フィンランドらしい極寒アウトドアアクテビティ・キャンピング

公開日:2020年11月24日  関連分類:

 

自然が好きな筆者ですが、フィンランドに来てからさらに自然が好きになりました。

 

何もないと言えば何もない場所ですが、なんでもあると言えば何でもあるというのが自然です。

 

 

刺激こそあまりないですが、安らかな時間、落ち着く気持ちからいくらでも満足感を得られます

 

 

2年前からヘルシンキ現地オプションツアーのサービスを始めてから、毎年夏から秋にかけていつもツアーガイドのお仕事で忙しく、毎日こそ自然の中にいるが、基本いつも同じルートを歩くので、なかなか様々な場所の大自然を見ることができなかったです。

 

 

参考:ヘルシンキ日帰り・宿泊オプションツアー

 

 

 

 

今年はコロナの影響(せい?おかげ?)で、ツアー客が「ゼロ」になってしまい、ある程度時間ができるので、いろんな場所やいろんな時期の大自然を楽しむことにしました。

 

 

自転車で群島を回る旅もしたし、フィンランド北部のラップランドで長距離ハイキングもしてきました。

 

参考:フィンランドの夏と大自然を200%体験できる群島の旅Archipelago Trail

参考:フィンランド北部ラップランドで北極圏55キロハイキング!Hetta-Pallasルート(1)

 

 

そして、夏が終わってしまい、秋まで去って行き、いよいよ暗くて寒い冬に入ってきました。

 

それでも自然を楽しみたい気持ちがちっとも減っていないので、今回の極寒キャンピングにチャレンジすることになりました。

 

 

実に気温ゼロ度前後のキャンピングは2年前の10月末にすでに一度経験したことがあります。

その時は、その夜にその年の初雪を迎えたわけですし、なかなか寒くて熟睡することができませんでした。

 

その次が先日8月下旬のラップランドハイキングで、夜気温5度の中でキャンピングを試みたが、見事に撃破され、夜中の2時にこっそり小屋に潜り込んだことがいまだに記憶に鮮明に残っています(笑)

 

ラップランドでは、昼間気温15度くらいもあるし、55キロのハイキングで荷物が多いので、防寒装備をそれほど準備しなかったことが一番の要因でした。

 

 

しかし、今回行くのはヘルシンキ近辺の森(ヌークシオ国立公園の東部エリア)で、たとえ天気予報で夜の最低気温がマイナス2度でも、重装備レベルの防寒を用意していければ大丈夫だろうという気持ちで挑んできました。

 

はい、結果的に下半身はやはり寒かったです。(上半身は大丈夫でしたが)

そのせいでやはり熟睡はできませんでしたね。

 

 

 

 

今回行く場所として友人と一緒に選んだのがヌークシオ国立公園東部エリアで、LuukkiとHaltiaの間にある湖の多い森でした。

皆さんがよくいくヌークシオの中心部にあるちゃんと整備されたルートがなく、獣道のような細くて歩きにくいルートでした。

 

 

この時期の日の入りが4時前後ですので、午後5時過ぎのバスに乗った我々が森に入る時はもちろん真っ暗の状態でした。

 

 

フィンランド人は森が大好きですが、真っ暗の状態で森に入る人はおそらくほとんどいないのではないかと思います。

 

それでも我々は気温ゼロ度の中で真っ暗の森に入りました。

男二人で、ある程度装備も用意してきたので、心配することがほとんどなく、ヘッドライトを頼りに真っ暗の森で自然に漂う神秘感とスリルを満喫していました。

 

 

ヘッドライトを切れば、空には数えきれないほどの星が輝き、月はもちろんですが、赤色の火星もくっきりです。

 

翌朝の朝日を楽しむため、我々は湖沿いで東方向の空が開いた場所を選んで設営しました。

 

 

テントや食事をひと通り済ませば、残されたのは静かな大地です。

もちろん、鳥もいなければ、他の人もいません。

 

しかも、完全な無風状態なので、風の音さえしませんでした。

 

月の光だけで照らされた大自然だけが目に映っています。

その時、その状態を楽しむだけです。

 

 

 

 

友人には寝袋2個、寝る時追加用のコートとパンツもあったので、寝る時には全く寒くなかったそうです。筆者も今度より多く用意しないとですね(笑)

 

 

朝8時前に起きた筆者には最高な朝日を楽しむことができました。(マイナス2度の中でですが)

 

 

朝食後、片付けを済まし、ハイキングへ。

 

 

 

 

なんと森の中でキノコを発見!

 

 

 

 

この気温がマイナスまで落ちる時はキノコシーズンが終わる時期なので、キノコを見つけることができたのはラッキーでした。

 

見つけたのはフィンランド語で「Suppilovahvero」というキノコで、日本語は「ミキイロウスタケ 」というキノコだそうです。

 

 

 

 

食用可能で香りが強く、フィンランドのスーパーでも秋に250gが5~8ユーロで(約625~1000円)販売される人気の高いキノコです。

 

ちょうど昨晩に大自然の低温で冷凍された新鮮な状態で見つけたので、たくさん収穫♪

 

 

インスタント味噌汁を持ち合わせたので、キノコ味噌汁をおいしく頂きました!

これぞフィンランド大自然の恵みの楽しみ方です。

 

 

 

 

冬の森をキャンピングして楽しむフィンランド人はそれほど多くないですが、日帰りハイキングでしたら人気が高いです。

寒くても子供連れて来たり、ペットを連れて来たりして、ソーセージを焼いたりする人が多かったです。

 

 

気温が低い中でキャンピングするのはなかなか条件が厳しいですが、なかなか得られない経験や楽しみもあります。

筆者としてはもう一つフィンランドの大自然(冬)を楽しむ方法を知ることができました。

 

 

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