フィンランドで結婚!?必要な手続きは?

公開日:2018年8月27日  更新日: 2021年03月12日 関連分類:

 

近年の国際交流が増え、国際結婚のケースもよく耳にすることになりました。

フィンランドでもそうですが、フィンランド人と日本人のカップルも増えています。

 

それでいったん結婚することになると、どのような手続きが必要でしょうか?

ここでは簡単にご紹介します。

 

 

事前に両方の婚姻状態の確認

フィンランドで結婚するにはフィンランド人や外国人などの国籍にかかわらず、全てフィンランドの法律に従って対応しなければいけません。

 

 

その第一歩は「婚姻状態の確認」(Examination of impediments)です。

例えば、すでに結婚していたりするなど(重婚)のことがないことを確認することです。

 

 

この婚姻状態の確認は「デジタル人口データ登録事務所」(Digital and Population Data Services Agency)でできます。手数料無料です。

 

もしあなたが教会のメンバーであれば、所属の教会に申し込むこともできます。

この手続きは一般的に1週間ほどかかり、もらった証明書は4か月期間有効です。

 

証明書を結婚式場に持っていかなければいけません。

 

 

 

 

外国人がフィンランド人と結婚し、フィンランドで暮らす場合

外国人がフィンランド人の配偶者としてフィンランドに来て居住する場合、いくつかの追加書類が必要となります。

 

 

 

 

結婚後の姓氏/苗字を決める

フィンランドで結婚した場合、フィンランド法律に基づき、夫婦別姓もしくは同姓にするのは自由選択制です。

 

 

夫婦同姓にする場合、妻が自分の苗字を夫の苗字に変えることはもちろんできるが、夫が自分の苗字を妻の苗字に変えることもできます。

 

 

また、自分の苗字をなくさずに配偶者の苗字を追加することが可能です。

例えば、旦那さんの苗字が山田で、妻の苗字が鈴木の場合、自分の苗字を「山田-鈴木」にすることができます。

 

 

夫婦別姓も可能ですので、結婚した後に同じ苗字と名前を続けて使うこともできます。

 

 

もちろん、結婚で二人とも自分の苗字を使わず、一緒に第三の言葉に苗字を変えることもできますが、二人の改姓になってしまい、逆に手続きがより煩雑になるかもしれません。

 

 

 

 

婚姻契約の締結

婚姻契約には二人の財産に関し、離婚もしくは死別によってどう処理されるかについて決められます。

もし婚姻契約を締結していなければ、法律によって二人の財産は合計してそれぞれ半分ずつの所有権を持っています。

 

 

最も一般的な婚姻契約は二人それぞれ自分の財産の所有権を続けます

 

 

婚姻契約は結婚する前もしくは結婚式で締結することができ、二人の署名が必要で、更に二人の証人が必要です。

 

署名された婚姻契約は「デジタル人口データ登録事務所」(Digital and Population Data Services Agency)に提出し、登録されます。

 

契約の制作に弁護士を使用したほうがお薦めです。

 

 

 

 

結婚式の開催(結婚認証の式)

フィンランドで結婚式を行う場所は地方登録事務所もしくは教会という2つの選択肢があります。

当然、新郎新婦の出席が必要で、さらに2名以上の証人も必要です。

 

 

有効な結婚式を行うには地方登録局の職員もしくは地方裁判所の裁判官などが同席する必要があります。

地方登録事務所の業務時間内で、地方登録事務所が提供した場所で行えば無料ですが、時間外もしくは自宅など別の指定した場所で行う場合は別途費用が掛かります。

 

 

もし所属教会はフィンランドで登録されている教会であれば、教会で結婚式を行うこともできます。

もし新郎新婦の所属宗教が異なる場合、地方登録事務所で結婚式を行ったほうがいいでしょう。

 

 

※筆者が実際に行ったフィンランド地方登録事務所の結婚式会場です。

 

 

筆者自身がフィンランドの結婚式に参加した経験

筆者はフィンランドに来た時にも友人の結婚式に参加したことがありました。(フィンランド人の旦那さんと日本人の奥さん)

 

 

友人夫婦の結婚式は地方登録事務所で行われました。

地方登録事務所が用意した結婚式が行われる部屋は白基調でとても神聖的な雰囲気を感じられる場所でした。

 

 

参列した友人は6~8名ほどの少人数で、結婚式自体は30分ほどで終わり、その後は友人夫婦が自分でアレンジしたお茶会のみでした。

なぜかフィンランド語の離せない自分が新郎家族のテーブルに座ることとなり、英語があまり話せない新郎家族と一緒にお茶の時間を過ごしました。汗

 

 

全体的にとても簡潔な形で披露宴や二次会などとても準備も費用も時間もかかることがありませんでした。

もちろん、結婚式やその後のイベントをどうするかは二人で決めるもので、人によって異なりますが。

 

 

少し日本の結婚事情とは違いますね。

是非ご参考頂ければと思います。

 

 

参考:Digital and Population Data Services Agency Marriage and partnerships

 

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

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