入学試験ナシで無料で大学に通い、1年目の勉強を終える。。。
そんなことがあるの?!
フィンランドではあるのです。
ヘルシンキ大学と東フィンランド大学で実施されている
さて、このびっくりするような入試がいらない&無料の大学、オープン大学。
期間は1年間と限定になりますが、このような機会は例えば、2020年の東フィンランド大学では、自然科学・森林化学・コンピューターサイエンスの学科コースを希望する人に無料で提供されます。
実は、このような1年間のオープン大学は今回が初めてではない試みです。
例えば、ヘルシンキ大学のコンピューターサイエンスの無料コースは過去数年間にも幾度と提供されてきました。
だた、希望する全ての人を受け入れることができるかといえば、少し難しいこともあります。
そう、人数制限がやはりあるので大学側に選ばれた人だけ受けれるといったシステムです。
しかし大学側では、出来るだけ希望する多くの人に提供したいと考えているため、選ばれる学生の数を増やすことを目指しています。
入試がいらないオープン大学、いったい学位はどうなる?
一番気になる学位ですが、実はこのオープン大学の1年間だけでは大学を卒業したという学位は取得できません。
しかしながら、このオープン大学での研究を今までに得た学位に含めることができます。
これを取得する権利は自動的には付与されるわけではなく、大学の教員によって個別に付与されるというシステム。
例えば履歴書には一般的な大学卒と同じようには書けませんが、オープン大学でこのような学位を取りました、研究をしました、と書くことができます。
フィンランドで一番大きな規模の大学といえばヘルシンキ大学でしょう。
この大学でも来年度のオープン大学の情報が既に出ています。
この申込期間は2021年3月17日〜31日まで。
ちなみに、フィンランドで年度が変わるのは日本の春とは違い、夏秋の季節です。
全ての学科がオープン大学として実施しているわけではない
ヘルシンキ大学でも東フィンランド大学でも、全ての学科がこのオープン大学で勉強できるのかというとそうではありません。
というのも、大学側がより多くの学生を増やしたいと望んでいる学科がこのオープン大学の対象となります。
現在、フィンランドで最も人気のある学科は大学側にとっては重要な収入源であるためオープン大学対象にはできないのです。
ちなみに、そのフィンランドで人気の学科は例えば、ビジネス・法律・社会科学といった分野です。
オープン大学は教育文化省からの支援が必要
フィンランドで就職先を得るためにはその職に合った専門分野の学位がとても重要になってきます。
2020年はコロナの影響で職を解雇された失業者が多く出ました。
その人たちがまた社会復帰しやすい環境を作るためにも、フィンランドの教育文化省(OKM)は大学に500万ユーロ(約6億円)を付与したのです。
*1ユーロ=120円計算
教育文化省(OKM)は、専門家が必要な場所と専門家が不足している場所に資金を提供していると管理担当の開発デレクターの方が述べています。
ただし、この資金は今年のみ適用されるため、今まで以上のオープン大学の数を拡大することは例外的だとのこと。
東フィンランド大学、以前では教育文化省(OKM)以外からの資金提供のおかけでコンピューターサイエンスの研究を無料で行っていたそうです。
この先、このようなオープン大学が提供されるのかという詳細はまだわからないとしています。
ヘルシンキ大学では、このコンピューターサイエンスの分野に加えて歴史や心理学の分野が加えて提供されたとのことです。
大学側の意見と学生組合協会の意見の食い違い
このオープン大学を通じて、学位取得者の数を徐々に増やすことが目標だと大学側。
この機会を使って勉強することは、大学の入試試験を受けたり何か資格を取ったりすることなく学べるので将来の可能性につなげることができます。
フィンランドの大学側からでは、このオープン大学は申込の機会を多様化し、より多くの人々が大学にアクセスしやすくすると言います。
学生にも大学にも両方に利益をもたらすとのこと。
しかし、フィンランドの学生組合協会(SYL)はこのオープン大学の問題を指摘します。
例えば、ほとんどの研究を引き続き継続して学業を希望する場合、経済的に裕福な人々が優先されます。
したがってSYLは、オープン大学を通じて選択された学位取得者の割合が総割当量の10%を超えないことを望んでいます。
このオープン大学在学中の学業成績や研究も”1年続く入試試験”になってはならないと。
年間60単位を取得することが目的であり、研究の成功を常に高く保つことが目標である場合、それはただの1年間入学試験となる可能性がある、とSYLの教育政策を担当者。
どのようなメリットデメリットがあるのかは、実際オープン大学で目標を持って自身で学業研究に励んでみないとわかりません。
しかし、この今のコロナ時期では前向きな方向への一歩と言えるでしょう。
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