フィンランド人のお気に入り料理とは?世代で違うメニュー

公開日:2020年10月4日  関連分類: 

 

フィンランドの昔と今では食文化がかなり変わりました。

 

伝統的なフィンランド料理も国民に愛されていますが、今ではイタリア料理やトルコ料理、メキシコ料理から日本料理まで好まれて食べられています。

 

現代のこのような食文化の中でフィンランド人に「何が食べたい?どんな料理が好き?」と聞いてみることにしましょう。

 

 

 

 

やっぱり高齢者が好む料理は慣れ親しんだ味

日本で「老人の日」は9月15日、そして21日までの1週間が「老人週間」と定められていますが、フィンランドにも高齢者の日があり、1954年から10月の第1日曜日に祝われています。

 

2020年は10月4日が高齢者の日。そして11日までが高齢者週間となっています。

 

 

今回この高齢者週間を記念して、フィンランドの高齢者向け住宅サービス施設で提供されるメニューでは、食べたいお料理のリクエストに答えようと実際にこの施設住宅に住んでいる高齢者たちからアンケートを事前に取りました。

 

そこから分ったのは、高齢者は伝統的なフィンランド料理を好むということ。

 

ミートボールにじゃがいも、そこに付け加えられるバリエーションのあるソース、クリーミーなサーモンスープやニシンのオーブン料理、ロールキャベツ、温かいお粥、フィンランドのシチューなどなど。

 

 

面白いことに、これらのほとんどは海外からの観光者も好むフィンランド料理であることがわかります。

 

そして日本でも高齢者に好まれる料理といえばやっぱり和食が多いですね。

 

やっぱり慣れ親しんだ料理が最終的には選ばれるということでしょうか。

 

 

若者や学童が好む食べ物はやっぱりエネルギッシュ

高齢者が好む食べ物と若者が好む食べ物は日本でも違いが出ることでしょう。

 

フィンランドでも、明らかに違いが出ます。

 

例えば、2015年の学食習慣の期間中に報告された、ヘルシンキ市の学校で最も多く好まれて食べられているものが発表されたのですが、、、

 

そのランキング上位には、タルタルソースとフライフィッシュ、チキンカレー、ほうれん草のパンケーキなどなどがランクイン。

 

その他、トルティーヤやケバブとライスの組み合わせ、更にはピザもランキングに入っていました。

 

 

そう、ランキングの上位に上がるものの中には伝統的なフィンランド料理がほとんどなかったのです。

 

参考:フィンランドの学校給食の歴史と年代別メニュー

 

 

若者からお年寄りまで年齢関係なく好まれるフィンランド料理はないのか?

年代によってこんなにも好みの料理に差がつくのはフィンランドも日本も同じですね。

 

その中でも、年齢関係なく好まれるフィンランド料理はないものかと探してみたところ、ありましたありました!

 

 

お気に入りの学食メニューリストには、上位ランキングには入らなかったものの、魚のスープや大麦から作られるお粥(プーロ)もあったのです。

 

魚のスープに含まれるものはもちろん、サーモンスープも含むという答え。

 

高齢者と学童に共通するお気に入りのフィンランド料理はこの2つです。

 

 

*プーロってどんな食べ物?という方に…

参考:フィンランドの朝食って?パン・プーロ?そして健康朝食レシピ!

 

 

上記に加えて、ヘルシンキの学校に食事を提供するサービスセンターには現在、ミートボールやミートパスタのオーブン料理、更にはハンバーガーもあります。

 

ちなみに、マクサラーティッコ(Maksalaatikko)と言われるフィンランド料理の一つ、レバーのオーブン料理も学食で出されていますが、これは学童たちには結構な嫌われ方です。笑

 

写真引用:https://www.is.fi/ KUVA: MARKKU ULANDER / LEHTIKUVA

 

高齢者には人気ですが、見た目からダメな子供が多いよう。

 

日本の観光者からみても「なんだこれは!」と思ってしまう人が多い料理のうちのひとつでしょう。

 

これらのことから

「レバーのオーブン料理は愛と憎しみの両方の感情を引き起こします。」

とフィンランドのメディアでジョーク混じりに書かれています。笑

 

 

*本当のところどうなのフィンランド料理??

参考:フィンランドの料理がまずい!?10年以上の日本人在住者が本音で答える。

 

 

 

 

お残し問題を解決するために

 

高齢者向け住宅サービスのメニューは国の食品と栄養に関する推奨事項に基づいています。

 

もちろん季節感も忘れず、多様性も考慮にいれる必要があります。

 

バイオ廃棄物、いわゆる残飯などですが、これらの増加問題ではレシピを新たに開発するか、改善するか、そしてメニューを変更するかによって対応されています。

 

作り手の人たちの目標は「食べてもらう人たちにより食への興味を高めてもらうこと」だそうで、通常6週間先のメニューまでが考えられていますが、特定の料理の流通を短縮するべきなのかどうかなど、常に検討されているのだそうです。

 

 

 

 

フィンランドでは学食などといった食事は無償で提供されますが、見えないところで色々と試行錯誤もされています。

 

あなただったらどんな料理をリクエストしますか?

 

 

*フィンランド料理を日本のご自宅でも!

参考:【フィンランド料理まとめ】本当に美味しい食べ物・本場レシピを7品!

 

 

情報・参考:Ilta-Sanomat -Eri sukupolvien suosikkiruoissa valtava ero – vanhukset saivat nimetä omansa Turussa, ja lista on jotain aivan muuta kuin koululaisilla

 

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ショップコンセプト

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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