ペタヤヴェシの古い教会(The Old Chruch of Petäjävesi) フィンランド世界遺産の旅

公開日:2017年1月21日  更新日: 2019年11月30日 関連分類: 

ほとんど誰にも知られてはいないことですが、フィンランドに実はいくつもの世界遺産があります。

例えば、ヘルシンキにある有名なスオメンリンナ要塞はもちろん、他にヴェルラ砕木・板紙工場(Verla)ラウマ旧市街など6か所の合計7個の世界遺産があります。

 

7個のうち、6つは文化遺産で自然遺産が1つです。

 

参考記事:フィンランドにある7つの世界遺産をまとめてご紹介!

 

 

今日はそのうちの一つ:ペタヤヴェシの古い教会への旅を楽しみましょう!

 

 

ペタヤヴェシの古い教会所在地のペタヤヴェシについて

フィンランド中南部中央付近の町小さな町:ペタヤヴェシPetäjavesi)はフィンランド中南部中央エリアの都会(と言っても人口わずか13万人)ユヴァスキュラの西約30キロの場所にあり、人口わずか4千人ほどのとても小さな町です。

ペタヤヴェシはヘルシンキの北方向に約230キロの場所にあり、ヘルシンキから車で約3時間半かかります。

 

 

ペタヤヴェシは中世まで銃猟を行うエリアとして認識されていました。

19世紀まで人類はほぼ定住していませんでした。

 

16世紀にはわずか建物13棟の小さな村でした。(村と言えるかな?)

 

 

 

 

この村最初の教会はスウェーデンの王様の許可をもらわずに1724年に建てたが、1728年に王様から許可が下り、1728年に墓地を有する小さな教会を建てました。(当時フィンランドはスウェーデンに統治されていました)

 

しかし、当時最新の教会でも1760年代になるとボロボロになり、人口も700人に増えたことで信徒はもっと大きいな教会を新しく建てようと計画していました。

 

 

 

 

ペタヤヴェシの古い教会の歴史と特徴

そのような背景のもと、建築マスターヤーッコ(Jaakko Klemetinpoika Leppänen)が1763年~1765年に渡り、現在のペタヤヴェシの古い教会を建てました。

 

ヤーッコはヨーロッパの教会建築を参考に建材を松の木材のみ使用しました。

その後、彼の孫であるエリックが1821年に鐘楼を追加して作りました。

 

 

1879年にペタヤヴェシの古い教会の湖を挟んだ向こう側に新しい教会が建てられてからペタヤヴェシの古い教会が使われなくなりましたが、1920年代に入ってからペタヤヴェシの古い教会の歴史と建築価値が認識され、保全されるようになりました。

 

現在ペタヤヴェシの古い教会は主に夏期間に使用されています。水曜日ごとにコンサートが開かれ、日曜日には礼拝が行われています。

 

もちろん、フィンランド人の間では結婚式の最も人気のある場所の一つでもあります。

 

 

 

 

ペタヤヴェシの古い教会は北欧木造教会の代表建築様式であり、建物の建て方自体も北欧エリアの伝統的な方式が使用されています。

ペタヤヴェシの古い教会はルテランスタイル木造教会の代表例でありながら、スカンジナビア東部の伝統的な建築様式としても認められるため、UNESCOに世界遺産として1994年に登録されました。

 

当時この教会を建設するときに様々な技術が導入されたことによって、ペタヤヴェシの古い教会は北欧教会建築様式の典型的な代表例になりました。

ペタヤヴェシの古い教会自体の建造はとても効率の高く、コストの低い方法でされました。

 

 

建築の内装から外観まで「ルネサンス様式」「バロック様式」「ゴシック様式」が融合されただけではなく、フィンランド現地特有の建築の建て方も採用されているため、とても独特な建築となりました。

 

 

 

 

※ペタヤヴェシの古い教会周辺の田園風景。

 

 

ペタヤヴェシの古い教会の営業情報

  • 開館時間:6~8月は毎日10:00~18:00、冬は予約制で10人以上のグループのみ予約可能。
  • 入場料:成人6ユーロ、学生・子供・年金受給者は3.5ユーロ
  • ガイドツアーは1グループ10ユーロ、約30分間
  • 住所:Vanhankirkontie 9, 41900 Petäjävesi, フィンランド
  • 交通:ヘルシンキから電車(VR)や高速バス(Onnibus)でユヴァスキュラに行き、そこから電車(VR)でペタヤヴェシまで移動する方法が便利です。
  • 地図

 

 

 

 

 

フィンランド国内長距離移動手段

電車:VR

  • 価格:高め。主要都市まではSaver Ticketキャンペーンがあり、取れればかなり安い。
  • 座席間隔が広めで非常に快適。Intercityの列車であれば無料Wifi付き。
  • ヘルシンキは中央駅もしくはPasila駅から出発します。
  • 予約サイト:vr.fi

バス:Onnibus

  • 価格:早く予約すれば安くなるシステムを持つ格安バス。
  • 主要都市間のみ運行。椅子間隔は狭い。無料Wifi付き。
  • ヘルシンキはKamppiショッピングセンター地下一階の長距離バスターミナルから出発します。
  • 予約サイト:Onnibus.com

バス:Matkahuolto

  • 価格:高め。たまに格安チケットもあります。主要都市以外に小さい町にも運行します。
  • ヘルシンキはKamppiショッピングセンター地下一階の長距離バスターミナルから出発します。
  • 予約サイト:Matkahuolto.fi

飛行機:Norwegian

  • 価格:安め。ヘルシンキーロヴァニエミは片道25ユーロから、ヘルシンキーイヴァロ(イナリ)は片道40ユーロから。
  • ノルウェー系の格安航空です。ノルウェー外でもヨーロッパ内でよく利用される航空会社の一つです。
  • 予約サイト:Norwegian.com

飛行機:Finnair

  • 価格:高め。たまに安いチケットもあります。フィンランド国内の運航都市が多いです。
  • 予約サイト:Finnair.com

 

 

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お薦めの北欧スポンジワイプ

是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。


ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら