フィンランド中南部にあるユヴァスキュラ(Jyväskylä)とはどんな町?

公開日:2018年8月26日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

2年間住んでいたユヴァスキュラは筆者にとってとても懐かしい町です。

 

フィンランドの中南部の湖水地方に位置し、森と湖に囲まれ、人口も多くなく、とても静かでコンパクトな都市です。

 

もちろん、この町に住むなんてフィンランドの大学に申し込むまで夢に思ったこともありませんでした。

しかし、この町に移し、住んでみるととてもいい町だなと思いました。

 

 

 

ユヴァスキュラの観光スポット

ユヴァスキュラの最もお薦め観光プランは森と湖の中で過ごすことです。(特に夏にですね)

ヘルシンキと違って湖水地方のど真ん中にあるユヴァスキュラは森と湖の世界に入るにはとても便利です。

 

たとえコテージに行けなくても、夏のユヴァスキュラならば、近場にフィンランドの森、湖の雰囲気を存分に楽しめる場所もあります。

それは「ユヴァスキュラJyväskylä無料観光地:レフティサーリ島(Lehtisaari)」です。

ボートで行き、島でバーべーキューサウナ、湖で泳ぐのも全部無料!

 

また、冬になると、市中心から徒歩10分ほどで行ける湖が一面に凍り、全長3.5キロもある長いアイススケート場が整備されます。

長い長いアイススケートルートを滑っていくのもとても楽しいです。

 

 

大自然以外に最も有名なのはアールト建築と言っていいでしょう。

ユヴァスキュラにあるアールトが手掛けた建築は世界のどの町よりも多いです!

是非「北欧フィンランド・ユヴァスキュラお薦めの観光地:アールト建築群見学散策」をご参考ください。

 

また、毎年の7月に北欧最大の毎年定例イベントであるラリーが行われ、毎年50万人もこの町に訪ねます。

その時期になると町全体がとても混雑しますのでご注意くださいね。

 

 

ユヴァスキュラの概要

ユヴァスキュラはフィンランドの湖水地方のど真ん中にある人口約14万弱ほどの町です。

タンペレの北東150キロ、ヘルシンキの北270キロ(バスで3時間半)に位置するユヴァスキュラは近年継続的に成長し、人口も年々増加しています。

 

歴史にあったのは約16世紀からで、20世紀に入っても人口わずか3千人ほどでしたが、近年は急速に成長し、20世紀においてフィンランドの最も大きく成長した都市です。

 

内陸に位置するため、夏の最高平均気温が約22度、冬の平均最低気温がマイナス12度です。

寒波が来ると普通にマイナス20~30になってもおかしくありません。

 

 

ユヴァスキュラは教育産業が有名な町です。

その由来は「フィンランドで最初にフィンランド語による授業の学校がユヴァスキュラにあるから」です。

ちなみに、その1858年に最初にフィンランドによる授業が開校された学校が「lycée」と言い、現在でも一般的な中学校として運営が継続されています。

 

ユヴァスキュラの産業は主に教育、ヘルスケア産業、林業や製紙工業、IT産業が中心となっています。

市内にはユヴァスキュラ大学、ユヴァスキュラ技術応用大学、高校、中学など、全て合わせると45000名以上の学生がいて、市全体の人口の30%は学生が占めている学生都市です。

 

ユヴァスキュラの思い出

筆者にとってユヴァスキュラでの思い出はフィンランドに対するイメージそのものです。

 

今でもよく覚えています。

8月1日日本は厳しくて暑い日々が続いていたが、フィンランドの夏は涼しくて気持ちよかったです。

初めて着いたフィンランドの家は丘の上にある森の中に立つマンションの一室でした。

 

マンションから出たらすぐ森です。

森を歩いでスーパーに行き、スーパーから森を通って家に戻ります。

 

朝出かけると、少しひんやりした空気に土の匂いがしてとても新鮮で気持ちよかったです。

 

ある日、マンションの前に止まっている自転車の横に突然直径15センチもある大きいなキノコが出てきました。

食べれるやつだったので、そのまま摘んで家に置きました。

 

 

初めて森に入ってベリーを摘みました。

初めてブルーベリーパイを焼きました。

初めて湖でアイススケートしました。

初めて雪の上で自転車乗りました。

 

人が少なくてストレスも感じにくく、町がコンパクトでどこに行っても自転車で十分でした。

 

今のヘルシンキでの生活とだいぶ変わっていますが、森と湖の中に住んでいたユヴァスキュラの記憶はいつも特別でフィンランドそのものでした。

 

 

ユヴァスキュラへのアクセス

ユヴァスキュラにはバス(Onnibus)か電車(VR)が便利で安価です。

詳細は下記をご覧ください。

 

 

フィンランド国内長距離移動手段

電車:VR

  • 価格:高め。主要都市まではSaver Ticketキャンペーンがあり、取れればかなり安い。
  • 座席間隔が広めで非常に快適。Intercityの列車であれば無料Wifi付き。
  • ヘルシンキは中央駅もしくはPasila駅から出発します。
  • 予約サイト:vr.fi

バス:Onnibus

  • 価格:早く予約すれば安くなるシステムを持つ格安バス。
  • 主要都市間のみ運行。椅子間隔は狭い。無料Wifi付き。
  • ヘルシンキはKamppiショッピングセンター地下一階の長距離バスターミナルから出発します。
  • 予約サイト:Onnibus.com

バス:Matkahuolto

  • 価格:高め。たまに格安チケットもあります。主要都市以外に小さい町にも運行します。
  • ヘルシンキはKamppiショッピングセンター地下一階の長距離バスターミナルから出発します。
  • 予約サイト:Matkahuolto.fi

飛行機:Norwegian

  • 価格:安め。ヘルシンキーロヴァニエミは片道25ユーロから、ヘルシンキーイヴァロ(イナリ)は片道40ユーロから。
  • ノルウェー系の格安航空です。ノルウェー外でもヨーロッパ内でよく利用される航空会社の一つです。
  • 予約サイト:Norwegian.com

飛行機:Finnair

  • 価格:高め。たまに安いチケットもあります。フィンランド国内の運航都市が多いです。
  • 予約サイト:Finnair.com

 

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アルヴァ・アールトはフィンランドを代表する20世紀の建築家、都市計画家、デザイナーで、フィンランド近代建築や近代デザインを代表する数々の建築やデザイン作品を生み出して…...続きを読む

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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