ヘルシンキ、今年は雪がないのに!毎年あるフィンランドのスキー休暇

公開日:2020年2月19日  関連分類: 

 

フィンランドには毎年2月に「スキー休暇」があるって知っていますか?

 

ちょっとした冬休みの一種で、学校はもちろん、職場によっては仕事も一週間ほどお休みになったりするところが多い、今の時期。

 

 

本来ならば、「スキー休暇」というぐらいですから、フィンランド国民はスキーやソリなどを楽しむはずなのですが、2020年2月は暖冬でフィンランド南部は雪が全く積もっていません。

 

それでも、フィンランドはこの時期が「スキー休暇」として毎年必ずあり、カレンダーにもちゃんと書かれています。

 

 

 

 

スキー休暇の時期は地域によって違う

先ほども書いたように、首都ヘルシンキなどの南部では今年、雪がありません、が、、、汗。

 

 

スキーを楽しむためには肝心の雪がないと意味がありません。

みなさんご存知の通り、フィンランドの南部は北部よりも雪が早い時期に溶けてしまいます。

 

 

と、いうことで、スキー休暇の時期が地域によって少し違います。

 

 

大きく分けて、フィンランドの南部あたりの地域からスキー休暇が始まり、

そして中部、北部、、と一週間ごとに入れ替わります。

 

 

ちなみに、フィンランドのカレンダーには基本「第何週目」という項目欄があり、今週は今年初めから数えて第何週目かが書かれています。

 

 

1月1日の元旦が第1週目でそこから毎週月曜始まりで1、2、3、、、と年末までカウントしていくのですが、

 

フィンランドの首都、ヘルシンキあたりの南部地域は毎年、第8週目がスキー休暇とされています。

 

 

フィンランドでいうスキーはクロスカントリーの事

 

フィンランド語で「スキー休暇」はヒーヒトロマ(Hiihtoloma)といいます。

 

  • Hiihto(ヒーヒト)=スキー
  • loma(ロマ)=休日・休暇

 

という意味。

 

ですが、

 

みなさんが「スキー」と聞いて思い浮かべるのはアルペンスキーのような、山の斜面を滑り降りるようなスキーでしょう。

 

 

しかし、フィンランドで「スキー(Hiihto)」というとクロスカントリーのようなノルディックスキーの部類のことで、急斜面を滑り降りるスキーのことではく、なだらかなコースを滑るスキー。

 

 

みなさんがよく知るアルペンスキーでは、スキー板とスキー靴がガッチリと完全に繋がれていますが、クロスカントリーではスキー靴のつま先部分だけがスキー板とつながっている状態になります。

 

意外とこのクロスカントリースキーの愛好者が多いフィンランド。

 

森などに行けばクロスカントリー用のコースがあったりしますし、細長い雪跡が続く場所は「スキー用の通り道ですよ」という意味であったりします。

 

 

この雪跡を散歩中などに見つけたら、踏まないようにしましょう。

 

 

スキーヤーが困ってしまいます。

 

スキーのコースの雪跡を踏んでしまうと、後でスキーヤーが滑る時に引っかかってしまうことがあるからです。

 

 

どうしてクロスカントリースキーの方が人気なのか?

日本ではアルペンスキーの方が断然有名で、多くのスキーヤー、それについでスノーボダーが沢山います。

 

フィンランドでももちろん、アルペンスキーやスノーボードをする方はいらっしゃいますが、こちらではクロスカントリーがダントツ人々によく知られ、趣味とする人がとても多いのです。

 

 

この違い、どうしてなのか?

ちゃんと理由があるんですよ。

 

 

それは、フィンランドの地形。

 

 

日本は山が多い国ですね。

ちょっと車で走ればすぐに山があるほど。

冬に雪が積もる山はいくつもあります。

 

 

しかし、フィンランド、、、実は山がありません!!!

 

 

この完璧なスノーパウダーが降る、北の国なのに!

滑り降りる山がない!!!

まさかですよね。笑

 

 

「丘」はあっても「山」がないフィンランド。

 

ですので、滑り降りることができる場所はあっても「山」のようなバッチリの環境がありません。

 

日本のスキー場のように、リフトに乗れば、山の麓まで行け、そこから長いコースで滑り降りることができる環境がないのです。

 

 

リフトに乗って、滑って、すぐまたリフト、、、。。。

 

 

滑るコースが短く、なだらかなため、ゴンドラ式の何人か座れるリフトはありません!

 

一人ずつ、逆T字の型をしたリフト、いわゆるTバーリフトと言われるモノが主流です。

 

これが慣れていないと本当に怖いです!泣笑

 

 

リフトに乗っている途中でバランスを崩して転んだら「振り出しに戻り」ですからね。

 

最悪、後ろの人も巻き込んでしまいますし、もんのすごく恥ずかしい思いをすることでしょう。笑

 

 

もし、「Tバーリフト」気になるようでしたらYoutubeなどで検索してみてくださいませ。

 

 

さて、話はスキーに戻しまして、、、

 

 

ヘルシンキ近郊に住むスノーボーダーやアルペンスキーヤーはどうしているか?というと、

 

フィンランドにあるいくつかのスキー場(日本に比べればとても短いコース&もちろん難易度高めの逆T字リフト)か、もしくはスイスなど山がある国へスキー旅行にいくという選択をする方がほとんど。

 

 

ですので、山がなくとも身近で手軽にできるクロスカントリースキーを楽しむ方が多く、認知度・知名度もフィンランドでは高いというわけです。

 

 

 

 

フィンランドのスキー休暇、街のお店は開いてるの?

「2月はフィンランド、スキー休暇の時期だ」と聞くとフィンランド旅行をされる方はちょっと不安になられる方も。

 

なぜなら、フィンランドの休日・祝日は街のお店が開いてないことが多いですからね。

 

 

クリスマス夏至祭ヴァップ(Vappu)と言われるメーデーなどの「祝日」はお店が開いていないということはよくありますが、

 

スキー休暇などの「休日・休暇」時期は、開いています。

 

 

むしろ、イベントなどが多く開催されていたりしますので、心配はいりません。

 

 

 

 

本来ならば、フィンランド南部、ヘルシンキは今の時期、雪が積もっているのが普通なのですが、今年は異例と言ってもいいほど暖冬。

 

スキー休暇にはソリで遊ぶ子供やクロスカントリースキーなどウィンタースポーツを楽しむ人で賑わいますが、今年はどうしようもありません。

 

フィンランド北部の方ではちゃんと雪が積もっているそうなので、南部に住む国民は北部へ旅行する方が例年よりも多いことでしょう。

 

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「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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