ヘルシンキ市内でよく出会う4種類のベリー(2) クロスグリ、アカスグリ、ローズヒップ、チョークベリー

公開日:2018年8月23日  更新日: 2019年12月04日 関連分類:

ベリー大国のフィンランドには毎年の夏から秋にかけて広大の森の中で無数のベリーが実ります。

その代表的なベリーを「フィンランドでよく出会う4種類のベリー ブルーベリー、リンゴンベリー、ラズベリー、クラウドベリー」にてご紹介していますが、他にたまに出会う(地域によってよく出会うかも)4種類のベリーも追加でご紹介していきたいと思います。

 

こちらで紹介したベリーは全て食用可能です。

 

 

クロスグリ(Blackcurrant)

フサスグリはスグリ科の植物で、実が黒いのがクロスグリで、実が赤いのがアカスグリ実が白いのがシロスグリです。

 

クロスグリ(黒すぐり)は「カシス」とも呼ばれ、日本でよく飲まれるカクテル「カシスオレンジ」の材料の一つです。

 

クロスグリの木は高さ約1~1.5メートルほどの低い木で、中欧、北欧、アジア北部など温帯から寒帯の地域で生息しています。

 

葉っぱは三つから五つのたぶがあるのが特徴で、ベリーは茎の近くにぶら下がる形になります。

 

クロスグリは黒色に近いとても深い紫色をしていて、ベリーは生で食べることができますが、少し酸味と苦みがあり、主にジュース、ジェリー、ジャムとデザートに使われています。

 

クロスグリにはビタミンBとCを含み、ホットクロスグリジュースは風邪に効くとも言われています。

 

毎年夏から秋にかけて成熟します。

 

 

アカスグリ(Redcurrant)

アカスグリも同じくフサスグリの一種で、ヨーロッパ原生種であり、農業栽培にも使われています。

 

アカスグリの木はクロスグリと同じく1~1.5メートルまで成長し、葉っぱは3~5たぶの形となります。

一般的に夏の中盤から末まで実ります。(フィンランドだと8月~9月中旬ごろ)

 

生食可能ですが、酸味が強いため、ヨーロッパではジャム、ゼリー、果実酒などに加工して食べることが多いです。

 

アカスグリには多くのクエン酸及びビタミンCを含むため、疲労回復、血液浄化、風邪予防、美肌などの効果があるそうです。

 

 

 

ローズヒップ(Rose Hip)

ローズヒップはバラ科の植物の果実で、原生は東アジアの温帯から寒帯エリアで、日本では北海道に多いそうです。

 

ヨーロッパでは外来種ですが、定着しており、北欧やフィンランドでは海岸エリアで生息しています。

また、ヘルシンキでは観賞用植物としても花園や市街地で植えられており、毎年の夏後半から秋にかけて実るのをよく見かけます。

 

ローズヒップの植物はハナマス(浜茄子)で、1~1.5メートルまで成長する低木です。

葉っぱは楕円状で、奇数複葉という形をしています。

 

ローズヒップは直径凡そ2~3センチほどの果実で、外観上トマトにとても似ているため、ビートトマトやシートマトとも呼ばれています。

果実は生食可能で、弱い酸味と甘みがあり、豊富なビタミンCが含まれており、一般的にハーブティー、ジャム、ゼリー、シロップなどに使用されます。

 

 

チョークベリー(Chokeberry)

チョークベリーは一般的にバラ科アロニア(Aronia)属の木から実る果実を指します。

色の違いによってブラックチョークベリー、レッドチョークベリーやパープルチョークベリーの種類もあります。

 

チョークベリー(アロニア属)の植物は北米原産ですが、栽培や観賞などの目的でヨーロッパにもよく見かけます。

 

チョークベリーの木は約1~4メートルほど成長する落葉灌木です。

果実が10~25個など多数が一箇所に実るのが特徴です。

 

チョークベリーは観賞用植物としてよく植えられています。

果実は生食できますが、渋みが強いため、一般的にジュース、ジャム、ティーやワインとして加工されて食べられます。

 

チョークベリーには豊富なポリフェノールが含まれており、抗酸化効果があるとみられ、抗がん効果、心疾患予防効果、糖尿病予防効果があると期待されています。

 

※葉っぱの形が楕円状でベリーの底に星状の凹みがあるのはクロスグリとの一つ大きいな違いです。

 

是非ヘルシンキに夏もしくは秋に来られる際に確認してみてくださいね。

ただし、自信がないの時には食べないことです!

 

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