ヘルシンキ「最も公衆的な」ソンパサウナの成り立ちと写真集

公開日:2018年9月26日  関連分類:   

あくまでも筆者の持論で何の社会研究もしていないですが、ヘルシンキソンパサウナの発展は正にヘルシンキの都市発展と人々がサウナ文化を求める内容に関係するのではないか思います。

 

※ソンパサウナの紹介については「ヘルシンキのサウナ文化を忠実に再現した公衆サウナ:Sompasauna」をご覧ください

 

そのヘルシンキの都市発展及びサウナ文化の変化について少し筆者の考えを共有させて頂きたいと思います。

 

※最寄り駅のKalasatama駅周辺は新規開発で新しいショッピングセンターや住宅が大量に増えています。

 

 

※駅からソンパサウナまでの途中は広い工事エリアを通ります(2018年現在)。

 

ヘルシンキの都市発展とサウナ利用形態の変化

二次世界大戦終了後、ヘルシンキの住民のほとんどは自宅にサウナがなく、多くの住民は公衆サウナを利用していました。

そして、近年の経済発展により、人々は自宅にもサウナを設置するようになり、多くのヘルシンキ住民は自宅でサウナに入浴し、公衆サウナに行かなくなりました。

 

しかし、家にサウナ室が付いているのはやはりある程度経済的な負担になります。

新築物件の購入にしても賃貸にしてもサウナ室が付いていれば、価格が高くなります。

 

そのため、多くのフィンランド人は自宅にサウナがあるとはいえ、誰でも家にサウナがあるわけではありません

 

ヘルシンキ市内には公衆サウナがいくつかもあり、使いたいならとても便利です。

しかし、「どれも安くありません

ほとんどの公衆サウナは一回の入浴で10~20ユーロ(約1300~2600円)かかります。

 

※海を挟んで眺望できるハカニエミエリア。

 

※夏季のみ営業する、座席全て室外のイハナカフェはソンパサウナに行く途中に通ります。

 

単純に週に1~2回入浴という頻度から考えれば、月に40~80ユーロの出費になります。

元々サウナ付きの家に住めない人々ですから、この出費を払うのも簡単ではありません

 

お金はないけど、サウナが大好きな人々も少なくありません。

この人々のために生まれたのがまさに「ソンパサウナ」なんです。

誰でも無料で自由に使えるヘルシンキただ一つのサウナです。

 

サウナを使いたいなら、どんな人でも平等に使う権利がある」というコンセプトがもしフィンランド社会に存在しているなら、ボランティアと寄付だけで急速な発展を進んできたソンパサウナがまさにその体現だと思います。

 

※とてもローカルな雰囲気満載のソンパサウナ。

 

 

サウナドリンクも忘れなく!

 

ヘルシンキにおけるサウナ環境の変化

ソンパサウナの存在及び発展の背景にもう一つの理由は「ヘルシンキのサウナ環境の変化」にあるのではないかと思います。

 

本来フィンランド人は森の中にサウナ小屋を建て、サウナに入ったら大自然の中で体を冷やしたり、湖の中に入って泳いだりします。(参考:フィンランドの森・サウナ日帰りツアー

しかし、ヘルシンキだと自宅のサウナが室内にあり、体を冷やす時には室内にいるか、ベランダに出るしかありません。

 

それで、やはり自宅のサウナだけでは満足できないのではないかと思います。

 

※気持ちいい休憩エリア。

 

※海にもどうぞ!

 

ソンパサウナは埋め立て地にありますが、目の前には海が一面に広がり、左に島があり、とても広い環境にあります。

空気だけでも十分に開放感を楽しめます

 

サウナに入った後に海辺に座り、ソーセージの1本や2本を焼いて軽く食べたりすることもできます。(これは本当に楽しいですよ!)

このような環境こそフィンランド人が本来使っているサウナの環境であり、決して家の中に引きこもってサウナを使うのではないと思います。

 

そのため、ヘルシンキのフィンランド人はもっと自由で、大自然の中で、本来のフィンランドのサウナに近い環境の中でサウナに入ることを求めてソンパサウナに来ているのではないかと思います。

 

※左にある島はヘルシンキ動物園です。

 

 

※海の向こうに砕氷船が停泊しています。

 

ソンパサウナこそがヘルシンキ公衆サウナ文化の復活!?

誰かが所有している土地(しかもお金をかけて作った埋め立て地)の上に誰かが勝手に作ったサウナがそのまま残りました。

ヘルシンキ市にも認められ(たぶん)、社団法人化にまでなるほど規模が拡大したにもかかわらず、完全に寄付とボランティアのみで運営しています。

 

しかも、毎年人気がどんどん高まっているソンパサウナ。

 

このような発展ができたことには理由が存在しています。

ソンパサウナの発展は正にヘルシンキの公衆サウナ文化の復活ではないかと筆者は感じています。

 

ソンパサウナに行くとはっきりわかります。

ここにある椅子、ここにあるテーブル、サウナ小屋、薪、水、どれも誰かがの善意によって作られ、用意されていることがすぐにわかります。

 

それを感じると、大切に使おうと思わず思ってしまいます。

 

もしソンパサウナに訪ねる機会があれば、あなたも是非ソンパサウナがなぜ存在しているか、なぜ発展してきたかを考えてみませんか。

※ただし、筆者としてはあまり観光客にソンパサウナをお薦めできません。更衣室がないだけではなく、貴重品の保管もできないので。

 

※芸術品?一時放置中の廃棄船?

 

ソンパサウナの場所

ソンパサウナには営業時間がありません。

いつでも使えます。

完全セルフサービスとなります。

 

場所は地下鉄Kalasatama駅から徒歩約20分です。

 

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