ヘルシンキのお薦め観光スポット:フィンランディアホール(Finlandia Hall、アールト建築)

公開日:2017年10月20日  更新日: 2020年01月28日 関連分類: 

フィンランディアホールの正面入り口

フィンランディアホールの正面入り口。看板が大きくわかりやすいです。

 

ヘルシンキ中央駅から近く(ヘルシンキ中央駅の北西方向)、フィンランド国立博物館の向こう側、ヘルシンキミュージックセンターの後ろ、Töölö湾と公園に囲まれているのがフィンランディアホールです。

 

パッと見るとそれほど特別な建物だと感じませんが、実はフィンランド屈指の建築家アルヴァ・アールトの手によってデザインされ、建築された多機能・多目的ホールです。

 

 

フィンランディアホールとヘルシンキ中心部の都市計画

フィンランド建築界に君臨したアルヴァ・アールトの才能は建築設計に限られていません。

 

彼も同時に都市計画の専門家です。

 

フィンランドのいくつかの町には彼が関与した都市計画が残されています。

 

フィンランド中西部にある町Seinäjokiは1950年代以降、北部の町Rovaniemiは1963年以降、中南部にある町Jyväskyläは1970年以降にそれぞれの文化及び行政の中心エリアの都市計画にアルヴァ・アールトがかかわっていました。

 

 

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フィンランディアホールと鉄道線路の間にある公園

フィンランディアホールと鉄道線路の間に緑いっぱいの公園が広がります。

 

 

 

 

これらの町の中でSeinäjokiは計画がすべて実行された唯一の町で、他の町は計画の一部しか実行されませんでした。

 

ヘルシンキエリアにおいて、ヘルシンキ市政府がアルヴァ・アールトにKamppi-Töölö湾エリアの都市計画を委託したのは1959年でした。

 

アールトがこのエリアの都市計画に関する構想は、商業地をKamppiに置き、いくつかの文化施設をTöölö湾エリアにし、交通の大動脈となる高速道路は現在の鉄道と並行する形で作る考えでした。

 

 

フィンランディアホール建物正面

フィンランディアホール建物の正面(西側)

 

 

そうすることで、高速道路や鉄道を利用する人々は通るたびにいくつかもの文化施設とそれらの建物がTöölö湾の海面に映る影が目に入り、きれいな景色を毎日楽しむことができます。

 

このようなイメージがまさに首都であるヘルシンキにふさわしいと彼が思いました。

 

 

この都市計画は1966年に正式的に許可されましたが、様々な事情によって実行したのはフィンランディアホールのみでした。

 

交通の大動脈となる高速道路もなければ、Töölö湾の海面に映る多くの文化施設の影もありません。

非常に残念なことですね。

 

 

フィンランディアホールの入り口と玄関

フィンランディアホールの入り口と玄関。絨毯がとてもきれい。

 

 

フィンランディアホールの建築概要と営業情報

フィンランディアホールはメインビル、コングレスウィングビルとヴェランダビルの3部分に構成されています。

 

メインビルが1971年にコングレスウィングが1975年にそれぞれ完成され、メインビルにはホール5つあり、最大のフィンランディアホールには1700席が設けられています。

 

他にコングレスウィングにはホール3つ(130~900席)、新しいヴェランダビルにはホール一つ(1100席)があります。

 

 

 

 

フィンランディアホール演劇場への階段

フィンランディアホール演劇場への階段

 

 

  • 開館時間:月~金曜日 9:00~19:00(※メインホールエリアに入れない可能性があります)
  • 公式ウェブサイト:Finlandiatalo.fi
  • 住所:Mannerheimintie 13e, 00100 Helsinki
  • 地図

 

 

 

ガイドツアーについて

毎年多くの観光客が訪ねるフィンランディアホールには一般観光客向けのガイドツアーサービスがアルヴァ・アールト・ファンデーションによって提供されています。

 

頻度は月に1回~数回ほどしかないので、事前にオフィシャルサイトにて開催日をご確認ください。

オフィシャルサイトページ:Finlandiatalo Guided Toursです。

 

2018年5月11日(火)より不定期で開催されています。時間や日程変更もあるようですので必ずオフィシャルサイトでご確認ください。

  • 料金:大人16ユーロ、年金受領者、学生、小人11ユーロです。
  • グループツアーは別途上記オフィシャルページにて予約可能です。
    1人から25人までの1グループで150ユーロ
    26人から50人までの1グループで300ユーロ

 

 

フィンランディアホールの裏側

フィンランディアホールの裏側

 

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

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