日本では雇用保険法に基づき、失業した人への経済的な援助である「失業給付金」はありますが、フィンランドにも同じような失業補助金があります。
現に筆者の友人がこの失業給付金をもらいながら生活している方もいます。
例えば、フィンランド人と結婚して日本からフィンランドに移住してきたが、フィンランド語ができないため、いきなり失業者になります。
それでフィンランド社会保障局KELAから失業補助金をもらいながら生活して教育を受けるか仕事を探し続けるかで進んでいきます。
それで、失業補助金だけで生活していけると聞いたので、果たしてどのくらいもらえるだろうかが気になり、調べてみました。
調べた結果、さすが福祉大国のフィンランドだけあり、日本よりも制度がいいかもしれません!
日本の雇用保険と失業給付金
フィンランドの制度を紹介する前にまず簡単に日本の制度をさらっておきましょう。
日本で失業した人が失業給付金をもらう条件としては、「離職日以前の2年間内に被保険者の期間が12ヶ月以上ある」ということです。
他にも様々な規定と条件がありますが、まずはどのくらいもらえるかを見てみましょう!
もらえる基本手当日額は離職前最後6ヶ月の平均一日の給料額の50~80%です。
ざっくり平均一日給料額が12000円以上の場合は50%、5000円以下の場合は80%という計算です。
つまり、離職前の給料が月30万円であれば、失業給付金は一日5、6千円程度で、毎月15から18万円という感じですね。
もし離職前の給料が月15万であれば、失業給付金は毎月12万円くらいでしょう。
そして給付日数は90~330日間で、3ヶ月~1年間くらい続けてもらえるということですね。(給付日数は年齢、被保険者期間などの条件によって変わります)
フィンランドの失業給付金はいくらもらえるの?
まずは金額から見ましょう!
フィンランド社会保障局KELAから支給される失業給付金は一律一日32.4ユーロ(約4200円)です。(2018年データ)
一週間に5日間分が支給され、平均毎月697ユーロ(約9万円)になります。
ちなみに、この給付金から約20%の税金が天引きされるので、実際に手に入るのは毎月558ユーロ(約72000円)です。
この金額は「職探しや職業訓練を受けるなど一定な条件」を満たした場合にもらえる金額です。
この条件は65日間ごとにチェックされ、条件を満たさなくなったら減額されます。
ちなみに、この職探しや職業訓練を受けるなど一定な条件というは下記のどれか一つ以上とのことです。
- 有償勤務を18時間以上従事した
- 自分が起こした商売などで241ユーロ以上の収入を得た(約31000円、ユーロ=130円)
- フィンランド経済省(TE)がアレンジした就職促進コースに参加した
もしこれらの条件のどれも満たせなかったら、次回の65日間の給付金が4.65%減額されます。
フィンランドの失業給付金はいつまでもらえるの?
フィンランドの失業給付金は最長400日間続けてもらうことができます。(約1年6ヶ月間)
しかし、在職した期間が3年未満の場合は300日までとなります。(約1年2ヶ月間)
日本の場合は失業になる前の2年間内に12ヶ月以上の就職が必要だが、フィンランドではこのような条件がありません。
勉強すれば給付金は増える
前に話した失業給付金を全額でもらう条件の一つは「フィンランド経済省(TE)がアレンジした就職促進コースに参加した」です。
この就職促進コースには下記のような様々な活動が含まれています。
- 自己啓発学習活動(会計技能の資格を取得するなど)
- 移民者向けの自己啓発学習活動(フィンランド語やフィンランド文化の習得など)
- 就業向けのトレーニング(職業学校への入学など)
- キャリアカウンセリングを受ける
- 職業経験を増やす(インターンシップをするなど)
もちろん、これらの学習活動や職業訓練活動は適当に受ければいいものではなく、従事している学習活動は基準をクリアしている場合のみ(例えば、正規学校に入り、毎週何時間学校に行ってるとか)、条件を満たしたと満たされます。
活動の内容と進捗をフィンランド経済省(TE)の職員が定期的にチェックし、社会保障局にフィードバックします。
基準に満たした学習活動に従事している失業者は毎日9ユーロの追加給付金が支給されます。(約1200円)
実際筆者の友人はこの失業給付金をもらいながら、無料でフィンランド語の学校に通っています。
フィンランド語学校に通うことで失業給付金が少し増額されています。
貧乏な生活には変わりないですが、通常の仕事をしているフィンランド人のパトナーと一緒に生活していくことができ、未来に向ける準備をすることができます。
フィンランドの失業給付金制度は日本よりいい?
たしか、様々な条件を見て比べると、フィンランドの失業給付金がいいように感じます。
例えば、
- 日本では失業になる前の2年間内に最低12ヶ月の在職期間がないと失業給付金をもらえないことに対し、フィンランドでは「失業」になれば誰でももらえます。例えば、結婚してフィンランドに移住した外国人でも、卒業して仕事が見つからない新卒の社会人でもフィンランドで失業給付金を300日間もらうことができます。
- 日本では条件によって給付期間が90~330日と幅がありますが、フィンランドは一律最低300日間もらうことができ、場合によって400~500日間もらうことも可能。
日本とフィンランドの失業給付金の制度をざっくり比較してみましたが、いかがでしょうか。
失業給付金の給付期間が終わると、国から経済援助をもらう手段は生活保護くらいしか残らなくなります。
生活保護を受ける前に、失業給付金をもらう段階で立て直してもらえるよう、フィンランド政府は国民を支えていると感じます。(もちろん高額な税金を元にですが)
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)