5分で読むムーミン小説:ムーミン谷の夏祭り(2)

公開日:2018年2月5日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

ムーミン屋敷の横に漂流してきた大きいな家にムーミンパパは声をかけたが、何の返事もありませんでした。

水がさらに増えてきたので、ムーミン一家たちは急いでこの家に引っ越すことにしました。

 

謎だらけの家

いったん落ち着いたところで、ムーミンママはみんなのために紅茶を入れましたが、ムーミンが紅茶と一緒に食べるのが大好きなマーマレードを忘れたことに気づいて話しました。

そうしたらホムサはもしかしたらこの家にもマーマレードがあるのでは?と探し始めました。

 

家の奥へ行き、暗闇の中で探している途中にいろんな変なものに出会いました。

ドアが一つぽつんと立っていたり、階段が途中で終わっていたりするものがありました。

 

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また、そこにはガラクタがたくさんありました。

ボール紙や布や木で作った不思議なものなどがありました。

 

途中でミムラ姉さんとリトルミイが合流し、「レクビシータ」と書かれている部屋に入りました。

中には床から天井まで棚になっていて果物、おもちゃ、ランプ、鉄の鎧、剥製の鳥、本、電話、扇子、バケツなど色々なものがありました。

しかし、食べ物と思ったものは木で作られたものでした。他のものも本物ではなく、見せかけのものばかりでした。

 

 

隠れた人……

突然ドスンと大きいな音がしてミーサからの悲鳴が聞こえました。

ホムサは慌てて木の刀を取って廊下へ出たが、顔に何か柔らかいものが落ちてきたのでまっすぐ木の刀を突きたてました。

 

そうしたら穴ができ、客間と繋がりました。

客間に出てみると、ムーミンママはカーテンを調整するためにひもを引っ張ったら田舎の風景をした大きいなカーテンが落ちてきたのでした。

 

とりあえず紅茶を飲むとしたら薄暗いところからたいそう年取った人の笑い声が聞こえました。

ムーミンパパやムーミンママから声をかけても返事がきませんでした。

 

※絵は原作書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の夏まつり』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、下村隆一/訳、1990年発行

 

ミーサの涙

数日が経ちました。

 

スノークのお嬢さん、ミムラ姉さんとミーサが髪を整理しているときに、前髪や綿毛の話をしていたが、ミーサには前髪も綿毛もないのに話を振られたので悲しんでその場を去っていきました。

 

ミーサがある部屋に辿り着き、中にはいろんな髪の毛がありました。赤い髪の毛、短い髪の毛、キラキラしている髪の毛など。彼女は自分の一番好きな髪の毛(カツラ)をかぶってみました。

鏡の中の自分をずっと眺めていましたが、頭にかぶった髪の毛を取り外し、床に座って元気のない顔をしていました。

 

ミーサを慰めようとして家中を探していたスノークのお嬢さんは衣裳部屋を発見し、何百着のドレスに大喜び。

その話を後から見つけたミーサに話したらミーサが少し元気を取り戻しました。

 

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劇場のネズミ

みんなが揃ってご飯を食べようとするときに、年の取った女の劇場ネズミ「エンマ」が姿を現しました。

彼女はムーミンたちから食べ物を食べますが、文句は言い続けます。

 

どうやらムーミンたちが「劇場を家に」「舞台を客間に」「芝居の幕をカーテンに」間違っていることや芝居のことについて何も知らないことを怒っているらしいです。

 

ムーミンパパは正直に誰もが劇場や芝居のことを知らないと説明したが、エンマはそれ以上説明する気もなく離れていきました。

 

ムーミンパパは浮いている家を固定するため、自分のステッキにもやい綱をしっかり固定し、ステッキを食べ物部屋の屋根にしっかり差し込んだことで家が流されないように固定しました。

 

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気持ちのいい木の上

ムーミンは家の横にある木を見上げました。

「その枝のところで寝ると気持ちいいだろうな」

ムーミンはその夜にその木で寝ることにしました。スノークのお嬢さんも一緒でした。

 

その夜、エンマは食べ物部屋の屋根にステッキが刺さっていることを発見し、「無茶だよ。プロンプターの箱にさ!」と言って怒ってステッキを抜いて海に投げ込みました。

 

もやい綱を解き放されて、家はすぐに流れ出しました。

 

翌日とても寒い中で二人が起きると家が消えたことに気づきました。

ショックに包まれてスノークのお嬢さんは泣き出しました。

ムーミンは落ち着いてスノークのお嬢さんにムーミンママが前日に用意してくれたサンドイッチを食べてもらい、一緒に木を伝って進んでいこうとしました。

 

※絵は原作書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の夏まつり』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、下村隆一/訳、1990年発行

 

一日中木から木へ伝って歩き、ようやく陸地に辿り着きました。

陸地には小さな動物たちが焚火をしていました。

 

ムーミンは思い出しました。今日は夏祭りのイブとのことです。

いつもでしたらムーミン谷で大きいな焚火をして美味しい食べ物をたくさん食べているごろだと。

 

二人は森の奥へ進むと、煙突から煙が出ていなく、明かりも漏れていない小さな家が見えてきました。

 

その家は……

 

続く。

 

※参考書籍:『ムーミン谷の夏まつり』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、下村隆一/訳、1990年発行

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