フィンランドでよく出会う4種類のベリー(1) ブルーベリー、リンゴンベリー、ラズベリー、クラウドベリー

公開日:2018年6月28日  更新日: 2019年12月04日 関連分類:

フィンランドの夏末から秋にかけて最も人々をワクワクさせ、楽しいアクティビティと言えば「ベリー摘み」でしょう。

工業や農業の土地開発が少なく、とても広大な森を持つフィンランドでは全土に渡って夏の後半から秋にかけて大量なベリーが実ります。

 

人々がベリー摘みに熱狂するレベルは「ベリー摘み世界選手権大会」が開かれるほどです!

 

本日はフィンランドでよく見かける4種類のベリーをご紹介しますので、もし夏後半から秋の時期にフィンランドにいらっしゃたら是非森に入り、ベリーを摘んでみてはいかがでしょうか。

 

 

ビルベリー(Bilberry)

 

 

実はフィンランドにあるブルーベリーの本名は「ビルベリー」であり、学名は「Vaccinium myrtillus」で、ブルーベリーの一種です。

 

ブルーベリーはフィンランド全土に分布し、最南端から北部のラップランドまでブルーベリーを見つけることができます。

 

ブルーベリーの木は多年草植物で高さ10~30センチです。

収穫の最適な時期は7月後半から9月前半となります。

 

ブルーベリーはフィンランドのとても重要な果実の一つです。

ブルーベリーは豊富なビタミンA、B、Cを含み、同時にミネラルのマグネシウムカルシウムも大量に含んでいます。

 

しかも、ブルーベリーは血糖値を下げる効用があり、にも有益な果実です。

ブルーベリーはジュース、ジャム、デザートなどに使われて食用されることが多いです。

 

フィンランドのブルーベリーは北米原産のブルーベリーの兄弟種で、北米のブルーベリーよりも果実が小さく、味が深いです。

しかも、果汁が深い紫色で、北米のブルーベリーと大きく異なります。

 

リンゴンベリー(Lingonberry、コケモモ)

 

9月に入ると、フィンランドの森に赤色が徐々に付き始まります。

鮮やかな赤色に彩られたリンゴンベリーを森の中で見つけることは難しくありません。

 

リンゴンベリーの木は多年草の低木植物で、高さ約5~30センチです。

一番いい収穫時期は8月後半から10月前半となります。

 

リンゴンベリーは日本でコケモモと呼ばれ、北欧の森ではレッドゴールドと言われるほどとても価値の高いベリーです。

豊富なフルーツ酸を含んでいるため、独特な味をし、砂糖や保存添加物を入れなくても長期間保存できます。

 

そのため、フィンランド人は大昔から夏から秋期間中に収穫したリンゴンベリーを保存し、冬や春期間中のビタミン、ミネラル剤として食べています。

 

生のままで食べると少し苦みや酸味がありますが、ジャムやパイに使うととてもおいしいです。

 

 

ラズベリー(Raspberry)

 

ヨーロッパ産のラズベリーの正式名称は「ヨーロッパキイチゴ」です。

 

ラズベリーの生態にはとても特別な特徴があります。

ラズベリーはよく「木の生えていない」場所にいます。

そのため、森の中に空き地もしくは木が倒れた後の場所でしたらラズベリーを見つける可能性が高いです。

 

ラズベリーの木は50~150センチほどの低い木です。

枝は刺がついていて、葉の表面は緑色で、裏面には細かい毛がついています。

 

収穫は8月上旬~9月上旬前後となります。

 

フィンランド人はブルーベリーやリンゴンベリーを摘むと同時にラズベリーも摘んでいきます。

しかし、野生のラズベリーはほとんど店で販売されていないです。

森の中に普通にあるが、販売できるほど量が多くないです。

 

野生のラズベリーは栽培のラズベリーよりも小さくて甘いです。

 

クラウドベリー(Cloudberry、日本語名はホロムイイチゴ)

 

クラウドベリーはフィンランドの森の中で商業価値の最も高いベリーの種類の一つです。

お店で買う時も値段が一番高いです。

 

クラウドベリーはフィンランド北部の沼地でよく生息しています。

しかも、見つけるのは簡単ではなく、大体隠れた場所もしくは手の届かない場所にあります。

 

クラウドベリーは多年草で、高さ10~25センチの小さい植物です。

 

収穫は7月中旬~8月上旬前後となり、毎年の収穫量は大きく上下します。

 

クラウドベリーは熟する前に赤色をし、熟すると黄色となり、甘い味をしています。

また、種は少し大きいので、食べ慣れるには少し時間がかかります。

 

フィンランドでは、クラウドベリーが良く特別な場合に使われます。

例えば、フィンランド人の家庭ではお祝いするときにクラウドベリーが飾られたケーキを食べたりします。

 

 

いかがでしょうか。

もしフィンランドにいらっしゃったら是非一緒に摘みに行きませんか?

フィンランド森・ブルーベリー日帰りツアー

 

関連記事

フィンランド全土に生息する、知らない人がいない超のつく有名な魚といえばここフィンランドではハウキと言う魚です。釣りを楽しむ人にはもちろん、食用としてもスーパーで手に入…...続きを読む
気候厳寒のフィンランドにある動物はとても種類豊富とはあまり言えませんが、いくつか日本ではなかなか見れない種類の動物がいます。大型哺乳類から小さくてかわいい動物、「ユー…...続きを読む
フィンランドはベリー大国で毎年の夏と秋に様々なベリーが実ります。   その中で有名なベリーはブルーベリー(本名ビルベリー)とリンゴンベリー(日本名コケモモ)ですが、…...続きを読む
アンズダケというヨーロッパではよく知られるキノコ。実は日本でも多く育つキノコです。なぜ日本では流通しないのか?そして美味しいフィンランドのアンズダケ・レシピとアンズダ…...続きを読む
フィンランドのキノコをすでに数多く紹介してきたが、今回は「面白い形のキノコ」をテーマにまたいくつかのキノコを紹介していきたいと思います。   キノコは一般的に傘と柄…...続きを読む
チョークベリーに含まれるびっくりするような量のポリフェノール。他にも身体に良いものがいっぱいです。その効果と渋みや酸味で食べれないという問題解決方法。どうやったら渋み…...続きを読む

お薦め北欧ノート

オシャレなカフェでお仕事やお勉強をするときにオシャレなノートブックをご一緒にいかがでしょうか。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら