フィンランドは過ごしやすいのか?在住者から見るフィンランド生活の自由と安心

公開日:2019年9月13日  更新日: 2022年10月27日 関連分類:

 

筆者はフィンランドに住んで今年の夏で満5年で6年目に入ります。

 

キートスショップのツアーガイドの仕事を始めて2年目です。

 

 

ツアーをやってフィンランドをご案内させて頂いている時に様々な質問によく聞かれます。

 

 

その中で一つよく聞かれるのが「フィンランドは過ごしやすいですか?」ですね。

 

 

筆者にとってフィンランドはとても過ごしやすい国です。

 

自然環境の面からもそうですし、社会環境の面からもそういうふうに感じます。

 

自然がたくさんあって、自由で、不安が少ないです」といつも答えています。

 

 

 

 

自然豊かで身近にあるフィンランドの大自然

フィンランドは国土が広く、8割が森に覆われており、1割が湖です。

山が少ないので、森に行くには歩いて入れるため、ハードルがとても低いです。

 

 

また、人口が少ないので、首都ヘルシンキからもバス30分程で森に行けます。

市中心から徒歩でも30分程で海辺まで行けます。

 

 

たとえ市内でも森林公園が多く、ちょっとした散歩でも森に囲まれることになれるのです。

参考:ヘルシンキ中央公園:ヘルシンキ市中心地周辺でも自然を満喫できるよ!

 

 

そのため、フィンランドにいると大自然がとても身近に感じます。

これだけでフィンランドの生活にゆとりがあり、過ごしやすいですね。

 

 

もちろん、冬は暗くて寒いですが。

 

 

 

 

人生において自由を感じるフィンランド社会

人の目を気にせず自分の行きたい方向を進めていける」というのが筆者が感じるフィンランド社会です。

 

 

日本によくある人生のレールという概念がなく、いい学校に入らないといけない、いい会社に入らないといけない、結婚しないといけないとかの考え方がないので、誰でも他人の目を気にすることなく、自由に生きていけるのです。

 

勝ち組もなければ負け組もありません。

就活も婚活もいかなる活動もありません。

 

 

フィンランド人は単純に他人のことはあまり気にしないのです。

タトゥーを入れるのは他人の自由で、学校をやめるのも他人の自由で、会社辞めて海外に行くのも他人の自由です。

 

 

他人がそれなりに自分なりに自分の人生を楽しんでいれば、それはそれでいいんじゃないかというのが一般的な考え方です。

 

 

そのため、フィンランドで過ごしていると自分の本当のやりたい方向に進めやすいです。

「みんなと違って大丈夫なのか」という考え方が生まれないのです。

 

 

 

 

不安が少ないフィンランド社会と福祉制度

フィンランドの社会福祉制度のおかげで、フィンランドでの生活に不安がとても少ないです。

 

 

フィンランドの年金制度について、すべての年金基金は金額で公開されており、最近の10年間は拡大する傾向にあり、年金制度自体も破綻しなさそうです。

更に2017年にも年金制度改革が行われ、年金制度がより健全に運営されると感じます。

 

参考:フィンランド人の6割以上が自国の年金システムを信頼する

参考:フィンランドの年金運営と支出状況を大公開!年金資産額が増える傾向にあるフィンランドの厚生年金

 

 

また、様々な補助金があり、人生において何かリスキーなチャレンジをして失敗しても国から経済的な援助をもらうことができます。

そのため、様々なチャレンジをするハードルが低くなり、チャレンジしやすい環境になっています。

 

起業するときに起業助成金があり、収入が低いときに住宅補助金があります。

もちろん、日本にも様々な補助金がありますが、実感としてフィンランドは日本よりももらいやすく、申請すれば大体もらえるような感覚です。

 

 

教育費も完全無料で子供の教育費を貯めなければいけない心配もないですし、大学生になったら国から金がもらえるので、子供の教育は家庭の経済状況にそれほど強く影響されないのも一つ安心しやすい環境です。

 

 

 

 

子育て自体の心配も少ないです。

待機児童の問題も存在していません。

産休育休も取れます。

 

 

更に、フィンランド人はとても信頼やすいです。

だますことも基本的にないし、だまされる心配もありません。

 

お互いに信頼し合い、適度な距離感で生活していく面から見ても過ごしやすいですね。

 

治安もよく、町で歩いても危険性をほとんど感じません。

これだけで生活が楽になるのです。

 

 

このように様々な要素が入り組み、筆者はフィンランドが大好きで、これからもフィンランドで過ごしていきたいと思います。

 

 

関連記事

フィンランドのご家庭、クリスマスディナーを食べ終わったら何をして過ごすのか、シャベルを持ってお墓に?!現実世界のサンタクロースの秘密もここでちょっとお教えいたしましょ…...続きを読む
フィンランドで昔から愛されているタール(Terva)。タールって?!フィンランドのお土産、男性へあげるのにマリメッコとかだとちょっと女性っぽいし、なんて困りませんか?そん…...続きを読む
フィンランドのクリスマスは日本よりも長くお祝いします。そして、クリスマスが待ち遠しくてクリスマスグッズも売り出しが早い!11月にフィンランドへご旅行されるならクリスマ…...続きを読む
もともとテレワーク(在宅勤務)が進んでいるフィンランドがコロナの時代に入り、EU諸国の中で最もテレワークが浸透した国になりました。そんなフィンランドでは、テレワークの拡…...続きを読む
フィンランドの冬は日照時間が日本に比べてとても短いことで有名ですね。では、実際ヘルシンキで生活してみるとどんな感じなのか、ヘルシンキでの生活モデルの一例をあげてみましょう。
フィンランドで最も人気のある休日の過ごし方は「コテージで過ごす」ことです。「コテージ」は「別荘」のような所で、自宅から遠く離れた場所で休日を過ごす場所です。フィンラン…...続きを読む

お薦めの北欧キッチンタオル

是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。

記事が見つかりません


記事が見つかりません


記事が見つかりません

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら