5分で読むムーミン小説:ムーミン谷の仲間たち(6)

公開日:2018年3月21日  更新日:2019年12月24日  関連分類:

島に着いた3人のニョロニョロは島に上陸し、島のてっぺんに立っていました。

ムーミンパパも島に上陸したが、島全体が大量且つとても小さい赤いくもに覆われていることに気づき、とても気持ち悪くなって自分が先にボードに戻りました。

 

手を振るしか反応のないニョロニョロと謎な白樺の皮の巻物

暫くしたらニョロニョロが戻り、再び出航しました。

ムーミンパパは焦って怒った口調でニョロニョロに返事を求めたが、ニョロニョロは手を広げるだけで、何の返事もありませんでした。

 

ニョロニョロ達が白樺の皮の巻物を見つけました。

しかし、その巻物に何も書かれていないし、何か特別ということもありません。

一体この木の皮の巻物はニョロニョロにとってどんないみがあるでしょうか。

 

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ニョロニョロからどうしても返事もらえないが、同じボートに乗っているムーミンパパは3人のニョロニョロに少しの仲間意識が生まれました。

 

あるとても暑い日に、夕方近くなるとムーミンパパは夕立が来そうな感じがしました。

ムーミンパパはいつも夕立が来るとすごく興奮します。

 

遠くの沖に巨大なウミヘビが鼻を鳴らしながら転げ回っていました。

しかし、彼らはニョロニョロを怖がっているようで近づいてきませんでした。

 

大量なニョロニョロに遭遇!?

暫くしたら、もやの中からたくさんのボートとたくさんのニョロニョロが出てきました。

7人乗っているボート、11人乗っているボート、5人乗っているボートが全て同じ方向に向かって進んでいます。

 

 

海はボートで埋まりました。

みんなが木が一本もないし、高い断崖もない、低い岩礁の島ほうへ向かって進んていました。

 

ニョロニョロはみんな上陸しました。

ムーミンパパと一緒にボートを乗った3人のニョロニョロも上陸し、一瞬にして姿が見えなくなりました。

ムーミンパパは急いで探したが、ニョロニョロはみんな似ていてどうしても見つかりませんでした。

 

全てのニョロニョロが島に集まると、突然全員赤い目でムーミンパパに向かいました。

ムーミンパパはニョロニョロ達が戦争する気だと思い、戦う構えをしました。

しかし、ニョロニョロは一人ずつ寄ってきてお辞儀をするだけでした。

 

夕立、稲妻と神秘なニョロニョロたち

夕立雲が高く空に昇り、近くの海で稲妻が光り、ニョロニョロは島の中央に集まり、夕立雲を待ち受けていました。

稲妻が光るたびに一人または一人と小さい電球みたいに光り始めました。

 

※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

夕立雲がぐんぐん近づき、ムーミンパパが手に弱い電気ショックを感じた時、空気中に雨が混じっていました。

その時、ムーミンパパは思いました。

 

「いけない。ぼくはいったいどうなるんだ?僕はニョロニョロじゃない、ムーミンパパなんだ。何をこんなところでしているんだ?」

 

ムーミンパパは周りのニョロニョロを見渡し、ニョロニョロに命を吹き込むには大夕立だけができることがわかりました。

 

ニョロニョロは素晴らしい自由な生き物だと考えたが、そうでもないと思いました。

彼らは喜ぶことも失望することもない。誰かを好きになることも怒ることもない。誰かの誕生日を祝うこともなければビールを飲みすぎて後悔することもないと思います。

 

「ぼく、家に帰るよ!すぐに出発するよ!」と言いました。

 

ムーミンパパは突然悟ったのでした。

家にいても、本当のパパがそうあるべきほどには、自分は十分自由で冒険好きでいられるのだ、と。

 

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スニフとセドリックのこと

ある日、スニフはひどく落ち込んでいました。

彼がムーミンの話を信じて自分の大好きな犬のおもちゃ「セドリック」をガフサ夫人の娘にあげてしまいました。

ムーミンはスニフに「本当に好きなものを人にやったら10倍にもなって帰ってくるよ」と言ったからです。

 

夜になってもスニフは眠れなくて川沿いに歩いたらスナフキンのキャンプ地に辿り着きました。

スナフキンはスニフを見て自分のお母さんのおばさんの話を始めました。

 

※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

「昔にある女がいた。彼女には子供がいなく、常にものを大切にし、生活に不自由がなかった。少しつまらなく感じるが」

 

「ある夜に彼女は骨付きカツレツを食べていた時、大きいな骨を飲み込んでしまった。その時からどうもお腹の調子が悪く、数日経っても治らないから医者に訪ねてみると、この骨を取り出すことができないと言わたんだ。」

 

「おばさんはもう長く生きられないと悟り、医師に確認したら、あと2~3週間ほどと言われた。」

 

それから彼女は考えました……

 

続く。

 

※参考書籍:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

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