フィンランド社会において宗教はどういう意味をするか? 5分でわかるフィンランド

公開日:2019年4月25日  関連分類:  

 

今回はもう少しフィンランドの宗教分野に踏み込んでみたいと思います。

宗教に関して少し敏感に感じる方もいるかもしれませんが、あくまでもフィンランドの社会における宗教という意味でご参考頂ければと思います。

 

 

参考記事:フィンランドの宗教:人口7割がキリスト教で、年々減少している 5分でわかるフィンランド

 

 

フィンランドでは「フィンランド福音ルター派教会」(Evangelical Lutheran Church of Finland)と「フィンランド正教会」(Finnish Orthodox Church)が国教と定められています。

 

フィンランド国民の約7割が「フィンランド福音ルター派教会」に所属していますが、所属者が年々減少しています。

 

 

フィンランド福音ルター派教会はフィンランド国内に1名の大主教と9名の主教(9個の教区)と約400弱の小教区が設置されています。

小教区は地域に密着し、ローカルの住民とともに生活している感じです。

 

 

 

 

歴史的に昔からフィンランド社会に根付いてきたキリスト教

キリスト教がフィンランドで信仰されたことが11世紀に遡ります。

 

 

スウェーデン統治下のフィンランドではキリスト教の浸透が平和で穏やかなプロセスでした。

フィンランド初めての主教はTurkuを拠点に13世紀に任命され、スウェーデンの教会に属する形でした。

 

 

16世紀にスウェーデンでの宗教改革により、フィンランドを含め、北欧全体はルター派教会に変わりました。

 

 

1923年までフィンランドではキリスト教に所属することが必然的なことでした。

 

 

昔のフィンランドでは厳寒な気候で生活が簡単ではなかったです。

また、戦争や争いがあると生活がさらに厳しくなります。

 

その時に人々を支えるのがキリスト教に対する信仰と教会組織でした。

 

キリスト教への信仰は人々の心と精神面を支え、教会の助け合う行動が人々の生活を助けました。

 

地域に根付いて活動する教会組織はある意味住民にとって政府組織よりも身近で大切存在です。

 

 

 

 

フィンランド福音ルター派教会のホームページを見ると、教会では宗教関連の礼拝、洗礼、告解などのイベント以外に、子供に対する教育、イベント活動、家庭や住民に対するカウンセリングサービス、生活支援などの活動も行っており、「住民の生活に密接している」というイメージを受けます。

※筆者は教会所属していなく、あくまでも部外者で素人の目線で見ていますので、ご了承ください。

 

 

特に物質が乏しく、社会福利や教育システムも発達していない20世紀前半までのフィンランド社会においては教会が政府代わりにとても高い機能性を持ち、重要な存在だったでしょう。

 

 

 

 

宗教の影響力が徐々に低下しているフィンランド

しかし、近年にフィンランドで宗教信仰を持つ人が徐々に減少しています。

 

資料を調査すると様々な要因がありますが、ここでは筆者の考察と意見を含めて共有させて頂きます。

 

筆者の考えでは、フィンランドで無宗教の人々が増えていることには4つの理由があるのではないかと思います。

 

 

(1)社会福祉の充実と教育の発達によって宗教影響力の低下

これが一番大きいな理由ではないかと筆者は思いますね。

 

生活が貧しかった時代には人々が助け合うために機能していた教会組織の存在はとても重要でした。

しかし、近代にフィンランドは社会福祉システムを充実させ、うまく機能させています。

 

更に、教育が無料となり、誰でも簡単に高質な教育にアクセスできるようになりました。

 

そのため、教会組織が過去の社会を支える助け合うことや教育などの機能性の重要性が低下したのです。

 

 

 

 

(2)教会離脱の手続きが簡易化された

もう一つは、2003年にフィンランドで宗教信仰や教会所属をやめることが緩和され、とても簡単にできるようになりました。

 

2003年からウェブサイト(Eroakirkosta.fi)に通じて教会所属をやめることを記入して送信するだけでとても簡単に教会所属をやめることができるようになりました。

 

無宗教になるハードルが大きく下がった一つの要因ですね。

 

 

(3)LGBTに対して寛容ではない姿勢

フィンランド福音ルター派教会内でも様々な議論があり、LGBT(性的マイノリティ)の人々に対してより寛容的になるという傾向がありますが、いまだに全面的に許容しているわけではないようです。

 

特に2010年に教会がLGBTに対して反対的な姿勢がテレビディベートで放送されたことによって、約8万人が教会所属をやめたそうです。

 

 

(4)教会税を払いたくない

とてもシンプルな理由で、教会税を払いたくないだけの人も少なくありません。

税率1~2%程度ですが、年には数万円の出費になります。

 

もし、社会サービスや教育、地域活動では教会に頼ることが減っているなら教会税を払う必要性もなくなるよねという考え方を持つ人が多くなっているでしょう。

 

 

 

 

まとめ:いまだに強い影響力を持つが低下しつつあるフィンランドの宗教

様々な潜在、顕在要素があり、フィンランド人の宗教離れは進んでいます。

 

それでも今は国民の70%はフィンランド福音ルター派教会に所属しており、国内では大きいな影響力を持っています。

特に高齢者層や農村地帯では教会が現在でも人々の生活に密接しています。

 

 

しかし、今後フィンランド福音ルター派教会を含めたフィンランドの宗教は国内でどのような立ち位置で社会と深くつながり、人々にその重要性を感じてもらうかが課題ですね。

 

 

参考:Evangelical Lutheran Church of Finland

参考:Wikipedia Evangelical Lutheran Church of Finland

 

 

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