フィンランドの教育 その秘密とは? 何がすごいのか?

公開日:2017年9月28日  更新日:2022年10月26日  関連分類:

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フィンランドの教育は世界有名です。

 

学生のパフォーマンスが高い割に塾がなく、宿題も少なく、学生にストレスが少ないことが一時話題になっていました。

 

果たしてなぜそれができるのか?その秘密とは?どこがすごいのか?

 

いかに学生に能力を身に着けてもらうか

もしもあなたが学校の先生ならば、あなたは自分の学生にどういうふうに成長して卒業してもらいたいでしょうか?

 

フィンランドの先生はいかに学生に「学んでもらう」「練習してもらう」「できるようになってもらう」ことを多く考えます。

 

それで、「正解のある試験」が一番いい評価方法ではないことに気づきます

 

もちろん、できたかできていないかという判断は必要です。

しかし、それは試験用紙に「正解」「不正解」を付けるだけではありません。

 

外国語の科目であれば、「外国語を使って伝えたいことがどのくらい伝わった」ことで評価されます。

 

あくまでも「できた程度」で評価され、正解も不正解もありません。

 

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生徒に学ぶことを諦めさせない

いつも同じ仕方で授業をし、最後に試験を行って点数を付けて終わるという形ではありません。

 

自分の教え方によってどのくらい学生に理解してもらえたかを考え、他の教師(同僚)と話し合い、教え方を変えてみたりすることがフィンランドではよくあります。

 

学ぶことはできないことをできるようにすることですので、当然挫折は付き物です。

挫折を何回も味わったら学生だけではなく、誰でもあきらめたくなるでしょう。

 

しかし、フィンランドの教師はできるだけ学生に諦めないでもらうことに力を注いでいます。

 

一つのトピックを教えて学生たちに練習を始めさせたら、教師自分は理解が遅れている生徒の指導に当てます

 

教えるトピックの内容が難しいなら何か違う教材をで理解してもらう方法にシフト

 

難しくても、学生に少しでも理解してもらい、少しでも続けてもらうにはどうするのが良いのか、フィンランドの教師たちはよく考えているなと感じます。

 

 

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違う評価方法が教育を違う方向に導く

「いかに学生に能力を身に着けてもらうか」「学生に諦めないでもらうか」などは恐らく日本の教師も当然そう願うでしょう。

 

しかし、難しいのは評価制度です。

 

1点差で志望大学に入れるかどうかが大事な社会においては、教師による主観的な評価より試験による客観的な評価が必要とされます。

 

客観的な評価が重要視されている限り、「決まった形式の試験」から脱出することができません

決まった形式の試験から脱出できなければ、教師の目標は「高い点数を取る方法」を教えることにしかなりません

 

結果的にいかに教師は学生に能力を身に着けてもらいたくても、学ぶことを諦めないでもらいたくても、できることは「高い点数を取ってもらう方法を教える」ことしかできません。

 

もしかしたらここがフィンランドの教育と日本の教育の間に一番異なる部分かもしれませんね。

 

 

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難しいのは社会の評価方法と理解

フィンランドでは大学の間に差が少ないです。

企業にも終身雇用がないため、企業はより気楽に人を採用し、解雇することもできます。

 

そのため、学歴や試験点数より、実際に働いてもらい、実際の状況を見て雇用を続けるかやめるかをフレキシブルに決めることができます。

 

なので、点数や学歴より、実際に何ができるかが重要になってきます。

 

このようなことによって、学校も学生に能力を身に着けてもらうことを重視するでしょう。

 

結果的にこれがフィンランドの教育の中で「決まった試験による評価」よりも「実際に何ができるかの評価」が大事になった一因かもしれませんね。

 

終身雇用、年功序列、採用における評価方法、大学入学における評価方法、教育制度、教育。これらは全て繋がっているかもしれません。

 

全て筆者の持論ですが、ご参考にしていただければ幸いです。

 

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