ヘルシンキのシンボルと言えばヘルシンキ大聖堂が思い浮かびます。
しかし、あまり知られていないですがヘルシンキ大聖堂はヘルシンキで最も歴史が長い教会ではないのです!
ヘルシンキの最も古い教会は「オールド教会」です。
英語ではOld Churchで、フィンランド語ではVanha Kirkkoでどちらもそのまま「古い教会」という意味です。名前はとてもシンプルですね。
ヘルシンキで最も古い教会の三つはオールド教会、ヘルシンキ大聖堂とセントヨハネス教会です。
※ヘルシンキ大聖堂はヘルシンキを代表するシンボルであり、詳細を下記の記事でご紹介しています。
関連記事:ヘルシンキ大聖堂:ヘルシンキのシンボル!
※セントヨハネス教会は著名な観光地と言えるほどではないですが、聳え立つ二つの尖塔はヘルシンキ都市景観の代表物です。セントヨハネス教会について下記の記事をご確認ください。
関連記事:セントヨハネス教会 知られざるヘルシンキのランドマーク
それでは、本題であるヘルシンキの最も歴史の長いオールド教会の足跡を紹介していきます!
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
※写真引用:wikipedia
そもそもオールド教会がなぜヘルシンキに建設されたのか?
オールド教会の写真を見るとわかるのですが、実にそんなに大きくないです。
外観から見ても内部から見てもキャパシティは大きくありません。
本来ヘルシンキには1727年に建設された「Ulrika Elonora教会」がありましたが、ヘルシンキ市の人口増加によって新しい教会の建設が19世紀初期に計画されました。
※Ulrika Elonora教会の敷地は現在元老院広場にあり、現在の元老院広場にその記念モニュメントが設置されています。
しかし、ヘルシンキ大聖堂の建設は1820年から1852年ととても長い32年の歳月を要する計画だったので、完成までの代替教会施設としてオールド教会が建設されたわけです。
それで一時使用施設として建てられたオールド教会は木造建築で収容人数1200名と想定され、1826年に建設が完成しました。
本来Ulrika Elonora教会にあるオルガン、講壇、ベンチなどの物品もオールド教会に移されました。
その後、ヘルシンキの急速的な人口増加によって、ヘルシンキ大聖堂の完成に伴って撤去される予定のオールド教会が残され、継続的に使用することとなりました。
ただ、本来一時的に使用する予定で建設されたオールド教会は使用年限が比較的に短いように設定された木造建築で、鐘も設置されていませんでした。
オールド教会は1860年代からヘルシンキの人気な結婚式会場であり、現在でも人気が高いままだそうです。
※写真引用:commons.wikimedia.org
知られざるオールド教会公園の過去
オールド教会はヘルシンキの市中心やや南側に位置し、教会は公園の中にあり、緑に囲まれています。
その公園は「オールド教会公園」(Vanha Kirkko Puisto)です。
オールド教会が建設された後に、オールド教会の周囲は墓地として使用されていましたが、実にオールド教会が建設される前の1790年からその敷地は墓地として使用されてきました。
特に1710年の後半に起こった大型の疫病で人口3千弱のヘルシンキで約3分の1に当たる1185人の市民が命を落とし、この敷地で埋葬されたのです。
そのため、当時この公園は「疫病公園」とも呼ばれたのです。
オールド教会公園が墓地として最後に使われたのは1918年フィンランド独立の際に起こったフィンランド内戦で、ヘルシンキの占拠によって命を落とした方々がこの土地で眠ったのが最後でした。
そのような過去があったのですが、現在のオールド教会公園はヘルシンキで人気が高い公園の一つになっています。
市中心の位置でとても便利なので、様々なイベントがここで開催されたり、夏になると市民がピックニックや休憩する場所として利用するなど人々が集うところになっています。
オールド教会はフィンランド遺跡歴史保全委員会によって1988~1990年に渡って補修作業が行われました。
現在教会のメンバーであれば、オールド教会で洗礼、結婚式、葬式を無料で行うことができます。
ヘルシンキ市内で遊覧している際にもし通りかかったら是非立ち寄ってみてくださいね。
オールド教会開館時間とアクセス
ヘルシンキ中央駅からのアクセスがとても便利で、徒歩10分程度で到着します。
- 開館時間:
月~金12:00~15:00
(宗教行事やイベントの開催によって変更有り) - 公式ウェブサイトはこちら
- 住所:Lönnrotinkatu 6, 00100 Helsinki
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ショップコンセプト
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