

 

ムーミン屋敷のドアを閉めるが、カギをかけることがありません。

食糧部屋も、自分の寝室も、洋服たんすもそうです。

 

困った人がいれば自分の家で泊まってもらい、食事を無償で提供します。

物語の中でムーミン一家を知りもせずに訪ねてきたジャコウネズミ、トフスランとビフスラン、様々なヘムレンさん、目に見えないニンニンなどに対してムーミン一家は必ずムーミン屋敷で気持ちよく過ごしてもらうようにしていました。

 

ムーミン一家以外の人々にとってムーミン屋敷は遠慮なくいて自分の時間とムーミンたちと一緒の時間をゆっくり楽しむことができる場所です。

 

 

ムーミン屋敷はムーミンたちの家ですが、我々にとってもとても暖かい家だと感じるでしょう。

ムーミンたちのとてもオープンでやさしい心によってムーミン屋敷にもそのような雰囲気が漂っており、だれでも気軽に訪ねる場所になっているのです。

 

 

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