フィンランドの大学教育はどんな感じ?(1)驚くほどの高い自由度!

公開日:2018年9月27日  関連分類: 

こんにちは、キートスショップ日本人スタッフのカネリです。

 

今回は初めて、フィンランド・ユヴァスキュラで1年間交換留学(2015~2016年)と現在ヘルシンキで大学院に通い始めた経験を踏まえてフィンランドでの大学生活についてちょっとした説明から、感じたこと、体験したことなどをシェアしたいと思います。

 

ユヴァスキュラはフィンランドの中南部の湖水地方に位置し、森と湖に囲まれ、人口も多くなく、とても静かでコンパクトな都市です。

 

キートスショップでも紹介しているので、興味のある方は合わせて読んでみてください。

 

ちなみに私の専攻は国際関係学、社会学なので、全ての学部に共通しない部分もあるかと思いますがご了承ください。

 

 

※フィンランドのユヴァスキュラは湖水地方にあり、ヘルシンキよりも森と湖の豊かな大自然に囲まれています。

 

フィンランドと日本の学期制度がこんなにも違う!

まずはフィンランドの大学と日本の大学での学期制度、履修制度、そして単位制度といった学習面において基本的なことを簡単にまとめたいと思います。

留学の際にオリエンテーションがあるのですが、そこで大体これらの制度についても紹介はありました。

また学習面で大きな違いとして、感じたものを最初にご紹介したいと思います。

 

学期は4ピリオドに分け、授業期間がとてもフレキシブル!

フィンランドでは9月より新しい学期が始まります。

そして、秋学期(9~12月)を2つにわけて、ピリオド1、ピリオド2、また1月から始まる春学期(1~5月)を2つに分けてピリオド3、4と設定されています。

 

正式には1年でピリオド1から4と分けられていて、履修自体も原則ピリオドごとに組みます。

※教師の予定によって、厳密にピリオド期間に沿わないこともよくあり、1ヶ月間のみの授業や1週間のみの集中講義もよくあります。

 

 

またピリオド1と2、そして3と4の間には大体1週間程度の休み(テスト期間やエッセーの締め切りがある場合も)があります。

 

もちろん秋学期と春学期の間の冬には、クリスマス・お正月休みがあり、夏には夏休みがあります。

テスト予定などによって違いはありますが、冬休みは長くて1ヶ月ほどで、夏休みは2~3ヶ月ほどです。

 

このようにフィンランドの大学では授業の期間が学期中ずっとあるとは限らず、とてもフレキシブルに設定されています。

 

 

履修方法とヨーロッパ共通の単位制度

フィンランドではECTS(European Credit Transfer and Accumulation System)というヨーロッパで統一された単位制度が使用されています。

※ECTSの単位制度と日本の単位制度の違いは「1単位の定義が異なる」ことです。つまり、1単位の取得に最低限必要な授業時間数及び自主学習時間数において、ヨーロッパと日本は違うということです。

 

大学院のプログラム自体は120ECTSを取れば卒業という形です。

1学期で30ECTSを履修するのが理想と考えられており、4学期で120ECTSとなるので2年で卒業するというのがこれまた理想的です。

 

しかし、実際は卒業するタイミングは自由で修士論文に時間をかけて2年半や3年で卒業する人も珍しくはありません。

また、授業を取りながら研究も同時に進めれば、1年半で卒業することもできます。

※実際に学期末に卒業するというルールも存在していません。必要単位を全て取得済みで卒業論文を提出し、合格すれば、その月もしくは翌月に卒業できます。

 

日本であれば、大学は4年で大学院は2年で卒業するものという考えが一般的なので、自由度の高いフィンランドがここでも見られるなと思いました。

 

履修の話に戻ると、現在通っている大学院のプログラムの中の1つのコースはほぼ全て5ECTSあります。

1学期で30ECTSを履修するのが理想=1ピリオドで15ECTSをとるなると、3つのコースを履修することになります。

 

交換留学の場合は、このECTSが2や3のコースもあったのでうまく組み合わせて興味のある分野のコースを多く取れるように履修していました。

 

また授業は基本的には1回90分なので、これは日本と同じかと思います。たまにですが、特例で3時間続く日があったり、2時間だったりすることもあります。

※学校や専攻によりますが、実技練習を含めて同じ授業が1日に6時間になる場合もあります。

 

 

自由に他学部の授業も履修できる

あくまで、ユヴァスキュラ大学に交換留学していた時の話ではありますが

所属していたのは社会学部でしたが、教育学部の授業もいくつか履修できました。

 

またビジネスなどに興味のある学生は、また違う分野の授業も履修していました。

他学部の授業をとる場合は優先順位で人気のあるコースを履修できないといった可能性もありますが、特に厳しい履修の制限はありませんでした。

※フィンランドでは授業を取る場合、取れるかどうかに個別学生の条件によって優先順位が付けられます。その授業を「必修」とする学生には他の学生より優先されます。さらに、学年が高い学生も優先されます(卒業が延びてしまわないように)。

 

大学院の場合は、他学部の授業も履修できますが、まずは専門分野の必修科目を履修することがなにより優先的です。

 

 

自主学習の量の違い

日本の大学では、1年生の時などは特に毎日大学に通って授業を受けることが多いかと思います。

しかしフィンランドでは学期を通して授業があるわけではなく、ピリオドを通して授業があるので、7から8週のみのものが多いです。

またコースにおいては、3時間の授業を3回で終了なんてことも。

 

日本の大学に比べると授業に行くということが比較的に少ないことから課題や授業のために読む量が全然違うとことが印象的でした。

 

また授業の前にリーディングをするのも当たり前、授業後にラーニングダイアリーといったリフレクションを書き留めるスタイルのコースもあります。

 

そして最後にはエッセーがあるコースも多いです。これも文献は時間のある時に読み進める必要があるので自主学習の時間は自然と増えます。

 

交換留学の最初の頃は、この毎週あるリーディングを終わらせるのに必死でしたが、少しずつ慣れて読むスピードも上がったように思います。

 

 

このようにフィンランドの大学での勉強は制度の面から自由度の面や学習スタイルの面などにおいて日本と大きいな違いがありますね。

 

次に「フィンランドの大学教育はどんな感じ?(2)フィンランド留学は楽しいのか?」も是非ご覧ください。

 

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ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.フィンランド・北欧のデザイン

北欧にあるフィンランドは毎年冬が寒くて暗いです。家の中で生活する時間が非常に長いフィンランド人はちゃんと室内の生活を楽しもうと発展してきたのは生活製品のデザインです。そんなフィンランドデザインの特徴は「シンプル」「スタイリッシュ」「温もり」「ナチュラル」「鮮やか」。デザイン性の高さに加え、機能性にも優れているのが更なる魅力です。また、フィンランド出身の原作者トーベ・ヤンソンが作り出した「ムーミン」の背後にある原作者の思いや哲学もフィンランド代表の一つです。

3.「隠れ」デザインの魅力

人気ブランドのマリメッコやイッタラ、アラビアなどは知られており、キートスショップは日本の方々に届かない製品を届けるサービスを提供しております。また、優れたものを作りながら知られていない小さなメーカーやデザイナーがフィンランドもしくは北欧に多数存在しています。良い製品・作品が埋もれてしまうのは、とてももったいないこと。

キートスショップは、そのようなメーカーやデザイナーの製品・作品を発掘しながら応援活動も行っております。まだ知られていない北欧雑貨を日本の方々へ届け、より幸せな生活を送って頂きたいという思いです。

4.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop。

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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