フィンランドを代表するお魚とは?その名はノーザンパイク、ハウキ(Hauki)

公開日:2020年1月18日  関連分類:

 

フィンランドの湖に必ずと言っていいほど生息しているのがハウキHauki)と言われる大きな魚です。

 

日本ではノーザンパイクと言われていて釣りが好きな人ならピンとくるはず。

和名では「カワカマス」と言われることもある淡水魚。

 

 

フィンランドではこの魚、知らない人はいないでしょう。

 

この魚、釣り好きな人にとってはゲームフィッシュとして大人気です。

それだけでなく、スーパーでも切り身で売られていたりと食用としても扱われる魚。

 

 

しかし、日本では少し前まで観賞用として飼育されていましたが、2006年には特定外来生物に指定され、実はちょっと厄介な魚でもあります。

 

 

 

 

性格も本質も肉食系の魚・ハウキ

身体は筒のように細長く、全体的に背中から黒〜緑の色をしていて腹部は白い色をしています。

 

大きいものであれは1.5メートルを超えることもある大型の魚。最大で25kgまで成長できますが、ほとんどの場合20kgほどです。

 

 

長い口と巨大なあご、そして鋭い歯や大きな目が特徴。見た目からして凶暴な捕食者といった感じです。ヒレは尾のあたり、体の後部に集中していますが、これは素早い攻撃、瞬発力が可能なことを示しています。

 

 

このハウキと言う魚、一度狙って噛み付いた獲物は必ずモノにする強者。

 

もちろん肉食で普段は魚を食べて生きていますが、時には甲殻類や両生類、まさかのネズミなどの哺乳類を食べることもある雑食魚です。

 

 

しかも、視界に入った動くものは「何でもとりあえず襲いかかる」と言う習性を持っているので、同じ仲間のハウキ同士で争い、共食いすることもあります。そして、その争いにまた違うハウキが来て参戦することもあるのです。

 

 

色々な意味で『ガツガツした肉食』ですが、普段は単独で行動する派。

水草の中でじっと獲物を待ち構えるスタイルでクールを気取っています。

 

 

 

 

生息範囲がすごく広い、と言うことは?

フィンランドでは当たり前のようにどこでも生息していますが、フィンランドだけでなく、北アメリカからロシア、そしてヨーロッパのほとんどの国、、、

大まかにいえば北半球の中間緯度あたりの国のほとんどに生息していることになります。

 

 

ハウキは淡水魚の中ではちょっと異常と思われるぐらい生息範囲が広いのです。

 

と、言うことは、それだけ強く生き延びる生き物と言うこと。

そう、ハウキは食物連鎖の中ではトップクラスにいます。

 

 

そんなハウキ、フィンランドでは食卓にも並ぶ魚です。

 

食物連鎖のトップクラスにいると言うことは、色々な獲物を口にし、そしてそれだけ重金属が長時間体内に蓄積すると言うこと。

ですので、人が口にする量も本来ならば注意した方が良いとされています。

 

 

ですが、ハウキが生息する地によって重金属の濃度も異なりますので、一概に「とても危険だ」とは決めつけられないと言うのも事実。

 

 

 

 

フィンランドでルアー釣りをするには持ってこいのハウキ

湖、川、そして塩分濃度が低いフィンランドの海、、、ハウキは低い水温の淡水と充分な酸素があれば生きていける魚です。

 

 

夏、ヘルシンキ市中心圏ではなかなか出くわすことがありませんが、郊外へ出ると色々なところで釣りを楽しむフィンランド人が意外と多いのです。

 

男性の間ではルアー釣りが一番メジャーで、サマーコテージのそばに湖があればボートで釣れるポイントまで連れて行ってくれることでしょう。

 

 

ルアーで釣るのであれば、湖の底面を泳ぐようなタイプのものがハウキを狙えます。

ルアーでなくとも、簡単なワームでももちろん釣ることができます。釣れるポイント(場所)さえ抑えておけばOK。

なんせ、目の前を動くものは何でも食いつきますからね。

 

 

ただ気を付けたいのは、水草にルアーやワームが絡まないように気を付けましょう。

 

そして、釣れた場合、まず第一に重要なこと!!歯がとても鋭いのでハウキの口元へ指を持って行ってはいけません

釣り針やルアーは手を使わずに何か挟むもので取ましょう。

 

 

そして、「食べるために持ち帰る!」と言う方は、バットになるような棒でハウキの頭をポコンと叩いて失神させてあげてから針を取るなりの処理してあげてくださいね。

 

もし、リリースするつもりであれば酸素要求量が多い魚ですので出来るだけ早めにリリースしてあげましょう。その際、魚のボディはとても柔らかいので傷つかないように優しく扱ってあげてください。

 

 

もし、夏のフィンランドに来られて釣りをする機会があるのでしたら、ぜひ地元の方に釣れるポイントを聞いてみてください。きっといい場所を教えてくれますよ。

 

 

情報・引用:Martat -Hauki

 

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