サジージュースのサジーとは?!栄養たっぷりベリーのお話

公開日:2020年2月17日  関連分類:

 

フィンランドは沢山のベリーが実ることで有名な国。

 

ブルーベリーやリンゴンベリー、ラズベリーにクランベリー、苺もフィンランドではベリーの仲間で、実るベリーを挙げるとキリがありません。

 

※フィンランドでよく見かけるベリーはブルーベリー以外にもいくつかの種類があります。どんな種類があるのでしょうか?是非下記の記事をご確認ください。

参考記事:フィンランドでよく出会う4種類のベリー(1) ブルーベリー、リンゴンベリー、ラズベリー、クラウドベリー

参考記事:ヘルシンキ市内でよく出会う4種類のベリー(2) クロスグリ、アカスグリ、ローズヒップ、チョークベリー

 

 

その中でも、サジーと言われるオレンジ色のベリーが、最近フィンランドでスーパーフードとして注目を集めています。

 

 

さて、そのサジーとは一体どんなものなのか、どれくらいの栄養価があって、身体にどんな良い影響を与えてくれるのか詳しくご説明いたしましょう!

 

 

 

 

サジーは氷河期から生息してきた生命力の強いベリー!!

サジー、フィンランド語ではトゥルニ(Tyrni)といいますが、英語ではシーバックソーンシーベリーと言われたりするのでこちらの名前でご存知の方もいるかもしれません。

 

 

面白いことにこのサジー、言い伝えでは「ぺガサスの食べ物」と言われていたベリーだった為、

 

「馬を輝かせる果樹」と言う意味である、ヒッポファエ・ラムノイデス(Hippophae Rhamnoides)と学名がついています。

 

 

生息地は、シベリア、モンゴル、中国、ロシア、アルプス、ポーランド、ドイツ、北欧諸国の風の強い沿岸地域。

 

 

フィンランドでは野生のものだと岩が多い海岸、そしてオーランド諸島で主に育っており、フィンランド全土では観賞用として栽培されているほどサジーの認知度は高いのですが、日本ではまだまだ知らない人が多いですね。

 

 

しかし、びっくりするほどサジーの歴史はとても古く、氷河期の頃から生息しはじめた、かなり古い時代からあるベリーです。

 

何年もさかのぼる、寒い氷河期から絶えることなく今まで生息し続けていると言うことは、それだけ強く生き残れる何かがサジーにはあると言うことです。

 

 

その、何か、、、

厳しい環境で育血、生き残ってきたサジーの驚く栄養価はどれほどのものかみていきましょう。

 

 

サジーはビタミン爆弾、でもそれだけではない


 

 

サジーの果実は食欲をそそる酸味があり、その味はリンゴ酸、酒石酸、酢酸、キナ酸で構成されています。

 

昔からの民間療法としては、サジーの葉と花から作られるお茶は咳にいいとされおり、実をピューレ状にしたものは、下痢・リウマチ・発疹・壊血病の治療に使用されます。実の種は便秘を改善する効果を発揮します。

 

 

現在ではジュースに入っていたり、食事を楽しむためにも食べられているサジーですが、元々は身体の治療薬と言う目的のためだけに摂取されていました。

 

例えば、風邪の治療や心臓の強化、ロシアでは抗癌作用があると言うことで使用されたりなど、、、。

 

今では、食事が制限される環境で生活をする宇宙飛行士にもサジーを食することが適していると言われるほどの栄養価が証明されています。

 

 

実際に、サジーはビタミンCがズバ抜けて豊富で、植物界で最も高いものの一つ。なんと100gあたり360mgの含有量があります。

 

その他、カロチンビタミンBビタミンKもかなりの量が含まれているのですが、、、

 

 

しかし、それだけではないのがサジー。

 

亜鉛・マンガン・マグネシウム・ナトリウム・カルシウムもとりわけ含まれていて、この化学を思わせるような微量元素ですが、これらは筋肉の健康状態を維持しつつも神経構造や骨を強化させます。

 

 

 

 

過剰な活性酸素を除去してくれる抗酸化酵素SODも含まれている

「え?活性酸素って身体にいいものじゃないの?」

そう思われる人もいるでしょう。

 

 

確かに、活性酸素は体内に入ってくる有毒な物質やバイ菌などを退治してくれる大切なものなのですが、取りすぎると今度は身体には良くない影響を及ぼします。

 

 

例えば、老化の悩みでもあるお肌のシミ、毛穴のたるみ、更に深刻な病気では癌や脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、などなど、、、ここに全て書くと長々となってしまうほど沢山あります。

 

それら老化促進・病気の原因の90%はこの過剰に摂取した活性酸素が原因とも言われてる現代。

 

 

人が呼吸をして酸素を体内に取り入れる過程で、その酸素のうちの数%は活性酸素となります。

 

そう、嫌でも活性酸素を身体に取り入れることになるんんですね。

 

 

この要らない過剰に取り入れてしまった活性酸素をうまく除去してくれるのがSuper Oxide Dismutase(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)と言われる「抗酸化酵素」、略してSODです。

 

このSOD、もちろん体内で作られはしますが、年齢と共に分泌は減少するため、外部から補っていくことが大切なのです。

 

 

サジーの果実には、そのSODである抗酸化酵素が豊富に含まれているので、「老化防止のベリー」とも言われているほど。

 

 

気をつけることは一つ、サジーを加熱してしまうとその工程の途中でせっかくの酵素が破壊されてしまうので、できれば加熱しないで取り入れなければ意味がありません

 

 

これで全てサジーのいいところを紹介、、、しきってはいません!!!!

 

「いつまでも若く健康でいたい」これは誰しもが望むことですね。

サジーからは更に特別なオイルも採れるのですよ!!

 

 

 

 

サジーオイルはスキンケアに美容効果!食べても効果抜群!!

サジーの果実、皮、果肉、種、葉、枝や根からも全てにおいて、これまた凄い効果を発揮するオイルが採取することができます。

 

果肉だけでも8%のオイルが含まれており、種には更に多くのオイルが含まれています。

 

 

もちろんオイルですので水には溶けません。

例えば、サジージュースの表面にオイルが広がっているのは新鮮なジュースと言う証拠でもあります。

 

 

果実は完熟すればするほどこの油分が多くなり、脂溶性のカロテノイドビタミンE、そして、、、とても貴重であるオメガ3、6、7、9の脂肪酸が含まれていて、α-リノレン酸は新鮮なオリーブオイルに相当するほどです。

 

オイルは、心機能を改善し、血管の柔軟性を高め、不整脈を防ぎます。

 

 

ロシアでは、サジーオイルが放射線損傷の治療と血管硬化の修復に使用されています。また、火傷を軽減し、皮膚結核を改善するとされていて、腸がんまたは前立腺がんの放射線照射のフォローアップとして、サジーオイルの療法は、粘膜および管の治癒を促進します。

 

 

最近では美容ケアとしても注目されているサジーオイル。

 

乾燥肌にはもちろん、角質除去、お肌の酸化防止や紫外線保護までしてくれる万能オイルで、化粧品業界では化粧水やアンチエイジング効果を発揮する油分として使用されています。

 

 

 

 

日本ではとても高価、しかしフィンランドではスーパーで売られるような値段

日本でサジー、売られているかどうか調べてみました。

 

これが、驚くほどの値段。。。汗

 

 

ブランドネームや色々な理由があって高額になってしまうのでしょうが、それにしても高い!

 

個人的にみる限りでは、サジージュース1リットルが平均して4000円ほどするようです。

 

 

税金が高いと言われているフィンランドでもサジージュース、普通のスーパーで売られており、1リットルだと平均20ユーロ(2600円ほど)の値段で売られています。

※1ユーロ=130円で計算しています。

 

 

青空市場やオールドマーケットではジュースだけでなく、時期にはよりますが、ジュース以外の色々なサジー商品が売っているところもありますので、旅行に来られた際には是非チェックしてほしいもの。

 

日本にはサジーの化粧品が少なく、見つけるのもとても大変。

フィンランドで化粧品に「Tyrni」と書かれていたらチャンスです!

 

 

化粧品やオイル、サプリメントなどはフィンランドのナチュラル製品や食品を扱っているチェーン店で見つけることができるでしょう。(例えば、LifeRuohonjuuriといったところ)

 

 

スーパーフードと言われるものは最近になって本当にたくさん世に出てくるようになりました。

必ずしも、摂取すればするほどいいとは限りませんので「程々」と言うのが一番良いでしょう。

 

フィンランドの野生サジーを見つけたら自然のサジーベリーはどんなものか摘んで味見してみてくださいね!

 

 

※フィンランドでは一般的に摘めるブルーベリーにも非常に高い健康効果があると言われています。アンチエージング、抗酸化、様々な病気の予防につながるブルーベリー。筆者でも毎日食べています。その詳細を是非ご覧ください。

参考記事:【ブルーベリー】の関連ブログ記事

 

 

情報・引用:Aarre lehti -Tyrni on terveyspommi – päivittäinen tyrniannos tukee yleiskuntoa

関連記事

キノコ狩りに特に気をつけないといけないのは「毒キノコ」です。 フィンランドでも同じですが、種類多くのキノコが大量に発生するが、毒キノコを判別する必要があります。  …...続きを読む
チョークベリーに含まれるびっくりするような量のポリフェノール。他にも身体に良いものがいっぱいです。その効果と渋みや酸味で食べれないという問題解決方法。どうやったら渋み…...続きを読む
この白い花が森に一斉に咲き出すとフィンランドでは「春の森」と言われます。一体どんな花なのか?フィンランドでは誰しもが知る素敵な花なのですよ。
フィンランドでよく見かけるキノコの中でおそらくこの「毒はないけど食べない」キノコの種類が最も多いでしょう。   キノコ狩り好きの中で、一般的にキノコを覚える優先順位…...続きを読む
フィンランドに生息する色々な動物。今回はシカ科の中でも世界最大と言われるヘラジカについて。フィンランドでは郊外の方へ出るとこの大きな鹿に出くわすこともあります。さて、…...続きを読む
フィンランドの森を味わいたいならば、針葉樹トウヒの新芽です!意外な食べ物ですが、実は栄養価も高く美容にもいいんですよ。そのままでもシロップでも食べ方は色々。

お薦めの北欧スポンジワイプ

是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。


ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら