フィンランドでよく見るキノコ(2):HaperoとRouskuの2大グループ

公開日:2023年8月13日  関連分類: 

現在フィンランドはキノコシーズンに入り、シーズンのピークに迎えつつあります。

今年の夏に降雨があり、気温も高くないので、今年のキノコは大量発生の予感です!

 

 

前回はいくつかの種類のキノコをご紹介させて頂きました。

参考:フィンランドでよく見るキノコ(1):Herkkutatti、Kangastatti、Voitatti、Nummitatti、Männynpunikkitatti

 

今回は引き続き、よく採るいくつかのキノコを紹介していきます。

 

 

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ベニタケ/Hapero/Russula

Hapero(ハペロ)はフィンランド語で一つのキノコの種類の総称です。

厳密的な生物学の分類に沿っていませんが、Russula属に該当し、日本語ではベニタケ属になるでしょう。

 

ハペロは非常に大きいな属で、世界中で750種類以上あるそうです。

日本語の名前を見ても、ベニタケ、ハツ、モドキなどの名前が使われています。

 

 

ここではフィンランドでよく見るハペロキノコをリストアップします。

  • Kangashapero(Russula Decolorans)ススケベニタケ:松林(食用可、三つ星)
  • Isohapero(Russula Paludosa)ハクサンアカネハツ:松林(食用可、三つ星)
  • Punajalkahapero(Russula Rhodopus):松林(食用価値なし)
  • Tulipunahapero(Russula Emetica)ドクベニタケ:松林(毒あり)
  • Viinihapero(Russula Vinosa):檜森(食用可、三つ星)
  • Polttiaishapero(Russula Consobrina):檜森(食用価値なし)
  • Sillihapero(Russula Xerempelina coll.):檜森(食用可、三つ星)
  • Mantelihapero(Russula Integra Coll.):檜森(食用可、三つ星)
  • Palterohapero(Russula Vesca)チギレハツタケ:檜森(食用可、三つ星)
  • Koivuhapero(Russula Aeruginea)クサイロハツ:シラカバの森(食用可、二つ星)
  • Keltahapero(Russula Claroflava)イロガワリキイロハツ:シラカバの森(食用可、三つ星)
  • Munahapero(Russula Vitellina):シラカバの森(食用可、二つ星)
  • Sinappihapero(Russula Ochroleuca):シラカバの森(茹でる必要あり、食用可、一つ星)
  • Koivulehtohapero(Russula Intermedia):シラカバの森(茹でる必要あり、食用可、一つ星)

 

 

 

 

ハペロ系のキノコは基本的に特徴は同じです。

傘の形は丸く、ひだは乳白色で、柄も基本的に乳白色ベースです。傘を横から見ると、傘の縁部分にひだの凸凹が見れます。

 

種類によって傘の色が変わり、茶色、薄い茶色、赤色、暗い赤色、黄色、薄い黄色、灰色などがあります。

柄の部分も種類によって薄い赤色が入ったりします。

 

 

また、調理すると、キノコから結構色が移るのも特徴の一つです。

 

ただ、ドクベニタケはIsohaperoに似ているため、最低限軽く味テストをしたほうがいいですね。辛辣な味がすると、ドクベニタケの可能性が高いので、捨てましょう!

 

Hapero系のキノコは大量に出現するし、特徴がわかりやすく、毒キノコの可能性が低いため、フィンランドのキノコ狩りで人気の高いキノコの一つですよ!

 

 

 

 

Rousku/チチタケ/Lactarius

Rouskuもハペロに似たように、フィンランドでは数多くの種類を持つキノコの品種の一つです。

日本語ではチチタケ属と呼ばれます。

 

共通の特徴としては、(1)傘が丸い、(2)傘のひだ部分は柄までがちょっと円錐状になっている、(3)傘から乳白色もしくは透明な液体が滲み出すという感じです。

 

 

 

 

また、ハペロとの違いは、キノコの横から見ると、傘の縁部分にひだの凸凹が見えないことです。

 

チチタケのキノコの多くは辛味があるため、沸騰した水の中で茹でで辛味を取らないといけませんが、一部辛味がない品種もあります。

 

チチタケ(ロウスク)には猛毒を持つ種類がないため、一般的に安心して取れる種類のキノコですね。

 

 

筆者は茹でることが手間で、あまり食べていませんが。。。

 

 

 

 

ロウスクには下記の種類のキノコがフィンランドでよく見られます。

  • Kangasrousku(Lactarius Rufus)アカチチタケ(液体は乳白色):松林(茹でる必要あり、食用可、二つ星)
  • Lakritsirousku(Lactarius Helvus)アカチチモドキ(液体は透明):松林(食用不可)
  • Pikkurousku(Lactarius Tabidus)ヒメチチモドキ(液体は乳白色):松林(茹でる必要あり、食用可、一つ星)
  • Kangaspalsamirousku(Lactarius Mammosus):松林(食用可、一つ星)
  • Viitapalsamirousku(Lactarius Glyciosmus):松林(食用可、一つ星)
  • Männynleppärousku(Lactarius Deliciosus):松林(食用可、三つ星)
  • Männynrousku(Lactarius Musteus):松林(食用可、二つ星)
  • Haaparousku(Lactarius Trivialis)キハダチチタケ:ヒノキの森(茹でる必要あり、食用可、三つ星)
  • Kalvashaaparousku(Lactarius Utilis):ヒノキの森(茹でる必要あり、食用可、三つ星)
  • Harmaarousku(Lactarius Rius Vietus):ヒノキの森(茹でる必要あり、食用可、一つ星)
  • Suklaarousku(Lactarius Pilatii):ヒノキの森(茹でる必要あり、食用可、一つ星)
  • Kuusenleppärousku(Lactarius Deterrimus)アカハツモドキ:ヒノキの森(食用可、三つ星)
  • Isovoirousku(Lactarius Scrobiculatus)キカラハツタケ:ヒノキの森(茹でる必要あり、食用可、一つ星)
  • Keltarousku(Lactarius Repraesentaneus):ヒノキの森(茹でる必要あり、食用可、一つ星)
  • Sikurirousku(Lactarius Camphoratus)ニセヒメチチタケ:ヒノキの森(食用可、三つ星)
  • Karvarousku(Lactarius Torminosus)カラハツタケ:シラカバの森(茹でる必要あり、食用可、三つ星)
  • Mustarousku(Lactarius Turpis):シラカバの森(茹でる必要あり、食用可、二つ星)
  • Suomurousku(Lactarius Spinosulus):シラカバの森(茹でる必要あり、食用可、二つ星)
  • Kultarousku(Lactarius Volemus)チチタケ:落葉樹の森(食用可、三つ星)
  • Oranssirousku(Lactarius Aurantiacus):落葉樹の森(茹でる必要あり、食用可、二つ星)

 

このようにロウスクの種類はかなり多いですね。

 

 

 

 

フィンランドでよく見かける2大グループのキノコ「ハペロ」と「ロウスク」をご紹介しました。

9月上旬などキノコのハイシーズンにもなると、公園や庭などあっちこっち出てきますので、是非確認してみてください。

 

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