フィンランド移住の方法と可能性、奥の手を全て教えます

公開日:2018年11月7日  関連分類:

 

筆者は2014年に日本からフィンランドに移住し、既に4年間住んでいます。

 

最初は修士課程留学という形でフィンランドに渡り、在学中に起業し、起業ビザに切り替えて3年が経ち、これからフィンランド国籍取得を目指し、キートスショップの事業運営とフィンランド語の勉強を奮闘中です。

 

今日はフィンランド移住というテーマで情報をまとめた上、自分の経験も踏まえでシェアしたいと思います。

 

フィンランドに移住するのは決して簡単ではありません。

しかし、方法はあります!

 

フィンランド移住の主な滞在資格

フィンランドに移住した多くの外国人(EU外の人)は下記の在留資格(ビザ)を持ってフィンランドに住んでいます。

※EU圏内の国民であればEU内のどの国に住むのは自由です。

 

ビザ種類 特徴
配偶者・パトナービザ フィンランド移住の主流
就労・就職ビザ 特定分野で可能性大!
留学ビザ 語学力があれば!
オペアビザ 30歳未満なら!
起業ビザ 奥の手あり!

※ここでいう「ビザ」は正式名称「在留資格」(Residential Permit)を指します。

 

どれかのビザを入手できれば、フィンランドに移住できるのです!

 

 

配偶者・パトナービザでフィンランドに移住

もちろん、フィンランド人もしくはEU圏内の国民と結婚すれば簡単にフィンランドに移住できます。

 

実際にフィンランドに住んでいる日本人のほとんども配偶者として居住しています。

その中で5年経ったら永住権を取得してフィンランドで自由に過ごせるようになる人が多いです。(永住権があれば離婚しても失業してもフィンランドに住み続けることができます)

しかも配偶者ビザは一般フィンランド国民と同じ権利を有するので、1円の税金を納めずにしてフィンランドに移住してすぐに失業補助金とかでお金をもらうことができます。

 

こんな最強なビザですが、フィンランド(もしくはEU国民)の旦那さんや奥さんを見つけて結婚まで踏み込むことが必要です。

なかなかリスキーで簡単ではありません。

 

日本にいる場合、フィンランド人が比較的に多い東京や大阪でフィンランド人の集まりをに参加するチャンスもありますが、それ以外の都市は難しいでしょう。

もしくはたまにフィンランドに長期旅行してフィンランド人と知り合い、長距離恋愛を経て結婚し、フィンランドに移住することでしょう。

他に海外旅行中に偶々であって恋に発展して最終的にフィンランドに移住した人もいます。

 

日本にない、フィンランド特有のパトナービザ

一つ面白いのは結婚していなくても2年間同棲していれば「パトナー」としてパトナービザをもらってフィンランドに住むことが可能です。

もちろん、一緒に住んでいた様々な証拠が必要(賃貸契約、写真、様々な記録など)で、審査は決して甘くないでしょう。

また、パトナーは扶養関係として認められず、自分の生活資金を有することを証明することも求められます

 

実際に筆者の韓国人友人の一人はフィンランド人の旦那さんが結婚に踏み込むことができず、結果的に友人が現在パトナービザでフィンランドに住んでいます。

もう一人のオーストラリア人の友人はシンガポールでフィンランド人の彼女と5年間住んでいたので、それでパトナービザをもらってフィンランドに移住してきました。

 

 

就労・就職ビザでフィンランドに移住

つまり、フィンランドで仕事を見つける必要があります。

フィンランド語ができないとフィンランドの一般会社に就職することが困難を極めると考えてもらえればよいかと思います。

 

ただし、いくつかの分野でフィンランド語ができなくても就職しやすい分野があります。

筆者の知っている外国人でも比較的に就職しやすい分野は下記の通りです。

  • レストランシェフ
  • ITプログラミング

 

フィンランドのレストランや食品工場では常にシェフが不足しています。

そのため、関連の資格を所持しているなら、フィンランドで仕事を見つける可能性が一気に上がります。

 

筆者の日本人友人且つ大先輩の方は東京で6ヶ月間寿司調理師学校を卒業し、その証明書と調理師免許を用いてフィンランドに移住してきた方がいます。

参考:ヘルシンキお薦めのすしレストラン:ZEN SUSHI

 

もう一つはITプログラミング関係分野です。

何かPC言語ができ、実際に成果物も少しあれば、フィンランドに移住することがとても簡単になります。

 

偶々ヘルシンキで知り合った日本人の方ですが、彼は元々ゲーム開発者で、日本ですでにゲームの開発にかかわった経験がありました。

フィンランド語が全くできず、英語は意思疎通できるレベルですが、彼は直接フィンランドのゲーム開発会社の求人に応募しました。

それで、スカイプ面接などを経て、彼はフィンランドに移住してきました。

 

プログラミングは実務能力を重視し、言語能力が比較的に必要としない仕事であるため、外国人でもフィンランドで仕事が見つけやすいです

 

 

長期留学を経てフィンランド移住へ

筆者は正にこの長期留学のステップを踏んで今フィンランドに移住しています。

 

学士課程(3~4年)もしくは修士課程(2年)の期間があれば、フィンランドの文化に慣れる時間と余裕があり、ストレスが少ないだけではなく、英語力とフィンランド語力を磨く時間も環境もあるので、筆者としてはお薦めします。

 

留学自体は期間限定で、移住とは言えないですが、数年間もあれば十分フィンランドのこと、環境、産業を知ることができ、自分にとってフィンランドに住み続ける最適な道を見つけることができるでしょう。

在学期間中に学校と現地会社との提携でインターンシップを経て仕事を見つけたり、フィンランド人のパトナーを見つけたりするなど可能性が大いにあります。

 

実際に筆者の入学した修士課程の外国人先輩にはまさに学校と会社の提携で、卒業を待たずに既にフィンランドの会社の正社員になって働いています。

もう一つのケースは中国人の先輩で、在学中にあるフィンランドのベンチャーに入社し、中国市場を担当する仕事ですでに数年間続いています。

 

しかも、たとえ在学中に仕事やパトナーを見つけるチャンスに恵まれていなくても、フィンランドの大学を卒業できたら、フィンランドで1年間仕事を探すビザ(Job seeking, Residence permit application for other grounds)を取得することができます

もちろん、毎月の生活費(最低560ユーロ、約7万3千円)を1年分(6720ユーロ、約87万円)を持っていることを証明する必要があります。

この1年間も貴重な時間となり、語学力アップに使ったり、仕事探しに使ったり、パトナーを探したりすることができるとても使いやすいフレキシブルな時間です。

 

 

筆者は起業や就職に関して何も考えずにフィンランドに留学に来たが、1年目のうちに起業と決意し、在学中に留学ビザを起業ビザに切り替えました。その後、起業ビザを更新する形でフィンランドに住み続けます。

 

 

フィンランド留学に「語学力」と「お金」が必要

フィンランドの大学に入るにはフィンランド語もしくは英語が必要です。

 

大学の授業についていける語学力がないと入学さえできません。

入学に必要な英語の基準が低めの大学を探すのが一つの手ですが、最低限でもTOEFL 75点もしくはIELTS6.0のレベルが必要でしょう。

 

学費と生活費も準備が必要です。

 

フィンランドの学費は1年間約130万円かかり、生活費は最低限年間60万円必要です。

たとえ学費はフィンランドの大学から免除の優遇を受けられたとしても、修士課程の生活費2年間120万円もしくは学士課程の3~4年間180~240万円を準備しないといけません。

 

「最低限の生活費」「最低限英語力」に「学費免除」をゲットできれば留学の道がかなり開きます。

難しいですが、チャレンジする価値があります。

 

 

30歳未満ならオペアビザでフィンランド移住へ!

オペアビザの詳細について下記の記事をご参考ください。

参考:Au Pair制度を利用してフィンランド生活体験をしてみない?(1)具体的にオペアとは?

参考:Au Pair制度を利用してフィンランド生活体験をしてみない?(2)フィンランドで何を感じた?

 

オペアビザはフィンランドのワーキングホリデービザのようなもので、保育や家事など1日数時間限定の軽作業をすることで、フィンランド現地の家庭に泊まり込み、フィンランドの文化や言語を学ぶことを目的とするビザです。

 

1日数時間の労働なので、自分の時間が確保できます

しかも、事前に準備することが必要な資金を僅か数十万円程度に抑えることができます。

準備を最低限にしてすぐにフィンランドに住めるというとても使いやすいビザです。

 

ただし、オペアビザが取れる条件は「30歳未満」です。

また、ビザは1年間限定ですので、この1年間の時間を使ってフールタイムの仕事見つけたり、パトナーを見つけたりする必要があります。

 

若い方にはとてもいいチャンスだと思いますね。

 

 

最後は奥の手である起業ビザでフィンランドに移住を試みよう!

フィンランドでは比較的に起業ビザ(Self-employed residential permit)が取得しやすいです。

 

会社を設立していなくても、会社を設立し、事業を始める予定があることを示す事業計画書などの書類があれば、起業ビザを申請することができます。

もし無事起業ビザが降りたら、まず1年間フィンランドに住めます

 

この1年間の時間でフィンランドで事業を始める試みをするのはもちろんできるし、仕事やパトナーを探すことも可能です。

 

フィンランドの社会福利制度を活用して資金確保

起業ビザは就労ビザや配偶者ビザと同じく「フィンランド国民と同じランク」ですので、フィンランド国民と全く同じ社会福利を受けることもできます

 

その一つは「起業補助金」です。

起業補助金は1回の申し込みと審査合格で半年間もらえます。延長申請で最長1年半もらえます。

起業補助金を入手出来たら、毎月600ユーロ(約8万円)前後のお金が入るので、資金や生活費に少し余裕が出ます。

 

たとえ起業補助金が降りなかったとしても、「住宅補助」を申し込むことができます。

賃貸物件の家賃や居住自治体によりますが、住宅手当として毎月数百ユーロ(数万円)をもらうことが可能です。※住宅手当も要審査です。

 

 

起業ビザを狙う場合必要な最低資金額

結論から言うと200万円前後用意したほうが安全です。

この200万円は誰かに払って消えるわけではなく、会社登記費用の数万円を除けば、残りは自分の生活費になります。(最初は自分が設立した会社の口座に資本金として振り込むが、あとから毎月の給料として自分の個人口座に戻って来る形です)

 

フィンランドで起業ビザをもらうには「最低賃金月収1300ユーロの条件を満たさないといけません

なので、1年間分自分の会社から自分に支払う給料額は最低限15600ユーロ(約200万円)です。

 

ただ、生活費を1000ユーロ以下に抑えることが可能ですので、差額で余った毎月の300ユーロを使って会社設立費用(1回のみで300ユーロくらい)、事業運営費用に回すことが可能です。

 

もちろん、起業補助金を半年間もらうことに成功すれば、5000ユーロ(65万円くらい)お金が浮きますし、住宅手当だけもらう場合でも年間50万円前後浮くでしょう

 

 

起業ビザを使えば仕事は見つけやすくなる

EU外の外国人がフィンランドで仕事を探す時に語学力以外に大きいな問題点は「就労ビザ」です。

 

就労ビザを持っていない外国人が仕事を探す時に、「会社から仕事のオファーをもらい、雇用契約をもらう」→「就労ビザ申請」→「就労ビザが下りる」→「働き始める」というステップを踏まないといけません。

 

しかし、フィンランドで就労ビザの申請を出してから下りるまでの審査期間が長いです。

短ければ数週間、長ければ数ヶ月。

会社の雇用主が雇用したいなら基本的に「明日から来てほしい」「来週から来てほしい」のが本音です。

数週間待つか、数ヶ月待つかわからないということはどの雇用主もとても嫌がります。

 

しかし、起業ビザを持っていれば、どの会社にもすぐに働き始めることができます。(もちろん、自分の起業した会社ではないので、「グレー」です)

会社に入ったら「すぐに」起業ビザを就労ビザに切り替える手続きをすればいいのです。

そのため、起業ビザを持っていれば就職は断然有利になります。

 

起業ビザの長い審査期間も活用できる

他のビザより起業ビザの審査期間が長いです。

筆者前回の起業ビザ更新で10ヶ月も待っていました。

 

しかし、フィンランドでは「ビザ申請さえ出せば、フィンランドに合法的に居住することができる」のです。

つまり、この長い待ち期間を使って語学力の向上、仕事探し、パトナー探しなどに活用することが可能です。

 

 

「起業ビザ+大学に入る」で学費を節約することも

まずは留学ビザを取得してフィンランドに渡り、大学に入ります。

1年目のうちに留学ビザから起業ビザに切り替えれば、2年目の学費は無料になります!

起業ビザはランクが高く、フィンランド国民と同じ権利をもらえるので、大学は学費無料になります。

 

どの道も簡単ではなくリスク高いが、可能性はある!

なかなか簡単ではありませんね。

しかし、方法はあります。

 

根性強く、お金を貯め、様々な方法でトライしてみると必ず道が現れると思います。

是非フィンランドに移住し、フィンランド生活を楽しみましょう!

 

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お薦めムーミングッズ

かわいいムーミンが色々な形で登場します!是非参考にご覧ください。












ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.フィンランド・北欧のデザイン

北欧にあるフィンランドは毎年冬が寒くて暗いです。家の中で生活する時間が非常に長いフィンランド人はちゃんと室内の生活を楽しもうと発展してきたのは生活製品のデザインです。そんなフィンランドデザインの特徴は「シンプル」「スタイリッシュ」「温もり」「ナチュラル」「鮮やか」。デザイン性の高さに加え、機能性にも優れているのが更なる魅力です。また、フィンランド出身の原作者トーベ・ヤンソンが作り出した「ムーミン」の背後にある原作者の思いや哲学もフィンランド代表の一つです。

3.「隠れ」デザインの魅力

人気ブランドのマリメッコやイッタラ、アラビアなどは知られており、キートスショップは日本の方々に届かない製品を届けるサービスを提供しております。また、優れたものを作りながら知られていない小さなメーカーやデザイナーがフィンランドもしくは北欧に多数存在しています。良い製品・作品が埋もれてしまうのは、とてももったいないこと。

キートスショップは、そのようなメーカーやデザイナーの製品・作品を発掘しながら応援活動も行っております。まだ知られていない北欧雑貨を日本の方々へ届け、より幸せな生活を送って頂きたいという思いです。

4.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop。

5.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら