5分で読むムーミン小説:小さなトロールと大きな洪水(2)

公開日:2017年12月3日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

港にいる赤い髪の男の子とチューリッパに別れを告げ、ムーミン、ムーミンママ、スニフの3人は再びムーミンパパを探す旅を続けました。

 

連続の大雨で洪水

南に向けて歩き続けていると、雨が降ってきました。しかもどんどん強くなり、3日間も降り続いた末、川が溢れ、洪水になりました。

 

全ての景色が灰色になりました。

※原作書籍より撮影して引用しています。

 

進むことができず、3人は小さな岩に上り、避難していました。となると、籐椅子に乗った水に流されている猫たちを見かけ、ムーミンたちは彼らを助けました。

 

その後、雨が止み、少し水が引いたところ、3人はその籐椅子に乗って旅を続けました。

 

 

流れてきた瓶の中の手紙

籐椅子に乗っていると様々なものが水に流されているのが見られます。その中に瓶に入っている手紙を見つけました。

 

「助けてください!私の家が流され、寒くてお腹が空いてどうしようもないです!不運なムーミントロールより」

 

※ここでわかったのは、「ムーミントロール」はこの時点でムーミンの名前ではなく、ムーミン一族の名前ですね。

※原作書籍より撮影して引用します。

コウノトリからのお助け

籐椅子の所有者に出会い、籐椅子を返すと、大きいなコウノトリに出会いました。彼はメガネをなくして困っていました。

 

ムーミンはメガネを探し戻してくれたので、コウノトリは3人を乗せてパパを探しやすくするように助けてくれました。

 

※原作書籍より撮影して引用しています。

 

※ここでよくわかったのは、この時点でムーミンはとても小さい生き物ですね。

 

一日中水面や森を探し続け、日が徐々に暮れてきました。

 

 

ムーミンパパとの再会

そして、ようやく木の上にいるムーミンパパを見つけました!

こうやって家族3人がようやく再会できました!

 

ムーミンパパもムーミンに会うのがお久しぶりのようで「息子よ!ずいぶん大きくなったな!」

と言っていました。

 

コウノトリは4人を木の上から岸辺に運んでくれました。岸辺に多くの人々が避難しています。着いた4人に食事を準備しているアンコウからスープをくれました。

 

ムーミン谷とムーミン屋敷

落ち着くと、ムーミンパパは自分の作った家の話を始めました。

とても素晴らしい家で三つも部屋もあったが、あいにく洪水に流されたそうです。

 

翌日4人は出かけました。水が引き、花が咲き、大地は一面の緑に戻り、景色がすごくきれいになりました。

 

歩いていると、とても美しい小さい谷に辿り着きました。

「私の家だ!」とムーミンパパが叫び出します!

 

※原作書籍より撮影して引用しています。

 

ムーミンパパの作った家が洪水によってここまで流されたようです。

 

スニフは家の屋上にかかっているキラキラした真珠のネックレスを見つけ、すぐ取りに行きました。

 

※原作書籍より撮影して引用しています。

 

※ムーミン小説シリーズの1作目である本作が出版されたのは1945年です。幻ムーミンシートは1950年代に製作されていました。ムーミンシートにあるスニフのデザインはまさに本作のイラストを採用していますね。

 

 

※写真中の製品:幻の ムーミン シート: スニフ / ヴィンテージ品 / フィンランド 北欧

 

ムーミンママはムーミンの手を取り、家に入りました。

こうしてムーミン一家とスニフはこの谷に住み着き、この家に住み続けています。

 

 

ムーミンママのハンドバックに何でも入っているのか?

旅の始まりに、ムーミンは草むらの間に歩いていると全て沼に落ち、足が濡れました。その時、ムーミンママはハンドバッグから乾いた靴下を出しました。

 

ハンドバッグに「靴下」を常備!?

 

また、年の取った男のところにいた時に取っておいたチョコレートもハンドバッグに入れてありましたね。旅でお腹を空かしたムーミンとスニフのためにハンドバッグからチョコレートを出しました。

 

『たのしいムーミン一家』の中ではムーミンママがハンドバッグをなくしたことがあり、その際にムーミンママが話したハンドバッグの中身は「乾いた靴下とか、甘いものとか、糸切れとか、ポンぽに着けるおしろいとか」と言っていました。

 

他にどんなものが出てくるでしょうね。気になりますね。

 

※参考書籍(写真引用を含み):「小さなトロールと大きな洪水」講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、冨原眞弓/訳、2015年発行(新装版)

 

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