ムーミン一家が話に答えてくれない漁師をちょっと変だなと思っていた直後に、ボートは砂浜に突っ込みました。
みんなは島の熱い息を感じることができました。
島へ到着!ムーミン一家が島と初対面!
ムーミンママは荷物を降ろそうとしたが、ムーミンパパに止められました。
「まあ、落ち着きなさい。こんなことはわしがしてやるよ。なんでも物事は、初めからきちんと整理してかかるべきだ。まずはボートを引き上げることだ。お前はじっと座って何もするな、安心していなさい。」
全部用意できたら、ムーミンパパはうれしくてムーミンママを迎えました。
ボートを引き上げ、ムーミンパパは帆布とオールでテントをはりました。
※写真出典書籍:『ムーミンパパ海へいく』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行
ムーミンパパはみんなにまず寝ようと指示出したら、自分はカンテラを持ってテントの外で一晩中番をしました。
ムーミンママは珍しく、荷物も解かず、家族に食事も飲み物も用意せずに眠りました。
ムーミンにとってとても不思議なことでした。
夜が明けると、ムーミンパパは初めて灯台を目にしました。
思ったよりも大きくて、自分の想像した灯台の形に近い灯台でした。
リトルミイが先に登ると、ムーミン一家は荷物を持って灯台に向かって登ってきました。
途中に見る島は土がやせていて石だらけでした。
うきうきした気持ちで新生活を始めるムーミン一家
道を進めるムーミンパパは言いました。
「さあ、先へ進もう。そのうちに、浜辺から家へあがるちゃんとした道ができるだろう。ボート用の桟橋もできるさ。やることがいくらでもあるぞ。考えてごらん。生活を建設し、島を素晴らしい奇跡の島に変えることを想像してごらんよ。」
ムーミン一家は灯台に着いた時、先に着いたリトルミイが言いました。
「カギがかかっているわよ。おまけにカギはないのよ」
どうしようもないのでムーミンパパはちょっと眠ることにしました。
ムーミンは一人で島を回り始めました。
赤いヒースがスロープを覆い、下のほうの岩は暖かくてすべすべしていました。
土は硬く、熱くていい匂いがしました。
島の西側に漁師の家がありました。
ムーミンは漁師を訪ねましたが、カギのことも灯台守りのこともなんでも知らないか、忘れたと漁師から返事されました。
帰り道で砂浜を歩くムーミンは砂の中に綺麗な銀のかなぐつを見つけました。
彼はムーミンママへのプレゼントとしてあげようと考えました。
眠ったムーミンパパは灯台横の細い岩道を歩き、岩崖まで行きました。
その岩崖を少し下りたところに少し出っ張りの岩があり、ムーミンパパはその小さな岩に降りて思いました。
「ここは灯台守りの座ったところに違いありません。何度も座ったでしょう。」
ムーミンパパは灯台守りの気持ちを想像しながら周りを見ました。
その時、足元の岩の隙間に赤さび色のものを見つけました。
かぎです!
※写真出典書籍:『ムーミンパパ海へいく』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行
灯台の中へ、ムーミン一家の新しい家、新しい世界!
ムーミン一家は灯台に入りました。
灯台は腐った木の幹のようにがらんどうで、てっぺんから下まで、貧弱な回り階段が付いていました。
厚い壁のそこここに明り取りの窓があいていて、光が少し差し込んでいました。
どの窓にも鳥がじっと座ってみんなのほうをじいっと見ていました。
みんないなくなったところで、ムーミンは拾った銀のかなぐつをムーミンママに渡しました。
ムーミンパパはてっぺんの戸口に、いつもと違った帽子をかぶって立っていました。
柔らかに縁の垂れ下がった帽子で、上はよれよれでした。(灯台守の帽子)
そこは、大きいな円形の部屋で、天井は低く、窓が四つあり、床の真ん中に白木のテーブルと空き箱がいくつかありました。
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ムーミンパパは説明しました。
「あの上に灯があるんだ。夜になったらわしが付けてやる。この白壁は素敵じゃないか。気持ちをのびのびとさせるね。」
ムーミンパパはムーミンママに聞きました。
「どうだね。ここは?」
「結構だと思いますよ。私たち、みんな一緒に同じ部屋に住めますわね」とムーミンママは返事しました。
ムーミンママは持ってきたバラの木を植えたく、島中を回って土を探したが、ほとんどが岩か石でした。
最後に砂浜と石の間に本物の土を発見したが、多くの根っこが入り込んでいるため、ムーミンママはその土を取りませんでした。
土を見つけたことをムーミンパパに報告すると、ムーミンパパに言われました。
「お前が見つけたのは、波に打ち上げられた海草なんだよ。ある時間が経つとそれが土になるんだ。何かわからないことがあったらいつもわしに聞かにゃいかんよ。海に関することはなんだってわしは知っているんだから。」
ムーミンママは海草を集め始め、和やかな楽しい気持ちになりました。
人参、赤かぶ、ジャガイモなんかが、暖かい土の中でどんなに大きく太く育つかをうっとり夢見ました。
続く。
※参考書籍:『ムーミンパパ海へいく』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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