5分で読むムーミン小説:ムーミン谷の冬(5)

公開日:2018年2月17日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

素晴らしいスキーを見たリトルミイは樽を壊し、板を足につけて自分も滑り始めました。

恐れることなく一直線に滑り降りました。

 

初めてスキーにチャレンジするムーミン。その結果は?

そうしたら、ヘムレンさんはムーミンにスキーを教えようと誘ってきました。

怖がるムーミンは断れずにスキー板の上に立ちました。

 

滑ったら全然いうこと聞かず、両足が開いて転びました。

ヘムレンさんからもう一回と言われ、ムーミンは頑張ってもう一回滑ったが、情けない姿をお客様たちの目の前に晒すだけでした。(お客様たちは盛り上がって喜んでいたが)

 

すっかり元気なくなったムーミンはヘムレンさんのもう一回の提案を断って家に帰りました。

 

毎日元気でやる気満々で冬が大好きなヘムレンさん、ついていけないムーミンと日々楽しむリトルミイ

お客様たちとムーミンはヘムレンさんの調子についていけません。

一部のお客さんたちはおしゃまさんと一緒に海の氷の下で釣りをしたり、一部はムーミン屋敷の中に引きこもったりしていました。

リトルミイだけはたっぷりスキーを楽しんでいます。

 

それでもヘムレンさんは諦めず、毎日ムーミン屋敷に行って冷たい空気を吸って外で活動するのは気持ちいいと説得しようとしていました。

 

※写真は参考書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の冬』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

水浴び小屋に引きこもっためそめそは夜になると遠くの山奥まで行って狼が吠えるのを待って狼の吠え声を聞き、朝方に水浴び小屋に戻って昼間は寝ていました。

彼は兄弟のことを忘れられないし、忘れたくもないです。

 

その中で、ちょこちょこ走りのサロメちゃんがヘムレンさんが好きでたまらなくなったのは不思議なことでした。

サロメちゃんはもっとラッパの音楽が聴きたいです。

ラッパの音を追いつけようと、どんなに走ってもヘムレンさんに追いつきませんでした。

もちろん、ヘムレンさんもそのようなことに気づきませんでした。

 

 

元気すぎるヘムレンさんへの対応に苦悩するムーミンとおしゃまさん

ムーミンはおしゃまさんとムーミン屋敷で、ムーミン谷の平和を取り戻すためにヘムレンさんをどうするかについて話しました。

結果的にムーミンがヘムレンさんに「お寂し山のスロープが実に素晴らしくそこに行ったほうがいい」というウソの話をすることになりました。

 

しかし、この話はヘムレンさんが大好きなちょこちょこ走りのサロメちゃんに聞こえてしまい、サロメちゃんはヘムレンさんに言おうと走り出しました。

 

ムーミンは外に行って、お寂し山にもっと素晴らしいスロープがあることをヘムレンさんに言いました。

ヘムレンさんはそれを信じ、お寂し山に行くともうムーミンたちに会えないなと話したら、ムーミンは我慢できず、本当はお寂しい山はとても危険な山でやめたほうがいいと言い直しました。

それで、ヘムレンさんは感謝の言葉をムーミンに伝え、残ることにしました。

 

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ムーミン谷の冬の両面:柔らかい雪と殴りつけてくる吹雪

話が終わったムーミンは水浴び小屋によって家に帰ろうとするときに雪が降り降りました。

初めて雪が降ることを見たムーミンはとても気持ちよく感じました。

 

夕方になって、雪がやみました。

海の上には青黒い雲の壁の間から夕陽の光が漏れていました。

徐々に気味の悪い風が凍った海から吹き抜けてきました。

吹き付ける風が激しくなってきました。

 

※写真は参考書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の冬』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

しかも雪も再び降り始めました。

しかし、上からではなく、横殴りで押し寄せました。

手で触るもの、目に見えるものは全て飛び去ってしまいました。

 

ムーミンは四つん這いで這い続けました。

ムーミンがだんだん腹が立って吹雪に向かって叫びながら歩きました。

 

水浴び小屋に着いたムーミンに暖かいジュースが空を滑ってきました。(見えないとんがりネズミですね)

しかし、ちょこちょこ走りのサロメちゃんは吹雪の中へ消えてしまいました。

 

 

 

 

雪森の中で危険な目に遭うサロメちゃんとめそめそは大丈夫か?

ヘムレンさんもいませんでした。

彼はサロメちゃんを探しに行ったのです。

 

ヘムレンさんはちょこちょこ走りのサロメちゃんがいつも何か自分に声をかけようとした様子を思い出しました。

しかし、自分はサロメちゃんに特別にやさしいくはなかったです。

 

自分のイグルーの周りにあった小さな足跡は橋を渡り、山のほうへ向かったまま消えてしました。

ヘムレンさんはその辺の雪を掘り、サロメちゃんを見つけ、連れ戻しました。

 

翌日の日曜日に雪がやみ、ムーミン谷一面はきれいな銀白の世界です。

お客様たちは雪世界で楽しく遊び、ヘムレンさんも元気な曲を吹きました。

 

そうしたらヘムレンさんはやはりお寂しい山に行くことにしました。

危険だったかもしれないが今はわからないと、また来年にムーミン谷に来てムーミンにスキーを教えに来ると言って行きました。

 

その夜めそめそはいつもの通りに山に登り、兄弟の吠え声を待っていました。

その時、突然周りに何かに囲まれました。

 

続く。

 

※参考書籍:『ムーミン谷の冬』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

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