凍えるようなフィンランドの冬、鳥達はゾンビモード?!

公開日:2020年3月7日  関連分類: 

 

フィンランドの寒い寒い冬。

 

南部にある首都ヘルシンキでもマイナス20℃になることがあるフィンランドの冬。

 

 

そして、自然豊かなフィンランドには、それはそれは沢山の鳥達がいますが、

 

参考:フィンランドでよく見る3種類の鳥「カオジロガン」「マガモ」「クロウタドリ」

 

この寒いフィンランドの冬にどうして耐えることができるのか?

そして、どこにいるのか、

 

 

よく考えてみると不思議ではありませんか?

 

 

今回は、そんなフィンランドの鳥達の不思議についてお話しましょう。

 

 

 

アヒルやカモなど水鳥は凍っている湖でもへっちゃらなワケ

 

フィンランド人は、鳥好きな方が実は多いってことご存知ですか?

 

 

お庭などには小鳥用の餌を吊るしてある家庭も多く、

 

気をつけてみると木に巣箱が備え付けられていることもよく目にします。

 

 

何よりも、ディズニーキャラクターの中でダントツに人気なのはミッキーよりもドナルド・ダック。

 

フィンランドではアク・アンッカ(Aku Ankka)として昔から親しまれています。

 

 

ですので、水辺でアヒルやカモをみると「かわいい」と思う方も少なくありません。

 

 

そんな、水辺で泳ぐかわいいアヒルやカモ達ですが、湖も凍るような冬も実はプカプカと泳いでいます。

 

どうして、湖の氷のごとく凍ってしまわないのかと言うと、

 

それは水鳥の羽毛に秘密があります。

 

 

湿っている羽は当然ながら寒い冬には凍ってしまいますが、

水鳥の羽は常に乾燥しています。

 

実は水鳥には尾の付け根あたりに「尾腺(びしせん)」というところがあり、ここからオイルが出ています。

 

ここから出ているオイルをくちばしを使って自身で羽に防水オイルを塗っているので湿ってしまわないんです。

 

水鳥の羽毛は優れた断熱材であり、羽の下に風通しの良い層を形成するのです。

 

 

 

 

小鳥たちは寒さから逃れるのではなく、食糧不足から逃れゾンビになる?!

ちょっとビックリなのですが、

実は鳥達はフィンランドの極寒から逃れるために姿を消すのではなく、

 

食糧の不足から逃れていると!!

 

 

もちろんのこと、寒さも鳥にとっては大きな負担です。

 

本当にひどい寒さになると、乗り越えるために小鳥達は特別な能力を発揮します!

 

小鳥達は一種のゾンビモードに切り替えるんです。

 

小鳥といえば、常に飛びまわり動き回り元気なイメージがありますが、

ゾンビモードになると、ほとんど動かなくなります。

 

それはエネルギーをなるべく使わないように節約しているのです。

 

 

鳥達がフィンランドの寒い冬を越すことができるのは、羽のおかげなのですが、

「羽毛布団」が暖かいのはみなさんご存知ですね。

 

その暖かい羽毛がどれほどなのかというと、

 

 

外気温度が例えマイナス40℃であったとしても、暖かい羽をまとっている鳥の体温はプラス40℃であることも。

 

その差はビックリな80℃です。

 

 

とは言っても、鳥が冬の夜を過ごす場所はいまだ不明

この寒い冬を乗り越えるには、やはり巣があることでより簡単になります。

 

巣で寒さを凌ぎ、食糧を蓄えておくことができます。

 

そして、冬は鳥達にとって巣を綺麗にする良い時期でもあります。

マイナス気温になると巣に住み着いていたノミなどが除去されます。

 

 

 

 

寒い時期になると、小鳥達の容姿がふっくらと丸みを帯び、とても可愛らしくなります。

丸々としているからと言って、それは決して太っているわけではありません。

 

寒さを凌ぐために、羽が膨らむからなんですね。

 

日本のスズメも同様です。

 

一度、夏のスズメと寒い時期のスズメ、よく観察してみてください。

 

冬と夏では違った容姿をしていることに気がつくはずです。

 

 

参考・引用:Yle -Linnuilla on uskomattomia konsteja talven kylmyyden selättämiseen

 

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