5分で読むムーミン小説:たのしいムーミン一家(3)

公開日:2018年1月7日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

嵐が過ぎ去り、ようやく穏やかを取り戻し、眠りに付いたころ…….

 

 

大量なニョロニョロが……

真夜中にスノークのお嬢さんが何かのものに顔に触られて目を覚ましました。なんかものの焦げるようなにおいがしました。彼女はムーミンを呼びました。

 

起きたムーミンが周りを見ると、ニョロニョロが周りにたくさんありました。

 

スナフキンはすぐに気づきました。「ヘムレンさんが取った気圧計を取り戻しに来たな」と。

テントの中では大混乱。スニフがニョロニョロに感電してしまい、小屋の帆綱に足が引っかかり、テントがみんなの上に倒れてしまいました。

 

気圧計を見つけたニョロニョロは暫くしたら去って行き、夜が徐々に明けてきました。

 

気が付いたらスノークのお嬢さんの前髪がニョロニョロの電気によって燃えてしまい、ほとんどなくなりました!ショックで悲しむスノークのお嬢さんにムーミン、ムーミンママ、スナフキンみんなが慰めていました。

 

※参考書籍:『たのしいムーミン一家』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

島を探検!

じきにニョロニョロは船に乗って島から離れていきました。

暖かくて明るいお日様が出てきて、みんなそれぞれ島を楽しみ始めました。

ムーミンは海パンをつけ、砂浜から海に走っていきました。

スナフキンは海に浮かんで青と金色に輝く空を見ながら沖のほうまで出ていきました。

 

ムーミンママとムーミンパパは沸かしたコーヒーを飲み終わると、見回りに出かけました。ムーミンママはすごく気持ちのいい場所を見つけて、そこでゆっくり眠っていました。

 

その間、スノークは島の一番高い山のてっぺんまで登り、周りを見下ろしました。そうしたら雷が落ちたところに割れ目を見つけ、その中から金を見つけました!掘っていくと金脈が見つかりました!

 

金が大好きなスニフはそんなことも知らず、海辺でムーミンとものを拾っていました。

 

 

 

女の巨人!

ムーミンとスニフが中の雪が舞い上がるガラス玉のおもちゃに夢中しているごろに、スノークのお嬢さんは焦げた前髪を飾る花を探していました。

そうしたら海辺で「足のない女巨人」を見つけたのです。

しかも、他人の力を借りず、自分で巨人の上に乗って足で水をかいて船着き場まで帰ってきました。

 

見たみんなはびっくりし、ムーミンパパはこれが船首飾りだと説明しました。

スノークのお嬢さんはこの女性の船首飾りをムーミンにあげるというと、ムーミンは恥ずかしそうに喜んでいました。

スノークも自分が見つけた金の山をみんなに見せました。

※参考書籍:『たのしいムーミン一家』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

帰り道

いよいよ家に帰る時間が来て、金の山、雪嵐の入ったガラス玉、女性の船首飾りを船に積み込んだり、船の後ろでひっぱたりして帰路に辿りました。

 

ムーミンは船首飾りの女性が大のお気に入りでスノークのお嬢さんが焼きもちを焼くほどまでなってしまいました。

 

続く。

 

※参考書籍:『たのしいムーミン一家』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

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