フィンランド冬の過ごし方:ビタミンD不足はうつになる!

公開日:2020年12月11日  関連分類:

 

フィンランドの冬はうつになります!!

 

これは本当の話で、筆者の友人を含め、筆者自身も何度も経験したことがあります。

 

人間の体の「活力」は日照時間に比例します。

 

日照時間が短いと、活力や体のエネルギー減って行き、何もやりたくなくなるのです。

 

 

その中で、フィンランドでうつになったり、やる気を失ったりして病院に行っても医師からビタミンDを飲むようにと言われるだけで帰されたりします。

友人と話しても「ビタミンD足りないんじゃない?」と言われたりします。

 

 

しかし、本当にビタミンDはうつ病もしくはうつ症状に関係するのでしょうか

 

 

 

 

そもそもビタミンDの効能とは?

ビタミンDは一般的に食べ物から摂取したり、太陽光に浴びることで皮膚で合成されたりします。

 

フィンランドの冬のように極端的に日照時間が短かくなったり、日々長袖の服を着ていたり、毎日室内で活動したりすると、皮膚で合成されるビタミンDの量が足りなくなります。

 

 

体にビタミンDが足りないと様々な症状が起きます。

 

よくあるのは骨軟化症、骨粗しょう症など骨関連の病気が多いです。

 

参考:北欧フィンランドからビタミンD欠乏症のこと、摂取量などを知る

 

しかし、ビタミンDの不足とうつ病もしくはうつ症状との関連性は明確にされていませんでした。

 

 

ビタミンDが足りないとうつになるのか!?

今回は医学論文を引用し、ビタミンDとうつ症状の関係性についてご説明します。

 

 

結論から申し上げると、ビタミンDが足りないと、うつ症状が出やすくなり、うつ状態になりやすいです!

 

今回ご紹介する論文はカナダの研究チームが2013年に発表された研究報告で、合計過去に発表された12個の論文をまとめ、合計2万2千人の対象者が含まれています。

 

 

血液中のビタミンD濃度が低いグループと高いグループの中でうつ状態になる人の数を分析し、比較しました。

 

 

9個の論文をまとめて分析すると、ビタミンDが低いグループは高いグループに比べてうつ状態になる可能性が30%高いそうです。(Odds Ratio)

 

また、別の3つの論文を分析してもビタミンDの低いグループは高いグループよりもうつ状態になる可能性が2.2倍も高いという結果が出ています。(Hazard Ratio)

 

 

もちろん、これは12個の論文をまとめて分析比較しているので、細かい条件が違うし、「ビタミンDが低いグループ」定義や「ビタミンDが高いグループ」の定義もそれぞれ違います。

厳密な比較はできないものの、傾向を見るのはいい方法です。

 

 

この研究報告の結果を見る限り、ビタミンDが足りないとうつ状態になる可能性が格段に高まるということは言えるでしょう。

 

 

 

 

まとめ:フィンランドの秋からビタミンDのサプリメントを飲みましょう!

フィンランドで気分が一番落ち込みやすいのは11月とその前後です。

夏が終わったばかりなのに、日に日に暗くなっていくので。

 

気分が落ち込むことを予防するため、早めの10月ごろからビタミンDサプリメント飲みましょう!(フィンランドの一般スーパーでも数ユーロ(数百円)で販売されています)

 

 

筆者は1年中総合ビタミン剤を毎日飲んでいます。

それでも11月に気分がひどく落ち込んでいました。

 

一般成人が一日で必要とするビタミンDは10マイクログラム程度だそうです。

綜合ビタミン剤に含まれているビタミンDは10マイクログラムで成人の1日の分量に相当しますが、これでも足りないみたいです。

 

追加のビタミンD剤を購入し、一日合計20マイクログラムを飲むようになると、ようやく気分の落ち込むが減ってきました(たぶん)。

 

 

筆者の友人で、ある大学の研究員も最近気分の落ち込みやうつ状態を経験し、病院で先生に伺ったところで、ビタミンDを飲むように言われて買ったのは「100マイクログラム」のビタミンD剤でした。

通常1日の10倍の量で、さすがに多すぎるのでは。。。と思いましたが。。。。

あくまでも医師の指示を確認したほうがいいですね。

 

 

参考:Anglin, R., Samaan, Z., Walter, S., & McDonald, S. (2013). Vitamin D deficiency and depression in adults: Systematic review and meta-analysis. British Journal of Psychiatry, 202(2), 100-107. doi:10.1192/bjp.bp.111.106666

 

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