フィンランド陶磁器著名ブランドのアラビア(イッタラ社)が最初にムーミンマグカップを発売したのが1950年代でしたが、その次に再度ムーミンマグカップを販売し始めたのは実にほぼ40年後の1990年代となります。
ムーミンキャラクターズ社が正式的に「ムーミンマグカップシリーズ」をカウントし始めたのも1990年発売品からです。
現在大人気でコレクションの対象製品として注目を集めているのも1990年代以降のアラビアムーミンマグカップ商品です。
その1990年に発売されたの最初のムーミンマグカップは4種類でした。
- ムーミンマググリーン(Moomin Mug Green)(1993年販売終了)
- ムーミンマグブルー(Moomin Mug Blue)(1996年販売終了)
- ムーミンマグローズ(Moomin Mug Rose)(1993年販売終了)
- ムーミンマグイェロー(Moomin Mug Yellow)(1996年販売終了)
現在のムーミンマグのように「キャラクターマグ」や「テーマが設定された季節限定マグ」ではなく、単純に4種類の色に分け、色で名付けして発売されていましたね。(当時ではテーマシリーズと呼ばれでいました)
恐らく当時は「アラビアのムーミンマグカップ」が新発売で現在ほどの人気もなく、試行発売という目論みもあったでしょう。
1990年代最初のムーミンマグカップの共通特徴
1900年代に最初に発売されてからの歴史が長く、販売年間がわずか数年間という短い期間からも現在の希少価値が高く、市場価格もかなり高値が付きます。
また、デザインはアラビアムーミンマグカップの他のどのシリーズにも似ていない「窓形状」としたデザインは非常に珍しいですね。
などの理由によって、現在の市場価格は非常に乱高下しています。
特に発売から年数が長いため、中古品・新品・傷の有無によって価格が大きく変わりますね。
ご購入される際に是非詳しくご確認されておいたほうがいいですね。
ムーミンマググリーン(Moomin Mug Green)
ムーミンマググリーンは1990年に発売された「テーマシリーズ」最初のムーミンマグカップです。
このマグカップは別名「グリーンコミックストライプ」とも呼ばれています。(緑の漫画)
デザインについては、1956年に出版された原作トーベ・ヤンソンの『ムーミンコミック集8冊目 Moomin Builds a New Life』から使用されています。
漫画の中でムーミンパパは大自然を楽しもうとして責任やら責務やらとりあえず置いておき、まずは木の上で飲み物を飲んで本を読んでリラックスするシーンが描かれています。
製作について、アラビアはムーミンマグカップを作る前に緑の3色を試作品として作りました。
その中から、真ん中のバージョンが量産バージョンとして選ばれました。
マグカップの底に印刷されたムーミンのマークは本来今回の「テーマシリーズ」のために印刷されていましたが、その後同じマークが一部特別なマグカップを除き、全てのムーミンマグカップの底に印刷されています。
※Moomin.comより引用
ムーミンマグブルー(Moomin Mug Blue)
2番目のアラビアムーミンマグカップは「ムーミンマグブルー」で、別名「ペンティングムーミン」(絵を描くムーミン)とも呼ばれています。
絵を描くムーミンの姿はムーミンコミックの表紙になったのみならず、ほとんどのムーミンマグカップの底に印刷されるマークにもなりました。
イラストのデザインは1959年出版されたムーミンコミック20冊目『Moomin under Sail(ムーミン、海へいく)』、ムーミンコミック31冊目『Artists in Moomin Valley』と小説『ムーミンパパ海へ行く』から採用しました。
『ムーミンパパ海へ行く』の中でムーミンママが灯台の壁に絵を描いていた姿が見れますね。
アラビアムーミンマグカップのイラストデザイン制作に最初から担当しているTove Slotteは原作者トーベ・ヤンソンの絵が変わらないように最大限の注意を払いながら、曲面を持つマグカップの表面にうまく合わせられるよううまく調整しています。
選ばれたイラストには必ずしもキャラクターが含まれていると限らないため、Tove Slotteは想像力を発揮し、テーブルに置かれるマグカップに合うように原作のイラストに何か加えることが必要な場合もあります。
※Moomin.comより引用
ムーミンマグローズ(Moomin Mug Rose)
「テーマシリーズ」と同じく「窓形状」のデザインが行われたムーミンマグローズは同じく1990年に発売され、「ローズコミックストリップ」とも呼ばれています。
デザインは1956年出版されたムーミンコミック9冊目『Moomin Falls in Love(恋するムーミン)』から採用しています。
ムーミンマグローズとムーミンマググリーンはアラビアムーミンマグ全製品の中で唯一一つの漫画を一つのマグカップのデザインに使用した製品です。
原作の漫画と違うのは言葉が入っていないことだけです。
アラビアムーミンマグカップデザイナーのTove Slotteは当時の仕事をこのように言っています。
「当時最初にムーミンマグカップのデザインをまかされた時に、私は当時アラビアのマーケティング担当に『二つのデザインをしてみるのはどうでしょうか?』」
「一つは本来の漫画通りで枠をつける形で、もう一つは枠を取り除き、キャラクターたちを自由な空間に立たせ、バックグランドに色を入れる形」
「結果的に消費者たちは枠のないデザインが好きだったですね。そのため、枠付きのデザインは3年間で打ち切り、枠なしのデザインは現在にも継続しています」
※Moomin.comより引用
ムーミンマグイェロー(Moomin Mug Yellow)
四番目のムーミンマグカップは「ムーミンマグイエロー」で、ムーミンママを主テーマとしてデザインされた製品です。
イラストはムーミンコミック18冊目『Moomin and the Golden Tail(黄金のしっぽ)』、『ムーミン谷の夏祭り』と『ムーミンパパ海へ行く』から採用されています。
※Moomin.comより引用
原作者トーベ・ヤンソンも自ら使用
実に1900年の秋にこの1990年代最初のアラビアムーミンマグカップが発売される前の1990年春にすでに試作品をトーベ・ヤンソンと彼女のパートナートゥーリッキに見せていました。
トーベ・ヤンソンは壁掛け用のプレートの製品に1色追加してほしいという要望以外、すべての商品を即刻承認されました。
アラビアムーミンマグカップデザイナーのTove Slotteは当時のことを思い出しながら言いました。
「トーベとトゥーリッキは夏に彼女らの島でこれらのムーミンマグカップを使っていました。彼女らが使ったことでトーベがムーミンマグカップのデザイン及び製作に満足している証になるでしょう。トーベ・ヤンソンがこれらのマグカップを使ってコーヒーを飲んでいたと考えると、うれしいですね。」
※本記事はMoomin.comで掲載された記事を元に製作致しました。
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