ムーミンマグカップを作る人の物語:Tove Slotte(トーベ・スロッテ)

公開日:2017年10月21日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

アラビアのムーミンマグカップは1990年代発売以来、その人気が年々上昇し、現在となって世界中のどこにコレクターがいるほど成長してきました。

 

ムーミンの話ならば多くの人々に知られていますが、「ムーミンマグカップを作る」人の話はご存知でしょうか。

 

ムーミンを作り出したのはトーベ・ヤンソンです。しかし、ムーミンマグカップをデザインするのは「Tove Slotte(トーベ・スロッテ)」です。(名前は同じですが、基本的に無関係な二人です)

 

ムーミン アラビア マグカップ

※写真中の商品詳細はこちら:アラビア ムーミンマグカップ:ミレニアム

 

 

トーベ・スロッテのお仕事は?

ムーミンの漫画は基本的に四角形で平面の紙や本に印刷できるようにデザインされ、描かれていました。

 

しかし、その原画のままだと、曲面のあるマグカップやお茶碗、ティーポットなどの表面に印刷することができません。

 

そのため、原画をもとに修正や書き換え作業を行う必要があり、それを行うのがデザイナーのトーベ・スロッテです。

 

※写真中の商品詳細はこちら:アラビア ムーミンマグカップ:ウィンター ボンファイヤー

 

 

短編ドキュメントリー

実に2014年にヘルシンキにあるメトロポリア技術応用大学によって製作されたトーベ・スロッテと彼女の仕事に関する15分程度の短編ドキュメンタリーがあります。

 

音声はフィンランド語で、字幕は英語ですので、要点は下記の通りです。

 

Viivalla – Art Of The Line from Moomin on Vimeo.

 

 

ムーミンを知るきっかけ

今年60才になるトーベ・スロッテは子供の時にお母さんからもらったムーミン絵本がきっかけでムーミンのことが好きになりました。

 

子供のごろの彼女は時間があるときによくムーミンの絵を描いていました。もらった絵本を何回も何回も読み返し、その結果本自体もボロボロになりました。

 

彼女はスナフキンが大好きです。自由奔放で慣習に囚われない性格が憧れだそうです。

 

陶磁器に触れたきっかけはローマに行った時にセラミック製作を勉強しているスウェーデン人の女の子に知り合ったからです。ローマからフィンランドに戻ったらセラミック製作を勉強する大学に入りました。

 

※写真中の商品詳細はこちら:アラビア ムーミンマグカップ:クリスマスサプライズ

 

 

初めてのムーミンマグカップ

アラビアと働き始めたのは1989年で、当時のあるプロジェクトマネジャーが「ムーミンをアラビアの陶磁器にも!」とのアイディアを思い出し、トーベ・スロッテに「一緒にやらないか」との打診があったのです。

 

そのプロジェクトマネジャーはトーベ・スロッテがムーミンのことが大好きだと知っていたからです。

 

その時、トーベ・スロッテの最初の思いは、「トーベ・ヤンソンの原画を変えてしまうことってできるのか?」です。

 

トーベ・ヤンソンは自分の原画を変えないでほしい、新しいキャラクターを追加しないでほしいと昔トーベ・ヤンソンの周りの人々に伝えていたそうです。

 

※写真中の商品詳細はこちら:アラビア ムーミンマグカップ:森のクリスマスツリー2013年 冬限定

 

 

最大のチャレンジ

この仕事において最も大きいなチャレンジについて、トーベ・スロッテはこう答えました。

 

「この仕事で自分が自由に描くことができません。色んな人と話し合い、コメントを聞いた上で中立した作品にしないといけません。」

 

原画の完全性、市場の需要と彼女自身の創造欲の間にかなり強い葛藤があったようです。

 

そして、時間と労力をかけて作り上げたムーミンマグカップにどのくらいの人が製品から彼女自身の仕事を認めてくれるだろうとの寂しい感情もありました。

 

※写真中の商品詳細はこちら:アラビア ムーミンマグカップ:ウィンターナイト

 

 

トーベ・ヤンソンのすごさを再認識

しかし、ムーミンマグカップを作る仕事に関わり、ムーミンの漫画原稿を一枚一枚自分の手で描くことによって、トーベ・ヤンソンはどれだけ大変な仕事をしてきたかをよくわかるそうです。

 

小説も書きながら、漫画も描かないといけないので、どちらも高いクオリティを持っているからこそ、トーベ・ヤンソンは多大な努力をムーミンにかけたとトーベ・スロッテが感じました。

 

今後について、彼女はできるだけこの仕事を続けていきたいそうです。ドキュメントリーが作られたときに彼女は57才ですが、80才も90才もこの仕事を続けたいそうです。

 

しかし、少し時間があれば自分のやりたかった粘土造形芸術をやりたいなと話しました。

 

 

最後に

いかがでしょうか。

 

我々が大好きなムーミンマグカップを作っている方がこんな思いで作っているのです。

 

ムーミンマグカップにより一層好きになったのではないでしょうか?

 

少なくとも筆者は今までよりもムーミンマグカップを大事に使っていきたいと思いました。

 

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