ヘルシンキ発日帰りの旅:リエスヤルヴィ国立公園(Liesjärvi National Park)

公開日:2018年9月8日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:  

リエスヤルヴィ国立公園Liesjärvi National Park)はヘルシンキから3番目近い国立公園で、日帰りで行けるフィンランドの国立公園の一つです。

 

筆者にとってリエスヤルヴィ国立公園はヘルシンキから最も近い二つの国立公園である「ヌークシオ国立公園(Nuuksio National Park)」と「シポーンコルピ国立公園(Sipoonkorpi National Park)」のそれぞれの利点を持ち合わせた国立公園だと感じます。

 

 

※無風状態で晴れたリエスヤルヴィ湖はあり得ないほどの絶景。

 

 

 

 

リエスヤルヴィ国立公園とはどのような国立公園?

リエスヤルヴィ国立公園はフィンランド首都ヘルシンキから北西約100キロに位置するヘルシンキから3番目近いフィンランドの国立公園です。

面積約22平方キロで、設立が1956年の歴史が長い国立公園です。

 

リエスヤルヴィ国立公園には主に5本のハイキングルートがあり、それぞれ3~5キロ程度で、繋げて歩くと10~20キロほどのルートにもなります。

 

リエスヤルヴィ国立公園の中で、ハイキング、スキー(クロスカウントリースキー)、ボート漕ぎ、カヌーをすることができ、ベリー摘みやキノコ狩りも許されています。

指定された場所であれば、短期間のキャンピングや火を起こすこともできます。

 

 

 

 

リエスヤルヴィ国立公園の見どころは?

一番の見どころはやはりフィンランドの壮大な大自然です。

リエスヤルヴィ湖は面積が広いので、スケールが大きい分、見応えもあります

 

特に、リエスヤルヴィ国立公園の中央エリアには南北を繋げる陸橋のような地形があり、右にリエスヤルヴィ湖、左にキューナラ湖に挟まれ、右も左も大きいな湖があるという景色を楽しむことができます。

 

また、森の深くまで入ることができ、フィンランドの森の様々な姿を楽しむこともできます。

季節によって緑一面の森や、紅葉で黄色く赤く染まった森や、ベリーたくさん、キノコたくさんの森を見ることもできます。

 

 

※途中にキノコ狩りに来られたフィンランド人の親子に遭遇。

 

 

リエスヤルヴィ国立公園にも多くの動物が生息しています。

特に夏になると多くの渡り鳥が来訪し、繁殖します。

他に運が良ければ、白尾鹿、ヘラジカ、モモンガなどの動物に出会うこともありますよ。

 

 

 

 

コルテニエミ歴史農場

リエスヤルヴィ国立公園の南東部に位置するコルテニエミ歴史農場はフィンランドの伝統的な農家景色を表しています。

1900年初期からほぼ同じ姿のままで保存されてきたコルテニエミ歴史農場には現在でも牛、羊や鶏などの家畜で賑わい、当時の雰囲気をそのまま体験することができます。

 

 

5月~9月期間中に国立公園のスタッフが駐在し、農場のことを無料で説明してくれます(フィンランド語か英語)。

事前予約すればフィンランドの伝統的なスモークサウナを利用することもできます。

5月~9月以外の時期に農場の建物は閉まりますが、農場を見ることはできます。

 

 

※トイレ前の手洗いも伝統的です。

 

 

 

 

 

 

リエスヤルヴィ国立公園とヌークシオ国立公園とシポーンコルピ国立公園との比較

ヘルシンキから最も近い3つの国立公園:リエスヤルヴィ国立公園、ヌークシオ国立公園とシポーンコルピ国立公園に行ったことのある筆者にとって、それぞれのメリットとデメリットを述べてみてご参考にして頂きたいと思います。

 

 

ヌークシオ国立公園のメリットとデメリット

まずはフィンランドで最も人気の高い国立公園であるヌークシオ国立公園です。

ヌークシオ国立公園のメリットは三つあります。

  • アクセスしやすい
  • 道に迷いにくい
  • 湖が多い

 

 

ヘルシンキ市中心から電車とバスで行けるので、とてもアクセスしやすいのが一番のメリットですね。

また、同じ目的地を目指す人も多いので(特に夏と秋に)、人々の動きを見て一緒に動くと迷いにくいです。

 

 

また、ヌークシオ国立公園内にそれぞれのハイキングルートに標識マークがルート上に設置されているため、そのマークの色を確認しながら歩くと迷わないのが便利です。

その同時に湖も結構ありますので、森だけでなく、湖の景色も存分に楽しめるのがいいですね。

 

 

その反面、最も大きいな問題点は「人混み」です。

アクセスす安くて景色もいいので、とても混みやすいです。

 

 

筆者が昨年に秋の10月に訪ねた際に、バスに乗れないほど混んでいました

そして、ルートに入ると、前にも後ろにも人が多く、あまり大自然をゆっくり静かに楽しめなったのが問題点です。

その同時にバーべーキューや休憩場所のベンチも人が多いと、使いにくくなりますよね。

 

 

 

 

シポーンコルピ国立公園のメリットとデメリット

シポーンコルピ国立公園のメリットとデメリットは完全にヌークシオ国立公園の反対と言っていいでしょう。

 

ヘルシンキからとても近いのに人がとても少なくいつ行っても静かな森を独り占めできる環境で、フィンランドの大自然をリラックスしながら存分に楽しむことができます。

 

その反面、アクセスが少しわかりにくく、ルート標識マークもないので、とても迷い安いです。

 

 

 

 

リエスヤルヴィ国立公園のメリットとデメリット

リエスヤルヴィ国立公園のメリットは筆者から見ると、ヌークシオ国立公園とシポーンコルピ国立公園のメリットを持ち合わせたと言えるような内容で、実に上回るほどの実力もあると感じました。

 

 

最も魅力的なことは「フィンランドの広大な大自然」です。

 

 

ヌークシオ国立公園にも森と湖がありますが、湖は軒並み小さく、フィンランド大自然の広大さは感じにくいと思います。

しかし、リエスヤルヴィ国立公園の湖はとても広く、その景色を目の当たりにすると、言葉が出ないほど感動するとも思います。

 

 

※画像無調整の現地写真ですよ!

 

 

 

 

そして、ヘルシンキから少し距離がある分、人がとても少ないです。

 

筆者が9月上旬にリエスヤルヴィ国立公園で一日中(7時間ほど)歩いた途中に出会った人々の数は15人以下でした。

しかも、そのほとんどはローカルの住民で、犬散歩、キノコ狩りや散策に来られた人々でした。

 

この二つのポイントから見ると、リエスヤルヴィ国立公園はすでにヌークシオ国立公園とシポーンコルピ国立公園両方のメリットを持ち合わせています。

 

 

更に、リエスヤルヴィ国立公園にはフィンランドの伝統的な農場を見学することもできます。

また、二つの湖に挟まれた陸橋というような地形を歩き、独特な景色を楽しむことができます。

ヌークシオ国立公園やシポーンコルピ国立公園よりも読者の皆様にお薦めしたい理由となっています。

 

 

 

 

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