ザリガニを食べる国・フィンランド料理

公開日:2020年7月28日  更新日: 2022年11月09日 関連分類:

写真引用:https://alltommat.se

 

ザリガニを食べる習慣がある北欧フィンランド。

 

日本人からすると少しびっくりしてしまいますが、これがとても美味しくフィンランドでは夏後半の風物詩と言ってもいいでしょう。

 

自分でサリガニを捕まえて調理する人もいれば、スーパーで買って食べる人もいたり、もちろんレストランでは期間限定でザリガニメニューを提供しているところもこの時期出てきます。

 

このザリガニを食べれる期間のことを「ザリガニフェスティバル(Rapujuhla)」なんてフィンランドでは言ったりするほど。

 

昔からの伝統的な食のイベントなのです。

 

 

 

 

ザリガニを食べる習慣、実はフィンランドだけではない・ちょっと厳しい決まり事も

写真引用:https://www.fishinginfinland.fi/ravustus

 

実はこのザリガニを食べる伝統はスウェーデンから始まり、夏の終わり期間だけ美味しく食べれる貴重なこの時期をスウェーデン語で「ザリガニパーティ(kräftskiva)」と言われ始まりました。

 

そう、フィンランドだけでなくスウェーデンでも毎年大いに食されるザリガニ。

 

他にはリトニアやラトビアでもザリガニを食べる伝統があります。

 

 

さて、この夏の終わり時期限定というのは、この時期が一番捕獲しやすく美味しい旬だから、、、ということもあるのですが、

 

実は2019年3月にフィンランドで絶滅危惧種に分類されたのをきっかけに、ザリガニの保護価値が農林省が発行した法令で定義されているのです。

 

ですのでザリガニ漁をしてもいい期間、そして捕獲してもいい人の年齢までもが国で定められています。

 

 

例えば、、、

ザリガニ漁ができる人は水域の所有者の許可があり、18〜64歳までで、漁業管理費を支払う必要があります。

 

漁業管理費?!

言葉にしてしまうとちょっと大袈裟に聞こえますが、この許可を得るためにキオスキでも支払いができるので、面倒ではない手続きです。

 

本来ならば、フィンランドでルアー釣りを楽しむだけでもこれは必要になってくるものです。

 

子供は許可のある大人と一緒であればもちろんザリガニ漁を楽しむことはOK。

 

 

そして、ザリガニ漁の期間ですが、

 

7月21日の昼12時〜10月末までザリガニ漁をしてもいい期間で、もしそれ以外の時期に偶然でもザリガニを捕まえてしまった場合はすぐに逃してやらなければなりません。

 

 

 

 

どんなザリガニを食べている?日本とはまた別の種類なの??

自然豊かな日本では小川などで捕まえることができるザリガニ。下手するとちょっと泥が舞うような場所でも見かけることがあります。

 

大きな赤いアメリカザリガニを捕まえたー!なんてこともあった人がいるかもしれませんね。

 

 

フィンランドのザリガニは、その赤いアメリカザリガニよりもひとまわり大きい場合が多く、色は灰色をしています。

 

そしてフィンランドにはもう一種類ザリガニがおり、見た目は斑点のあるザリガニです。

 

こちらは2015年にEUの有害外来種のリストに記載された種類の方なので、このザリガニを見つけた場合は別の水域に離してはならないことになっています。

 

 

フィンランドでは年間にこの斑点のあるザリガニは約300〜400万、そして貴重なザリガニの方は約100〜200万ほど捕獲されてます。

 

 

 

 

ザリガニ料理、どうやって調理しているの?

さて、このザリガニを食べるにあたっての調理法ですが、実はとてもシンプルで簡単。

 

捕まえたザリガニを泥ぬきをすることは殆どありません。

 

必要な調理材料はたったの4つ。

 

水と塩、砂糖とディルだけです。

 

3〜4%の塩水を大きな鍋に入れ沸騰させます。そこにほんの少し砂糖を溶かし入れ、スパイスとしてディルをバサっと入れたらザリガニを投入!

 

赤く茹で上がったら冷まして出来上がり!!

 

日本人がカニの甲羅を夢中になってとって食べるように、フィンランドでもザリガニの殻を剥きながら白ワインなどをお供にしていただきます。

 

 

ザリガニシーズンにはザリガニグッズも出回るほど

写真引用:https://fyndiq.se

 

フィンランドでは「ザリガニフェスティバル」と言われるほどですから、この夏の終わり時期になってくるとスーパーでも雑貨屋さんでもザリガニグッズが目立ってきます。

 

ザリガニが描かれたペーパーナプキンや紙皿、テーブルクロスに紙エプロンなどのキッチン雑貨はもちろん、部屋の装飾品では月の絵が書かれた提灯が王道ですが、ザリガニのガーランドや帽子まで売っていることも。

 

 

フィンランド人は皆、「ザリガニ=ちょっと高価で美味しい食べ物」という認識があり、しかも期間限定なのでできる限りこのザリガニを楽しもうという気持ちの現れが雑貨類の多さに現れているのかもしれません。

 

 

そう、実はこのザリガニ料理はちょっとお値段が高めでもあります。

 

 

サマーコテージを所有している人は自分の水域で罠を仕掛けてザリガニ漁をすれば安くつきますが、スーパーで売られているザリガニはというと、、、、

 

 

小さいものでも32ユーロ(3840円)、12〜15匹入っている大きなものでも約100ユーロ(12000円)もするびっくりな値段です!!!

*1ユーロ=120円で計算

 

それでもやっぱり美味しいのでこの時期に売れてしまうザリガニ。

 

 

もし、夏の終わり頃にフィンランドへ旅行される期間がありましたらちょっと財布の紐を緩めて召し上がってみてください!

 

旅先での美味しい思い出もプラスされること間違いなしです!

 

 

情報・引用:ahven.net -Ravustus

 

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