ヨーロッパも今ではドエライことだと言われている新型コロナウイルスによるパンデミック。
しかし、日本ではフィンランドのことはあまり報道されていないように思います。
2020年3月下旬の時点で、ヨーロッパではダントツにイタリアがパニック状態になっており、
このことが大きく日本では取り上げられているのではないでしょうか。
ついこの間、フィンランドでは新型コロナウイルス拡大を防ぐため、政府から19項目もの新しい政策が発表されたところです。
参考:新型コロナウイルス・2020年3月16日に発表されたフィンランドの新しい大規模な政策とは?!
これらの政策は一般市民の生活を大きく変えるものとなりました。
今回は、北欧フィンランドのヘルシンキ近郊に住む日本人在住者が、
実際、街では今どんな感じなのかというのを私個人の目から見た変化をお届けします。
フィンランドで一番混み合うバス、朝の出勤や通学ラッシュ時にもガラガラ
オレンジ色の550番のバスは
ヘルシンキ市の端、東部からエスポー市の西まで走るバスです。
このバスのルートはとても長く、38もの停車駅があるほど。
利用者数もかなり多く、平日の1日で約4万人を乗せるバスです。
このバスは大学や高校へ通う学生、企業会社へ勤める会社員などの人には便利なバスで、
日本のラッシュ時の電車を思い出すほど、毎朝フィンランドでは珍しく通勤通学ラッシュでかなり混み合うバスでもあります。
2020年3月16日にフィンランド政府から新型コロナウイルスによる19項目にもおよぶ新しい政策が発表された翌日から、
この550番バスはビックリするほど人がいなくなりました。
フィンランドの小学校以上の学校は全て休校・閉鎖中なので当たり前ですが、
それでも、バスの中にはたったの5人くらい。
いつもの激混み状態のバスを知っている者には異世界にいるようなくらいの差です。
それに加え、朝のラッシュ時の渋滞は何それと言わんばかり、今ではスイスイ進みます。
現在、バスの運転手からは切符を買うことや、最前列に座ることはできませんが、
かといって、バスの数や時間は以前と変わらないので生活に困ることはありません。
他にも電車やトラムなども人が少なく、皆んなできるだけ在宅勤務されている様子が伺えます。
大きなセールイベントをしているショッピングモールなどはどうなのか?
今、絶賛クレイジーセール真っ只中のフィンランド。
参考:フィンランドで買い物・デパートやショッピングモールのセール時期
毎年この時期にはかなりのフィンランド人がセールに足を運び、ショッピングモールやデパートは人だらけになりますが、、、
今年は、デパートのセールはいつも通り開催されています、、が、
しかし、
インターネットでのみ、販売することとなっているため、
店内は当然のように、更にはいつも以上にガラガラ。
ショッピングモールでは店頭販売でセールを開催していますが、それもガラガラ。
レストランも営業しているのかしていないのか分からないくらいです。
どこもかしこも店員さんが暇そうに店頭で立っている状態。
臨時休業しているお店もチラホラ見受けます。
逆に以前よりも増したのは何か?
これは意外や意外、
ちょうど出勤時間であろう朝に、ウォーキングやジョギング、散歩をしている社会人が増えました。
新型コロナウイルスに感染してしまった場合、最低14日間の自宅隔離となり、
スーパーなど店頭へ足を運ぶことはもちろんダメですが、
政府は「犬の散歩は良い」としており、「100%完全なる隔離」とまではいきません。
ので、この時期に単独で野外で出来ることであったのがウォーキングやジョギングなのでしょう。
スーパーマーケットでは品物がない?どんなものが?!
スーパーマーケットは少ないながらもある程度は買い物客がいます。
しかし、売れるものがいつもと違い、
牛乳は日持ちする「ロングライフミルク」というのがいつも以上に陳列されていたりします。
当然のごとく、パスタやお米・インスタント食品など保存が効くものは売り切れの場合も。
パスタ類が売れるということは、保存の効く瓶詰めや真空パックのトマトソースも売れるということ。
フィンランドではスパゲッティといえばミートソースの場合が多いからなのでしょうか。
そしてお肉はやっぱり挽き肉が大人気すぎて、売り切れでごっそりとなくなっている日もありました。
スーパーの店舗にもよりますが、大型スーパーよりも小規模のスーパーの方が食品の品揃えがいい場合があるようです。
しかし現在、トイレットペーパーやオムツなど日用品においては、大型スーパーの方が充実しています。
就学以下の子供、幼稚園や保育所は実際どうなっている?
新しい政策では
「就学以下の子供が通う幼稚園や保育所は通常どおり」
ということになっています。
しかし、実際には子供に少しでも咳・鼻水・熱があると通うことを拒否されます。
元気な子供は通うことができますが、実際この時期に幼稚園・保育所にいく子供はとても少なく、
通常の半分以下だったり2、3人の子供だけといったクラスもあります。
サウナに行けなく嘆く!!!!
現在、ランドリールーム、サウナ、エレベーターなどの共有エリアの使用制限が住宅会社や不動産協会によって使用不可にするか検討されています。
アパートにもよりますが、フィンランドでは住人共同の洗濯乾燥機があったりサウナがあったりします。
各家庭にサウナがない場合、フィンランドのアパートには共同のサウナがあり、
お金を払っていれば
「毎週何曜日の何時から何時までは◯◯さん宅のサウナ時間」
と借りることができシステム。
当局からは現在、アパート住宅のサウナまたはランドリールームの使用を禁止していません。
が、、、
住宅会社によっては今の時期、サウナの使用を禁止にしているところが多く、
これはフィンランド人にとってはストレスが溜まる事柄の一つでしょう!!!
かく言う日本人である私も週に一度のサウナが楽しみのうちの一つだったわけですが、、、、
これも仕方ないこと。泣
サウナに行けないと思うと余計にサウナに入りたくなります。笑
フィンランドにあるパブリックサウナは場所によって開いてたり開いてなかったりもしますので、
誰か自宅にサウナがある友人にお願いする方が早いかもしれませんなぁ。
フィンランドでは2020年3月16日の新しい政策により、
人々の生活はかなり変えざる負えなくなった状況ではありますが、
個人個人が工夫なりして少しでもストレスをためないように努力しながら上手く生活していこうとしています。
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)