フィンランドを代表する国獣、国花、国鳥、国魚は知っていますか?

公開日:2018年6月16日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

それぞれの国は自国のイメージに近く、自国を代表する動物、植物などがあります。

 

日本を言うと、国獣がキジですよね。

国花というとです。

 

では、フィンランドはどうでしょうか?

あまりイメージないですよね。

 

実に自然環境からフィンランドを代表するシンボルが7つあります。

 

フィンランドを代表するシンボルの意味

フィンランドを代表する7つのシンボルの多くは1980年代か90年代に郵送投票によって選ばれました。その時代にインターネットがまだないですからね。

 

今のフィンランドでは多くの人々が都市部で生活していますが、それでも人々は自分と大自然の繋がりを深く感じ、夏休みなどになると森の中にある実家に戻ったりして大自然の中で休日を過ごします。

 

フィンランドを代表する7つのシンボルは正にフィンランド人の心が大自然に通して繋がっているシンボルでもあります。

多くのシンボルが会社のロゴになったり、郵便切手のデザイン模様になったり、さらにユーロ貨幣を試用する前の時代のフィンランドマーク貨幣のデザインに使われたりしています。

 

 

フィンランドの国獣:ヒグマ

ヒグマ(Brown Bear)はフィンランドで生息している最大級の肉食動物です。

 

フィンランドの神話の中でもよく熊が登場しています。

今でも一部のフィンランド人が熊を「森の王」と考えています。

 

現在は約1500頭のヒグマがフィンランドで生息しています。

 

フィンランドの国鳥:大白鳥

 

大白鳥はその真っ白の姿で空を飛ぶ姿が優雅なため、フィンランドの神話からフィンランドを代表する作曲家シベリウスの音楽まで彼らの姿を見れます。

 

1950年代まで大白鳥の数量が激減し、一度20ペア(40羽)まで減少したが、フィンランドの国鳥に指定され、保育活動などによって、現在は約6000羽の大白鳥が毎年の夏にフィンランドの家に戻ってきています。

 

大白鳥は渡り鳥で毎年の冬は南で過ごし、夏だけフィンランドに戻り、繁殖します。

しかも、大白鳥は同じ場所に戻る習性があり、毎年同じ島、もしくは同じ森に戻ってきます。

そのため、その島もしくはその森に住んでいると、毎年同じ大白鳥が訪ねてきますよ!(筆者友人の経験による)

 

フィンランドの国花:鈴蘭(スズラン)

鈴蘭はほぼフィンランドの全土に渡って分布しています。

フィンランド語では「Kielo」と言い、英語では「lily of the valley」と言います。

 

このいい香りがして小柄の花は毎年の夏に湿った森、公園もしくは家の庭に咲きます。

フィンランドでよく目にするので、フィンランド人にとって家の横によくある花というような存在です。

 

しかも、どこにもあるため、子供たちはこの花をいっぱい取ってもこの植物が滅絶する心配がありません。

 

ただし、気を付けないといけないので、夏と秋の間に実る鈴蘭の赤いベリーには毒があるので食べないことです。

 

 

フィンランドの国の木:白樺(しらかば)

 

フィンランドの原生林の中で白樺は間違いなく最も目立ち、最も綺麗な種類の木です。

 

白樺はその白い樹皮が特徴で、マツやトウヒの常緑樹と異なり、秋に葉っぱが黄色、赤色になり、落ちてくるため、フィンランドの紅葉景色を生み出した重要な木です。

 

広葉樹の白樺は夏に枝が垂れ、風に撫でられて揺れるきれいな姿は多くのフィンランド人の中でフィンランドを代表する景色になっています。

 

更に、フィンランド人は白樺を建築材料もしくは燃料として使うのだけではなく、樹液からミネラル豊富うな飲み物を作ったり、樹皮を使って屋根やバスケットを作ったり、更に葉っぱ付きの小枝をサウナのマッサージアイテムにまで利用したりしています。

 

フィンランド人の生活の隅々に入り込んだ白樺は映画の中でよく見るワンシーンとして、きれいな女性が寄り掛かる木にも使われています(笑)

 

白樺について詳しくはこちらをご覧下さい!

フィンランドと言えば、ムーミンやサンタクロースなど様々なものが思い浮かびますね。その中にフィンランドの情景、豊かな自然を思い起こす人もいるのではないでしょうか。  …...続きを読む

 

フィンランドの国魚:パーチ

体にある6本の縦黒線と赤いひれが特徴パーチはフィンランドの多くの湖、川で見つけることができます。

 

塩水や限られた場所でしか生息しない他の有名な魚と違い、パーチは外観上それほど派手な魚ではなく、環境が厳しくてもどこでも生きていくという特性がフィンランド人の心に響きをもたらしました。

 

パーチはミミズなどの餌を使えば、フィンランドの湖で釣ることが簡単にできます。

焼いても揚げてもおいしく頂けるパーチは市場でも多く取引されています。

 

魚に関連して、釣りについて体験した時の様子を紹介した記事があります。

湖が多いフィンランドで人気のアクティビティ「釣り」のご紹介です。ヘルシンキ市中心から徒歩30分のRuoholahti地域の北側海岸での釣りの様子を写真とともにお届けしています。…...続きを読む

 

 

フィンランドの国石:花崗岩

 

フィンランドの国石は1989年にフィンランド自然センターヘウレカとある地理機構によって投票が行われ、フィンランド人に選ばれました。

 

フィンランド全土に渡って分布するピンク色もしくは灰色の花崗岩は2億年もしくはそれよりも前から存在していると見られています。

 

外観がきれいで耐久性がとても優れている花崗岩はフィンランドで建築材料や彫刻材料として広く使用されています。

 

例えば、フィンランド国会、フィンランド国立博物館ヘルシンキ中央駅駅舎、国立シアターなどの建築にはフィンランドの花崗岩が使われています。

最も有名なのはヘルシンキ市にある石の教会自体が一枚の花崗岩にはめられて作られたのでしょう。

 

多くのフィンランド人も人生の最後を迎える際に、墓碑に花崗岩を使います。

 

 

フィンランドの国虫:七星瓢虫(ななほしてんとう)

 

ナナホシテントウムシが国のシンボルとして選ばれたのは比較的に近年の1996年で、ある雑誌が動物愛好家のために行った投票によって選出されたのです。

 

ナナホシテントウムシはそのきれいな色合いと可愛い形を持つため、国のシンボルとして最適だと考えられました。

毒もなく、噛まないため、子供たちが手に取ってゆっくり観察したりできます。

 

しかも、フィンランドの子供の間にもテントウムシに関する歌があります。

飛べ、飛べ、テントウムシ。大きな岩の下へ。君の母と父はあなたのおかゆを作っているよ

 

また、フィンランドの環境にやさしい有機製品にもナナホシテントウムシがロゴに使われています。

 

 

いかがでしょうか。

フィンランドのシンボルに通じてよりフィンランドを知ることができたのでしょうか。

なかなか知らないので、面白いですよね。

 

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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