フィンランドの国魚・ヨーロピアンパーチ(Ahven)

公開日:2020年4月9日  関連分類:

写真引用:I Kesäinen luonto

 

日本ではお目にかかれない外国の魚。

 

フィンランドにはアハベン(Ahven)と言われる魚がいます。

 

日本語ではヨーロピアンパーチと言われるスズキ目ペルカ科に属するようですが、魚に詳しい人でない限りパッとはしないでしょう。

 

しかし、このアハベンという魚、とっても美味しく湖で簡単に釣ることができるんですよ。

 

もちろん、スーパーでも売られている魚。

 

 

 

 

フィンランドの国を象徴する魚

アハベンはフィンランドで最も一般的で有名な魚種であり、実はフィンランドの国魚なんです。

 

フィンランド自然保護協会(Suomen luonnonsuojeluliitto)の情報マネージャーであるテルホ・ポウタネン氏(Terho Poutanen)曰く、アハベンはネイティブのフィンランド人の特徴である

 

「無愛想で、のろまで、トゲがある」

 

と、ディスり気味。笑

 

 

しかし、アハベンの見た目は意外にも可愛らしく、鮮やかなオレンジ色の腹びれ・尻びれ・尾びれが特徴です。

 

確かに背鰭には鋭いスパイクがありますが、とても大人しい魚。

 

 

15〜30cmの長さで50〜350gと大きさは個体によって違いますが、寿命はどれも大体6年ほどです。

 

 

身体が小さなアハベンは動物プランクトンを食べますが、年齢が上がると水底にいる動物や小さな魚を食べることも。

 

 

日中は仲間と共に行動しながら餌を探しますが、夜になると単独で湖や流れの穏やかな川の底に行き、まったりと一人の時間を過ごし休憩します。

 

 

そんなちょっぴり可愛らしい行動もしてしまうアハベンは、

 

1994年国魚を決める中央漁業協会(Kalatalouden Keskusliitto)の一般投票で1位に輝き、めでたくフィンランドのシンボル、魚部門として選ばれたというわけです。

 

 

ちなみに、残念1位にあともう少しの2位の魚はノーザンパイクのハウキ(Hauki)でした。

 

 

参考:フィンランドを代表するお魚とは?その名はノーザンパイク、ハウキ(Hauki)

 

 

 

 

アハベンを釣ってみたい!

フィンランド人がサマーコテージに行って湖で釣りをするなら、先ほど挙げたノーザンパイクのハウキ(Hauki)か、このアハベンといったところが王道でしょう。

 

アハベンは食用としてはもちろんのこと、釣り人にも人気の魚です。

 

 

フライフィッシングでもルアーでも釣れますし、餌で釣ることもできます。

 

しかも、冬でも氷を張ってしまった湖に穴を開けて釣ることもできる一年中オールマイティーOKな魚。

 

 

フィンランドだけでなく、ロシアやエストニア、ポーランドやカザフスタンでも釣ることができます。

 

 

個人として釣りを楽しむには、アハベンの生活リズムを考慮することをお勧めします。

 

 

一番釣れやすい時間帯は早朝と夜中。

 

フィンランドの秋ごろには夜中の0時前ぐらいになるころが狙い目です。

 

 

ちゃんとした釣竿と浮などがあればバッチリですが、

 

長い枝のような竿になるものと釣り糸、釣り針があれば釣ることも十分可能。

 

お手軽に釣りを楽しめる魚です。

 

 

 

 

アハベン美味しいの?栄養価は?

どんな味がするのか?

 

表現しにくいですが、ノーザンパイクと比べて癖がなく淡白で何にでも合う魚です。

 

ですので、シンプルに塩を強めに振って焼き魚にするだけでも充分美味しいでしょう。

 

 

「フィンランドの湖で釣れる魚の中で何が美味しい?」

 

とフィンランド人に聞くと、大体アハベンがTOP3に入るほど。

 

 

栄養としては、

 

フィンランドで有名なニシンやニジマスよりもタンパク質が豊富で、しかも脂肪分が少なく、

 

アハベンの身にはオメガ3脂肪酸とビタミンDが含まれます。

 

 

フィンランドの国魚、ご存知でしたか?

意外だったでしょうか?

 

マーケット市場の魚屋さんにも並ぶアハベン、一度どんなモノなのか機会があれば魚コーナーを見てみてください。

 

オレンジ色のヒレがあったらそれはアハベンです。

 

 

参考・情報:https://ahven.net/

 

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