ウスペンスキー寺院:ロシア正教教会 ヘルシンキのお薦め観光スポット

公開日:2016年12月15日  更新日: 2020年01月13日 関連分類:

ウスペンスキー寺院正面

ウスペンスキー寺院正面

 

ヘルシンキ大聖堂とセットで見る観光スポットと言っていいほど有名な場所はこちら「ウスペンスキー寺院」です。

 

西ヨーロッパ全体に最大な正教会(Orthodox Church)と言われるウスペンスキー寺院はヘルシンキ市中心東側のカタヤノッカ半島(島?)に位置し、ヘルシンキ市を横から眺められるような丘に建てられました。

 

 

ロシア正教とエヴァゲリオルテー派教会はともにフィンランドの国教に定められています。

ウスペンスキー寺院はまさにフィンランドのロシア正教の主要教会です。

参考:フィンランド社会において宗教はどういう意味をするか?

参考:フィンランドの宗教:人口7割がキリスト教で、年々減少している

 

 

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ウスペンスキー寺院の建築様式

本寺院の建設はロシア統治時代1862~1868年に渡ってロシア人建築家のAleksey Gornostayevのデザインに基づいて建設されました。

 

建築スタイルは1500年時代のロシア石造教会(モスクワ近郊)の建築様式に大きく影響されています。

 

使用されたレンガや石はオーランド島にある要塞から調達されたそうです。

 

 

ウスペンスキー寺院内ドーム天井

ウスペンスキー寺院内ドーム天井。きれいな装飾が特徴です。

 

 

寺院を外から見るわかるのですが、上部の先端部は金色に輝いています。

その部分は2004年に24kの金でコーティングされ、研磨工事も2007年に完了し、当時の工事費は現在価値換算して50万ユーロ(約6500万円)にも達したそうです。

 

建築様式や内部の装飾や絵を詳しく見ていくとお分かりになると思いますが、同じキリスト教でもロシア正教のウスペンスキ寺院はエヴァンゲリオンルテー派教会のヘルシンキ大聖堂とは結構違います。

 

 

ウスペンスキー寺院は聖母マリアの永遠の安眠を記念に、正教会にささげるために作られました。

 

ウスペンスキー」は古教会アラブ語(ロシア語などの語系の総称)では「安眠」もしくは「死去」を意味し、ロシアでは多くの教会や修道院の名前に使われ、人の氏名にも使われています。

 

寺院には寺院建設当時のフィンランド統治者であったロシア皇帝のAlexander二世の肖像が掲げられています。

 

 

2007年、2010年肖像窃盗事件

寺院にはいくつかの貴重な肖像が保存されていますが、そのうちの一つ「サントニコラス」の肖像が2007年8月に盗まれて現在でも行方不明なんです。

 

この肖像は19世紀に製作され、とても珍しい作品だそうです。

 

 

もう一枚の肖像「Theotokos of Kozeltshan」は2010年6月に盗まれましたが、無事2011年2月に見つけることができ、戻されました。

 

 

ウスペンスキー寺院の全体写真

ウスペンスキー寺院の全体

 

 

ウスペンスキー寺院概要

ウスペンスキー寺院の英語名は「Uspenski Orthodox Cathedral」、フィンランド語名は「Uspenskin katedraali」です。

 

 

2006年には50万人を超える観光客が訪れ、ヘルシンキの一大観光地となっています。

ヘルシンキ大聖堂やマーケットスクエア辺りに行かれる場合は是非訪ねてみてくださいね!

 

 

※直接関係ない話ですが、ムーミンの原作者トーベヤンソンは昔にウスペンスキー寺院の近くに住んでいました。よく寺院周りの空き地で遊んでいたそうです。地縁関係もあり、ウスペンスキー寺院の隣にある公園はトーベヤンソン公園と名付けられています。

 

 

  • 入場可能時間:火~金9:30~16:00、土曜10:00~15:00、日曜12:00~15:00、月曜閉館ヘルシンキ市ウェブサイトにより
  • 入場料:無料
  • 住所:Pormestarinrinne 1(ヘルシンキ中央駅から徒歩20分)
  • 地図:

 

 

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