フィンランド冬の暗闇はどんな感じ?どんな対策が必要?

公開日:2016年12月1日  更新日: 2019年12月15日 関連分類:

夜のヘルシンキ市中心

夜のヘルシンキ市中心

 

こんにちは!フィンランド在住の店長ケンです!

 

北欧やフィンランドの冬と言えば、「夜が長~い」ことですね。

「冬が暗い」ともよく言われています。

 

数日間の短期滞在でしたら昼間の活動時間が短いくらいの影響で済みますが、長期滞在でしたら体への影響も要注意です!

 

 

フィンランドの冬の特徴:とても長い暗闇、昼間でも薄暗い

緯度が高い関係でフィンランドの夏の日照時間が非常に長い反面、冬の夜が非常に長いです。

季節によって環境条件が極端に変わるのが特徴です。

 

現在11月末のヘルシンキの日の出は8時53分で、日の入は15時23分です。

※東京だと同じ時期に日の出6時半、日の入16時半で、ヘルシンキより3時間以上も長いです。

 

生活の感覚から言うと、平日の朝8時に出かけると外は真っ暗の深夜という感じで、18時に帰宅する時も真っ暗深夜状態です。

 

こんな状態で生活すると人間にどういう変化をもたらすでしょうか。

 

参考記事:フィンランド ヘルシンキ と主要都市 各月の日照時間、日の出時間、日の入時間

 

 

 

 

一番の影響は朝がつらい。起きれない。眠い

日本では夏と冬の日照時間は北欧ほど極端に変わらず、その変化に比較的に気づきにくいかもしれませんし、日本の冬にもしっかりした強い日差しが出るので、光の恩恵が感じにくいかもしれません。

 

しかし、フィンランドにいると明らかに日照時間の短縮変化による影響を受けます。

 

例えば、人間の体は基本的に朝に太陽の光を浴びることによって目が覚め、体が活動的になり、一日が始まるので、日の出が遅いと体は自然的に活動開始時間(いわば体内時計?)も遅れていきます。

 

そのため、朝に起きるのはかなりつらいです。(11月から12月に向けて徐々につらくなっていく)

 

日本(東京)での感覚に置き換えると、朝4時とかに起きるような感じですね。

外がまだ真っ暗の中で起きて活動を始めなきゃいけないことです。しかも毎日です……

 

 

ヘルシンキMunkkiniemiの海辺からエスポーのOtaniemiへの眺め

ヘルシンキMunkkiniemiの海辺からエスポーのOtaniemiへの眺め

 

 

フィンランド暗闇対策その一:室内ライト強化・全開

私なりに対策を取っています。

 

それは、「部屋に照明を増やす」ことです。

 

 

私の部屋は8畳程度ですが、必須なライトは天井ランプとデスクランプだけです。

しかし、冬の暗闇に対応するため、床に置くランプを二つ追加し、合計4つの照明器具を設置しました。

 

朝アラームで起きるとまず部屋にあるライト4つを全てつけます。

 

これは結構効きます。

部屋が一気に明るくなると、眠気が飛びて体が元気になります。

 

そうしたら、朝食にコーヒー1~2杯飲みます。

 

ライトによって体の外側から刺激を受け、コーヒーによって体の内側から刺激を与えることで一日の「オン」をより明確にさせます。

 

 

なぜフィンランドは一人当たりのコーヒー消費量が世界一なのかがわかりますよね(笑)

刺激が欲しいからです!

 

参考記事:世界で一番コーヒーを飲むフィンランド人

 

 

 

 

フィンランドで冬になるとなぜか夕飯が早くなる!

日が落ちると、体が自然と「あ~そろそろご飯かな」という感覚になります。

 

これは本当です!

 

そのため、そろそろご飯かなと思って時計を見ると、「え!?まだ午後4時やん!!」ということがよくあります。

 

そのまま早めの晩御飯を食べることがよくあります(笑)

 

(で、夜10時にまたお腹がすいておやつを食べてしまいます。。。太りますわ。。。)

 

 

ユヴァスキュラ駅から鉄道を跨ぐ歩道橋

ユヴァスキュラ駅から鉄道を跨ぐ歩道橋

 

 

日が暗いと気持ちが落ち込みやすいので特に要注意!

一番敏感になって気を付ける必要があるのは「気持ちの落ち込み」です。

 

環境や周りの暗い時間が長いと、体が自然に休みモード(休みたくなる状態)に入りやすく、気分は落ち込みやすくなります。(落ちづきたくなるかな。活動力が低下します)

 

そのまま行くと心理的にも物事に消極的になり、気持ちが落ち込んでいく恐れがあります。

 

11月ごろから早めに対策をとることをお勧めします!

 

 

筆者は下記のような対策を取っています。

今のところかなり有効ですので、ぜひご参考にしてみてください。

 

  1. ビタミンD剤を摂る
  2. 週に2回ほど運動して汗を流す
  3. 夜(夕方)に外出する用事を入れる
  4. 部屋にある四つの照明を寝るまでつけっぱなしにする

 

ビタミンDは通常太陽光を浴びることで皮膚から自然に生成され、補充されますが、日光の少ないフィンランドの冬にはビタミンDの生成が足りず、ビタミンD不足によって精神的に弱まることがあります。

 

そのため、ビタミンDサプリメントを摂るといいです。

フィンランド人もよく摂っているそうですよ!

 

 

運動について、筆者は毎週バドミントンをやっています。

スクアッシュとバドミントンは室内スポーツですので、外が大雪であろう、マイナス20度であろう、影響されずに続けられるスポーツです。

また、せっかくの冬ですので、アイススケートやスキーもぜひやってみるといいですね。

 

 

また、活動力を維持するため、わざと夕方に用事を入れるのも有効です。

午後5時とか日がすでに沈んでから出かけたりするのは本来抵抗が生じやすいものですが、わざと体を動かすことで元気になりやすいですよ。

 

 

個人的に(2)、(3)、(4)は結構効きますのでお薦めです!!

フィンランドで冬が暗くても活動的に色々見回りましょう!

 

 

夜のユヴァスキュラ市中心

夜のユヴァスキュラ市中心

 

 

フィンランドの冬は夜が長いだけではなく、昼間も薄暗い

フィンランド冬の日照問題は「夜が長い」だけではないです。

 

そもそもフィンランドの冬は「曇りやすい」です。

 

昼間でも一応明るいのは明るいが、日が出ているほど明るくもありません。

 

 

また、日が出ても「光が弱い」です。

 

日光の入射角度が非常に低いので、昼間と言っても「日の出がそのまま日の入になる」という感じが正しいかもしれません。

 

ということから、フィンランド冬の太陽はいかに貴重ということがお分かり頂けたのでしょうか。

 

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