バルト海の塩分濃度・フィンランド人はマットを海で洗う?!

公開日:2020年5月17日  関連分類:  

 

フィンランドは森と湖で有名な国ですが、

 

フィンランド南部では海水浴もできる国。

 

有名なバルト海が広がっています。

 

 

夏には海水浴を楽しむ人でビーチは賑やかになりますが、

 

実はそれだけではありません。

 

 

日本ではありえない光景を目にすることがよくあります。

 

 

海水でマットを洗うフィンランド人が!!

 

ええええええ?!

 

海水でマットを洗えばたちまち塩でベタベタになるじゃないか!!!

 

びっくりされる方は多いことでしょう。

 

 

ヘルシンキにはれっきとしたマットの洗い場が12カ所あります。

 

その全てが海沿いに近い場所。

 

 

利用期間は5月〜9月まで。

もちろん誰でも利用できます。

 

 

写真引用:Mattolaituri Eläintarhanlahdella, Signe Brander 1907 / Helsingin museo

 

昔からフィンランド南部では海辺でマットが洗われていました。

 

 

そう、実はフィンランドの海は塩分濃度がとても低いので

 

例えマットを洗ってもベタベタしないんですよ。

 

 

 

 

フィンランドの海、どれくらい塩分濃度が低いのか分かりやすく

マットを洗えるほどですから、

 

もちろん海水浴の後は身体の水分をタオルで拭き取るだけで大丈夫。

 

 

そんなフィンランドの海は、ロシア、エストニア、ラトビア、リトニアそしてスウェーデンが囲む、

 

みなさんご存知のバルト海です。

 

 

さて、バルト海の塩分濃度がどれほど低いのかと言いますと、

 

みなさんが想像する塩からい海の、、、

 

塩分濃度の1/5ほどです。

 

 

更に、バルト海には盆地やいくつもの湾がありますが、

 

その中でもフィンランド湾は最も塩分濃度が低い場所。

 

バルト海全体の平均塩分濃度から、更に1/3以下になることもあります。

 

 

ちなみに、ボスニア湾もフィンランド湾と同じ塩分濃度が低い場所。

 

 

フィンランド人が当たり前のように、海でマットを洗うのにも納得ができます。

 

 

どうしてバルト海は塩分濃度が低いのか?

バルト海の塩分濃度が低い理由はいくつもあります。

 

そのうちのいくつかをピックアップしてみましょう。

 

 

バルト海の集水域では降雨量が比較的多く、地域全体の気温が低いので

 

蒸発する水分量のスピードに追いつきません。

 

 

ですので雨で海水が薄まって塩分濃度が低くなるのは当然の話。

 

 

更に、バルト海のまわりには河川が多く、ここから海へ流れこむ淡水が多いのです。

 

 

バルト海の隣には北海がありますが、

 

そこから塩分濃度の高い海水が流れ混じることはないのか??

 

 

地図で見ると分かりやすいのですが、バルト海はほぼ囲まれた海なので、

 

開いた場所がスウェーデンとデンマークの狭ぁーい間しかないのです。

 

 

時々、塩の脈動と言われる海流の流れが逆方向になり、

 

北海からバルト海に多くの塩分を含む海水が流れ込みますが、

 

それも20世紀以降では6回ほどしか観測されていません。

 

 

 

 

塩分濃度の低いフィンランドの海に生息する魚は少ない

海が近けりゃ、釣って食べれる魚は多いことでしょう!?

 

と、思われがちですが、、、

 

これも塩分濃度に関係していて、実は少ないのです。

 

 

海に生息する生物、

 

お隣の北海では約1500種に対し、フィンランドの南西海岸では約60種類のみ。

 

 

バルト海の水は、多くの淡水種には塩分が多すぎてしまい、逆に海洋生物には塩分が足りません。

 

 

バルト海に生息する生き物は、この海に対応できるように変化してきたものたちも多く、

 

その適応した多くの生き物は、他の海洋生物よりもサイズが小さいのが特徴です。

 

 

典型的なのは、

みなさんご存知の魚、ニシン。

 

 

日本で見かけるニシンは30〜35cmほどありますが、

 

フィンランドでいうニシン(シラッカ:Silakka)は14〜18cmほどと小ぶりです。

 

 

*フィンランドでは色々なニシンの食品があります。

参考:イノンド酢漬けニシン!? フィンランド食品探検記

 

 

*主に湖にいますが、バルト海でも生きれる強い魚

参考:フィンランドを代表するお魚とは?その名はノーザンパイク、ハウキ(Hauki)

 

 

しかし、マットを海で洗うのは環境に悪くない?

話はマット洗いに戻りますが、

 

確かに、マットを海で洗う時には洗剤を使います。

 

ここがとても気になるところですね。

 

 

実際、マットの洗い場である浅橋の取り外しについて長い間、このマット洗浄による環境への影響問題について話し合われてきました。

 

しかし、この土地を解体し埋め立てるという、建設費と維持費を考えるとすぐに手をつけれる問題ではないとのこと。

 

 

現在、少しずつではありますが、

 

水域を保護するために、マットの洗い場である桟橋は沿岸水域から乾燥した陸地に移動されつつあります。

 

 

現在もマットの洗い場が設置されている場所では利用できますが、

 

洗剤は必ずエコラベルの付いたものでないといけません。

 

 

代表するその洗剤が伝統的な「Havu mänty suopa liuos」という松の洗剤です。。

 

 

松から蒸留したトール油、苛性ソーダ、灰汁を混合した洗剤で、

 

分解性の低い界面活性剤や香料を含んでいません。

 

 

しかし、それでも洗剤に含まれている樹脂酸が魚に有害である可能性があるので、

 

洗浄液は水に放出されるべきではありません。

 

 

実はバルト海、色々と環境の問題が絶えずあり、

 

2002年、フィンランドはバルト海の生態学的バランスの回復を目的としたバルト海プログラムを発表しました。

 

さらに、EU:水政策枠組み指令(EU:Vesipolitiikan puitedirektiivi)では、バルト海周辺諸国にバルト海の回復を義務付けています。

 

 

これまでの色々な努力があってか、

 

バルト海の状態は、わずかながら近年すでに改善しつつあります。

 

 

 

 

環境問題だどうだと言う割に、ちょっと矛盾な感じもしますが。。。汗

 

 

フィンランドでは海でマットを洗うことができます。

 

それでも環境のことを考えて出来るだけ海に汚染水を流さないようにしたいですね。

 

 

参考・引用:Stadissa.fi -Helsingin mattolaiturit ja matonpesupaikat

参考・引用:Aaltojen alla -Itämeren yleispiirteet

参考・引用:Joutsenmerkki -Mäntysuovasta on moneen

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