ムーミンの裏側の話:原作者トーベ・ヤンソンの思う「愛」「戦争」と「ムーミン」とは?(一)

公開日:2017年11月5日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

※本記事の内容はBBCより引用しております。イギリスBBCの記者Mark Bosworthがどのようにムーミンとトーベ・ヤンソンを見ているかを見てみましょう!

 

2014年にフィンランドではムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を盛大に祝いました。

 

フィンランド最も偉大な作家のひとりであるトーベ・ヤンソンは彼女自身の生涯に戦争や同性愛にもかかわっていましたが、それらの経験をムーミンに通じて信じられないほどの仕方で表現されました。

 

海外からの評価

物語の中でムーミントロール、ムーミンパパ、ムーミンママを含むムーミン一家はムーミン谷に住んでおり、ムーミン谷にはミムラ一家など他に様々な住民もいます。

 

トーベ・ヤンソンの書いたムーミン小説は44ヵ国語に翻訳され、数百万冊販売されています。

ライラの冒険の作者フィリップ・プルマンはトーベ・ヤンソンを天才とまで譬えています。

2012年ロンドンオリンピック開幕作家のフランク・コトレット・ボイスはこのようにトーベ・ヤンソンのことを話しています。

 

「その時は無我夢中でした。10歳のごろにリヴァープールの図書館で楽しいムーミン一家の本を見つけた後にです」

 

「その時、この物語は存在している本当の世界をモデルにしているとは思いませんでした。彼女はフィンランドを強くしたまで思います。フィンランドはナルニアのような世界で様々な特別な生き物が存在し、見ることもできます。話の多いヘムレンさんや細くて神経質のフィリフヨンカがまさにそうです」

 

※写真中の製品:ムーミン マグ カップ : ストックマン150周年 2012年 限定 / Arabia / フィンランド 北欧

 

トーベ・ヤンソンの生涯

トーベ・ヤンソンはヘルシンキにある芸術一家に生まれています。父親はスウェーデン語を母国語とするフィンランド人の彫刻家で、母親はスウェーデン人のイラスト画家です。

 

彼女の母親が仕事をしていると、トーベ・ヤンソンはいつも母親の横で絵を描いていました。

その同時に、絵にも文字を付け加えていました。

 

その絵と文字がそのまま「Sara and Pelle and the Octopuses of the Water Sprite」という本となり、出版されました。当時彼女は13才でした。

 

その後、ムーミンは最初どのように書き出されたの話が聞かれ、それは兄への見返しとして書いたと答えていました。

 

参考記事:ムーミン生まれの瞬間:原作者トーベ・ヤンソンが描いたムーミンの原形

 

トーベ・ヤンソンは芸術、アートをストックホルム、ヘルシンキ、パリとローマで学んでいました。二次大戦の直前にフィンランドに戻りました。

 

※写真中の製品:幻の ムーミン シート: スナフキン / ヴィンテージ品 / フィンランド 北欧

 

 

戦争の影響

「戦争はトーベ・ヤンソンと彼女の家族に大きいな影響を与えました。彼女の一人の兄弟は戦争に行きました。彼はどこにいるか、生きているか、いつ帰ってくるかは全くわかりませんでした。」

 

とトーベ・ヤンソンの20年以上の友人の一人でストックホルム大学で文学教授を務めるBoel Westinが話しました。

トーベ・ヤンソンの1作目と2作目は「小さなトロールと大きな洪水」と「ムーミン谷の彗星」です。

 

この2作はトーベ・ヤンソンが戦争に対する不安と悲しみが表現されています。災難に関係するこの2作の作品はまさに彼女当時の心境を語ってくれます。

 

「子供向けの小説に洪水を書くことはよくあることではありません。ムーミン谷の彗星作品の中で、ムーミンとスニフは家を出て彗星がいつ来るか、ムーミン谷に来るかを調査するために家を出ました」

 

「家を出るムーミンの状況は当時ヘルシンキで多くの人々が家を離れ、避難していたことに似ています。彼女はその状況を小説の中で表現していました。」

 

続きは(二)をご覧ください。

 

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