ムーミンの裏側の話:原作者トーベ・ヤンソンの思う「愛」「戦争」と「ムーミン」とは?(三)

公開日:2017年11月6日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

※本記事の内容はBBCより引用しております。

 

時間が過ぎてゆき、トーベ・ヤンソンは最後の著作を出版します。

 

1964年にトーベ・ヤンソンとTuulikkiはKlovharu島に小さなコテージを建てました。水道も電気もないですが、彼らは夏の数か月にここを訪ね、何にも邪魔されずに仕事をしたりしていました。

 

最後の著作

1970年からトーベ・ヤンソンはムーミン最後の著作「ムーミン谷の十一月」を書き始めました。

 

それはとても哀愁な物語で、彼女が母親の死を表す内容でした。

物語の中で自分が新しい人物「Toft」として登場し、Toftがいつも賑やかなムーミン屋敷に行くと誰もいませんでした。

母親を失ったことは彼女に深く影響しました。

彼女はTuulikkiとその後一緒に旅に出たりし、大人向けの小説サマーブックを書き始めました。

 

 

 

サマーブック

サマーブックの中でトーベ・ヤンソンはある6才の女の子と彼女のおばあさんの話を書いていました。

 

その話はまさに自分の姪ソフィア・ヤンソンと自分の母親の話です。

 

「この本を読むに特に違和感を感じませんでした。特に自分がヤンソン家族の一員なので。」とソフィア・ヤンソンが話しました。

 

「どの部分が真実かどの部分が作った話かそんなに重要ではありません。トーベおばさんのサマーブックを読むたびに自分がこんなにこの話に近いんだと感じます。物語にあるすべてのものは私にとってすごく詳しいものばかりです。その島、そこにあるもの全てです。」

 

 

島を離れ

Klovharu島で28個の夏を過ごし、トーベとTuulikkiは島を離れることを決めました。

彼女らは70代に入り、もう島での生活が難しくなってきたと感じたからです。

トーベ・ヤンソンは海に恐怖を覚え、自分の老いと弱さに強く感じ始めました。

彼女らが島を離れたら、もうその島について話したくなくなりました。その島に関するすべてを記憶の中に閉まっておきたいそうです。

トーベ・ヤンソンは87才の年、2001年にこの世を去り、Tuulikki Pietilaはその8年後に亡くなりました。

 

 

ムーミンの現在

ムーミンの本は全部累計1千5百万冊販売されています。

 

トーベ・ヤンソンと彼女の弟ラリス・ヤンソンが設立したムーミンキャラクターズ社のヘルシンキにオフィスは1950年代から現在まで変わらずフィンランド湾を俯瞰し続けています。

 

ムーミングッズはフィンランド社会に浸透し、ほぼどの家庭にも何らかのムーミングッズが置かれてあります。タオルか、お皿か、マグカップか。

 

フィンランド郵便局もトーベ・ヤンソンの記念切手を発行しました。

 

参考記事:1993年~現在 ムーミン切手 in フィンランド

 

「ムーミンの本は人々を幸せにする力を持っています。私がムーミンの本から得られた一つ重要なことは『小さいな幸せ』です。周りの人に優しくすること、美味しいコーヒーを一杯淹れること、美味しいパンケーキを食べること。それ以上物質的な幸せはないと思わせてくれました。」

 

「ムーミンの物語からこのようなメッセージを受け取ることができれば、もう十分でしょう」と2012年ロンドンオリンピック開幕作家のフランク・コトレット・ボイスが言いました。

 

※写真中の製品:幻の ムーミン シート: フローレン / ヴィンテージ品 / フィンランド 北欧

 

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