静かなのが大好きなヘムレンさんの話の次は「目に見えない子」の話です。
果たしてそれはどのような話でしょう。
(6)目に見えない子のニンニ
ある雨が少し降っている暗い日の夕方にムーミン一家はベランダのテーブルを囲んで森から採ったキノコについている土を落としていました。
その時、おしゃまさん(トゥーティッキ)がある女の子を連れてムーミン屋敷を訪ねました。
ムーミン一家がどう見ても女の子の姿が見えず、おしゃまさんが説明しました。
「この子は『ニンニ』というの。おばさんからひどくいじめられて毎日皮肉を言われ、徐々に自分の姿が見えなくなりました。見えないから世話できないとの言い訳で、そのおばさんはこの子を私へよこしたの」
※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行
ニンニは姿が見えないだけではなく、口もきかないです。
彼女を確認する唯一の方法はおばさんが彼女の首につけた鈴とそこから発した音だけでした。
おしゃまさんは、ニンニがムーミン一家と一緒に生活したら、ニンニも元の姿を取り戻せるのではないかと思い、彼女をムーミン屋敷に連れてきたわけです。
これでニンニが暫くムーミン屋敷で生活することになりました。
ムーミン屋敷で新しい生活を始めるニンニ
ムーミン一家は姿が見えず、話もしない子には興味津々でしたが、気を使って普段通りの雰囲気で生活していました。
ムーミンママはニンニの部屋や食べ物を準備し、自分のおばあさんが残してくれたお薬手帳を確認し、姿が見えなくなった時に飲む薬の処方箋を見つけ出し、ニンニのためにお薬まで準備しました。
このようにやさしくされているうちに、ニンニの足が見えるようになりました。
しかし、リトルミイのストレートにきつい言葉を言ったことによってニンニの足の色がまた薄くなってしまいました。
※商品ページ:ムーミンエコバッグ:ムーミン谷の彗星(ブラック) / Blue House / フィンランド 北欧
その後、ムーミンママは自分の昔の服を取り出し、小さい服に作り替え、余ったきりで大きいなリボンもこしらえました。
翌日その服を着たニンニは首まで見えるようになり、初めて話しました。
「みなさん、いろいろとありがとう」
ムーミンとリトルミイはニンニに遊びを教えようとしたが、ニンニはあまり慣れず、うまくいきませんでした。
それから時間がたち、ニンニはずっと顔が見えないままでした。
※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行
ムーミン一家と海辺に行ったニンニに何か起こった!?
ある日ムーミン一家は海辺に出ることになり、ニンニもついていきました。
海辺で色んなことをやったら、ムーミンママは桟橋に腰を掛け、最近面白い事件が何も起こらなかったなと言いました。
それを聞いたムーミンパパはちょっといたずらでもやろうと思い、ムーミンママの背後に忍び寄りました。
その瞬間、ニンニが走ってきてムーミンパパのしっぽに噛みついて言い出しました。
「おばさんをこんなに大きくて怖い海に突き落とそうとしたらきかないから!」
ムーミンパパは海に転び落ち、足が底について立ち上がったら両耳は泥だらけになりました。
「見えたよ。見えたよ。とてもかわいい子だよ!」とムーミンが言いました。
今まで笑ったことがないニンニはムーミンパパの姿を見て笑い出しました。
おしゃまさんはムーミンママに言いました。
「あんたがたはあの子をすっかり作り替えちまったようね。ニンニの性格がリトルミイよりも悪くなったわね。でも、肝心なのは、もちろん、あの子が見えるようになったってことだわ」
「それはみんな、おばあちゃんのおかげですよ」とムーミンママは言いました。
※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行
(7)ニョロニョロの秘密(ムーミンパパと)
ある日、ムーミンパパは突然家を出ていきました。何の前兆もなしに。
ムーミンママはムーミンパパが必ず帰ってくると信じて家で待っていました。
その日よりも少し前のことだが、ムーミン一家はある海辺にピックニックに行きました。
帰りに岬のほうから白い船が出てくるのが見え、ヘムレンさんがそれはニョロニョロだよと言っていました。
その日からどうしようもない憧れと憂鬱がムーミンパパを襲ったのでした。
※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行
ムーミンパパはずっと西に歩き、海辺に着きました。
何もないと思ったら1そうの小さい白いボードがゆっくり岸に沿って進んできたのです。
ボードには3人のニョロニョロがいました。
ムーミンパパとニョロニョロ達の旅
ムーミンパパは話をかけてみたが、ニョロニョロは手を振るだけで何も返事しませんでした。
ムーミンパパは昔にニョロニョロはそんなに危険な生き物ではないと昔に聞いたことがあり、船に這い上がり、ニョロニョロと一緒に海に出ました。
ボードの上でムーミンパパはずっとニョロニョロに声をかけていたが、返事がないので途中でやめてニョロニョロと同じようにずっと遠い水平線を見ることにしました。
夜にとても小さくて険しい島に着きました……
続く。
※参考書籍:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行
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「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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