新型コロナウイルス 、この間まで日本を含む東アジア兼を中心に騒がれていましたが、
2020年2月下旬に入り、イタリアにも感染拡大しつつあるニュースを読まれた方は多いことでしょう。
2020年2月25日までフィンランドでは一度、北部の方でコロナウイルス感染者が1人出ただけで、事は大きくなりませんでした。
その後、インターネットや新聞などにはコロナウイルスの記事を目にすることもなく、きっとフィンランド国民は「いい意味で蚊帳の外」と思っていたことでしょう。
しかし、2020年2月26日の夕方、まさかのフィンランドで二人目のコロナウイルス感染者が出ました。
しかも、今回はフィンランド人の女性。
現在、この女性は病院に隔離されており、深刻な病状も出ておらず回復に向かっているとのことです。
旅行先で感染したのではないかと推測
原因としては、イタリア北部に旅行した事で感染したのではないかと推測されています。
女性は2月23日、イタリア旅行からフィンランドへ帰国しました。
そして、フィンランドでニュースになったのは3日後の2月26日。
この女性が隔離治療されている病院側によると、
この女性はフィンランドに到着後、すぐに症状が出ていたそうです。
他にフィンランドで感染者が出ている可能性は?!
この女性が旅先から帰国後、接触したのは二人とされています。
この二人とはすでに連絡が取れており、現在のところ何も症状が出ていないとのこと。
もし、万が一、症状が現れた場合、コロナウイルス治療対策を扱う病院の緊急連絡先に直接連絡が取れる状態になっており、現在はどちらの方も外出せず家の中で過ごしています。
ですので、今の段階ではこの二人がコロナウイルスを拡散しているとは考えにくいと言われています。
しかし、まだ問題はありました。
実は今回、感染したこの女性はイタリアからフィンランドへ帰国するのに利用した飛行機、、、、、直航便ではなかったのです。
一人旅ではありましたが、
どのルートで
どこの航空会社の便を使い、
どのように過ごしてきたか、
確認されている二人以外の人との接触の可能性など、
現在フィンランドの国立保健福祉研究所であるTHL(Terveyden ja hyvinvoinnin laitos)が調査しています。
フィンランド人はもしもの場合どう行動するか知っている
現在、この感染した女性は発熱さえしているものの、体調は良好とのことです。
皆さんもご存知、新型コロナウイルスには特別な薬が存在していません。
ですので、治療は通常の風邪と同じ治療が施されています。
もちろん、隔離はされた状態です。
ヘルシンキ大学病院、HUS(Helsinki University Hospital)感染症専門医の医院長アスコ・ヤルビネン氏(Asko Järvinen)は記者会見で、
現在、コロナウイルスはフィンランドにはないはずです。感染のリスクはありません。
(2020年2月26日の記者会見より)
と、述べました。
ヤルビネン氏によると、
フィンランド人はコロナウイルスの症状が発症したときにどのような行動をするべきか知っています、と言います。
今回、感染した女性はすぐに行動を起こし、最初に電話で医療チームに連絡しました。
そこで感染のリスク評価が行われ、すぐにサンプリングするために専門病棟へ連れて行かれたそうです。
フィンランド全ての病院の建物にコロナウイルス患者の隔離施設がある
ヤルビネン氏によると、コロナウイルス感染がさらに発生した場合、HUSはそれに備えており、患者を収容できる隔離施設もあるとのことです。
サンプルから結果を得るには早くとも1日を要すると言います。
感染の可能性がある方で、サンプリングの結果が出ていない時点でも、病院スタッフや患者に移してしまう可能性だけを考慮に入れるだけでなく、
万が一のウイルスの拡散を防ぐためにもを考慮して隔離施設へ行くことになります。
サンプリングされた患者はその病院に残りますが、自宅で隔離という場合も患者の状態を診て判断・決定されるとのこと。
今回、イタリアのコロナウイルス報道からたったの数日でフィンランドまでついに感染者が出てしまいました。
しかも、感染者は首都ヘルシンキということで、以前フィンランド北部で感染者が出た時よりも国民は敏感になり始めているようです。
フィンランドの新型コロナウイルス 過去記事
- 新型コロナウィルス・海外旅行フィンランドの状況
- ついにフィンランドでも新型コロナウィルス感染者を確認・海外旅行
- フィンランド初且つ唯一の新型コロナウィルス感染者は回復し、退院した
- 新型コロナウイルスのパンデミック・フィンランドに広がったらどう対処する?
- 新型コロナウイルス世界の広がりと影響・フィンランド海外旅行どうする?!
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